ベレーゾン突入
小諸視察から一夜明けた3日早朝、双葉で作業がありました。


草刈り機で下草を刈り込み、葉焼けなどが起こった根元の葉を取り除きました。
また、伸びすぎた新梢の先端を切りました。いわゆる摘心です。枝の充実を図るため、伸びを一時的に抑えます。これをしないと、翌年の収穫に影響するそうです。
畑のブドウも本格的にベレーゾン(成熟期)に入ったようです。



3日時点のブドウの表情です。果皮がどんどん色づいてきました。
2008年08月08日|個別ページ

標高
栽培
栽培品種 メルロー(約900本)
栽培品種 シャルドネ(約900本)
栽培品種 シャルドネ(約490本)
小諸視察から一夜明けた3日早朝、双葉で作業がありました。


草刈り機で下草を刈り込み、葉焼けなどが起こった根元の葉を取り除きました。
また、伸びすぎた新梢の先端を切りました。いわゆる摘心です。枝の充実を図るため、伸びを一時的に抑えます。これをしないと、翌年の収穫に影響するそうです。
畑のブドウも本格的にベレーゾン(成熟期)に入ったようです。



3日時点のブドウの表情です。果皮がどんどん色づいてきました。
2008年08月08日|個別ページ
東山にあるカベルネの畑の次に、近くにあるメルローの畑を視察しました。


栽培面積は約75アール。今年植えたばかりというので、双葉の畑とはいわば〝同級生〟。双葉には2メートルを超える木も育っているのと比べると、ずいぶんと小ぶりで、畑の印象が違うのが分かります。メンバーからは「本来はこれが普通なのかね」との声も漏れました。

気になったのは、畑の石が小さく、河原で見かけるようなものだったことです。近くに川などはありません。中山さんは「フランスのボルドーのような土壌でしょ」とニッコリ。
その後、小諸ワイナリーに移り、武井さんの案内で醸造工程を見学しました。
トピックスとして、ワイナリー内の日本庭園「万酔園(ばんすいえん)」を紹介します。

園内にあるワイン道祖神。「夫婦でワインを」という思いが込められているようです。

地下セラーも特別に見学させていただきました。趣のあるセラー入り口です。
2008年08月07日|個別ページ
8月2日、ヴィニュロンズクラブのメンバーが長野・マンズワイン小諸ワイナリーを視察しました。メーンは、同社の最高峰ワイン「ソラリス 信州東山カベルネ・ソーヴィニヨン」を産する「東山畑」(長野県上田市塩田平)を訪れ、現場で栽培情報を吸収することでした。


マンズワインの中山正男さん、武井千周さんに案内していただきました。東山地区には7カ所(約4ヘクタール)の畑があるそうです。中山さんは「東山は雨が少なく乾燥していて、カベルネの栽培に向いている」と強調していました。


訪れたカベルネの畑は標高約550メートル。南向き斜面。約50アールの栽培面積で、短梢せん定の「ダブル・コルドン式」(写真左)と「コルドン式」(同右)でブドウを育てていました。下草を生やしたままの草生栽培です。


双葉のメルロー畑の将来的なイメージは、ダブルではない「コルドン式」とのことです。幹からアーム(コルドン)を左右に伸ばし、写真右のようにコルドンから芽を2個ずつ持つ短梢を残す方式です。ちなみに同じ垣根栽培には、長梢せん定の「ギュヨー式」というバリエーションもあります。
武井さんから「樹勢を抑えるには短梢せん定がいい。特にメルローは短梢が向いている」とアドバイスがありました。

余談ですが、「新梢の先端がメルローに比べて赤くなるのがカベルネの特徴」(中山さん)だそうです。
2008年08月06日|個別ページ
7月31日、駆け足で畑をのぞいてみました。
まだまだ全体的に青い果粒が多いのですが、ほんのりと色づき始めた房を見つけました。
ブドウの一大転換期である「ベレーゾン」という生育ステージに入ると、果粒が徐々にやわらかくなり、赤品種は果皮が色づき始めて、ブドウは成熟へと向かいます。
これまでブドウの品質に大きな影響を与えるのはベレーゾン以降とされてきましたが、最近の研究では、水分ストレス(水不足の状態)はベレーゾン以前が有効で、特に着色状況に影響を与えるという考え方が出てきています。酒類総合研究所(広島)の後藤奈美さんが、この研究を進めています。
今年はこの2週間ほど、体感的には降雨量が少なかったように思います。ここの畑はまだ仕込みができませんが、天候的には、山梨のワイン用ブドウはここまで比較的いい方向で来ているのではないでしょうか。
2008年08月01日|個別ページ
甲府市内のホテルで行われていた今年の国産ワインコンクールの審査(7月23-25日)が終わり、審査員による記者会見が行われました。このうち国産ワインの課題について、フランス・ボルドー大醸造学部のジル・ド・ルベル教授と、ワインジャーナリストのデニス・ガスティンさんのコメントの一部を紹介します。
2008年07月29日|個別ページ
米国ワインエデュケーター協会(SWE)日本支部長の児島速人さんによる「地球温暖化とワイン」をテーマにしたセミナーがこのほど、都内で開かれました。

