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圃場データ

標高