今年2月にスペイン・バルセロナで開かれた第2回「地球温暖化とワイン」カンファレンスの内容紹介がメーン。セミナーの中で提唱していました「カーボン・マイレージ」という考え方に興味を持ちました。
ワインはその醸造メカニズムを見ても明らかなように、アルコール発酵は、糖分が酵母の働きでエチルアルコールと炭酸ガス(CO2)に変化する仕組みです。1%のアルコールを醸造するには約1.8%の糖分が必要。ブリックス(糖度)22度(潜在アルコール度数12.2%)の果汁1リットルを発酵させると、107グラムのCO2が発生する計算になるそうです。
さらにワイン輸送時におけるCO2の排出量をみると、船便、船便リーファー(保冷)使用、鉄道輸送(ディーゼル)、トラック輸送、航空便輸送の順に大きくなっていきます。そのほか、樽(たる)製造時のCO2排出を考えると樽不使用、高アルコールよりも低アルコール、コルクも石油化学製品を使わない天然素材など、CO2を中心に考えると飲むべきワインが限られていきます。
面白いのは、これらを踏まえた児島さんによるワイン消費者(東京在住者)への提言。
さらにワイナリーへの提言として、ソーラーシステムの完備や温暖化対策のブランド化などをラベル表示でアピールする仕組みづくりの必要性も指摘していました。
ただ、ワインはあくまで嗜好品。最後は「温暖化対策を意識しつつも、おいしいワインを楽しんでください」とまとめていました。なるほど!!
温暖化問題を考えるスパークリングワインの試飲もありました。

このうちの1つは、英国産。温暖化の影響で、発泡ワインで知られるフランス・シャンパーニュ地方は最適地が英国南部に移動するとも言われています。英国産の銘柄は「リッジビュー メレ キャヴェンディッシュ 2003」(ピノ・ノワール35%、ピノムニエ27%、シャルドネ38%。瓶内2次発酵)。ワイナリーはサセックス州南部。1994年に創立し、99年産(ヴィンテージ)から生産。ちなみにテイスティングの結果は、4種類のうちシャンパン(モエ)を当てた以外は全滅でした(苦笑)。
2008年07月24日|個別ページ
19日に全体作業がありました。連日続く猛暑を回避するため、朝の集合になりました。


新梢の先端部分を摘心したほか、草刈りを行いました。摘心はせん定ばさみを使って一本一本手作業。景観的には、畑のブドウの木の高さが整いました。

ずいぶんとブドウ畑らしくなってきました。
梅雨の最盛期に有志が早朝畑に繰り出して行ったという防除スプレーが効き、全体的にすくすくと育っていました。


作業の合間の休憩、水分補給のひとときです。三連休初日にもかかわらず、多くのメンバーが畑で汗を流しました。
2008年07月22日|個別ページ
気象予報士でヴィニュロンズクラブメンバーの保坂悟さんの協力で、先月の天候をまとめました(写真は7月5日)。
県内は6月2日に梅雨入りしました。平年より6日、昨年より20日も早い「雨の季節」の到来となりました。梅雨入り後は「梅雨空」となる日が多く、6月は、気温は低めで雨の日が多く、日照時間も少ないという梅雨ならではの天候となりました。22日に日降水量が50ミリを超す大雨となったものの、総じてシトシト雨が多く、今年の梅雨は前半に限れば「陰性型」といえそうです。日照時間が少なく、低温で、雨の日が多いという環境は、農作物にとっては好ましくない1カ月だったいえます。(以下はブドウ畑に近い甲府の観測データを基にまとめてあります)
◆平均気温
上旬は19.6度と平年を1.3度も下回る低さとなり、梅雨寒の日が続きました。中旬になって高気圧に覆われ、晴れや薄曇りの日が多くなり、21.9度(平年比0.3度高)とほぼ平年並みに回復しましたが、下旬は22.0度(平年比0.3度低)と再び平年を下回る状況となりました。その結果、月平均では21.1度と平年を0.5度下回りました。日最高気温は30度を超す真夏日が2日ありましたが、35度を超す猛暑日はありませんでした。夏日(最高気温25度以上30度未満)は22日を数えました。
◆降水量
先月に続いて、期間を通じて平年を上回る降水量となり、特に下旬は106ミリ、平年比179%とかなり多く雨が降りました。22日は53.0ミリのまとまった雨量を記録しました。月間では191.5ミリ、平年比146%と、平年の1.5倍の雨となりました。雨をまったく記録しなかった日は10日しかなく、連日ぐずついた空模様が続きました。
◆日照時間
月合計は129.4時間で平年の91%という短さとなりました。特に上旬は38.2時間(平年比65%)、下旬も28.3時間(平年比82%)という短さで、日照不足が心配される状況でした。梅雨の中休みとなった中旬のみ62.9時間(同129%)と平年を上回りました。日照時間が10時間を超えた日はわずか5日しかなく、昼間が「晴」のみで雲マークが付かない日は2日を数えるだけでした。
(参考:甲府地方気象台、6月の山梨県の気象・地震概況)
2008年07月17日|個別ページ
若手醸造家・農家研究会(武井千周代表)のメンバーを対象にした、米国最大のワイン研究機関であるカリフォルニア大デービス校(UCデービス)のマーク・マシューズ教授(植物生理学)による講演を聴講しました。テーマは、ブドウ栽培についてです。
以下、印象に残った部分について備忘録的にメモを残します。
結びとして、甲州種ワインでは、スパークリングワイン生産の推奨と、海外に売るマーケティング戦略が非常に大事だと強調していました。
2008年07月15日|個別ページ
甲州市勝沼町のワイナリー、中央葡萄酒(三沢茂計社長)が甲州種ブドウをテーマに開いたセミナーに参加しました。甲州種ブドウの名産地として知られる同町の鳥居平地区と菱山地区で、同社の契約栽培畑を見学しました。いずれの地区も日照量や昼夜の寒暖差、水はけの良さなどに恵まれています。
まずは菱山地区です。勝沼町を見下ろす高台にあり、斜面は北東向き。三沢社長によると、同地区全体のブドウの栽培面積は約150ヘクタールで、このうち甲州種は約3ヘクタールということです。


写真は菱山地区での甲州種の契約栽培畑で、標高は約500メートル。同社は2004年、フランス・ボルドー大のデュブルデュー教授の指導による甲州種ワインの醸造を始めましたが、「ここから採れたブドウを使おう」と教授の目に止まった畑です。このワインは世界的ワイン評論家、ロバート・パーカーJr.氏のポイント(パーカーポイント)を取得することになりました。
そして、古くから名産地として評価の高い鳥居平地区。標高の高い山路地帯にあり、斜面は西南西向き。


おなじみの「鳥居焼」と甲州種ブドウの畑(契約栽培畑)です。標高は約440メートル。フルーツラインから見下ろすと、ブドウ畑の広がりがよく分かります。鳥居平地区での甲州種ブドウの栽培面積は1.7ヘクタール。中央葡萄酒の試算では、この地のブドウの収穫高のうち昨年は約7割を同社が買い入れたとのことです。
同社は02年から畑の地区ごとの仕込みを始めました。ヨーロッパの銘醸地がそうであるように、ワインの醍醐味は「産地の表現」にありますが、三沢社長は「菱山、鳥居平の景色をワインに反映させていかなければいけない。産地の特徴をもっと明確に出していきたい」と強調していました。
せっかくですので、メルローの話も記録しておきます。セミナーでは、自社管理農園のメルローを使った「グレイス メルロ2006」(限定生産)をテイスティングする機会を得ました。

カベルネ・ソーヴィニヨンとのブレンドで、ブドウは北杜市明野町産と勝沼町産を使っています。最初はインク(カベルネの中心的な香り)のような印象もありましたが、やがて黒系の果実や土っぽい香りなどに変わっていき、口中ではほどよいタンニンを感じました。
2008年07月14日|個別ページ
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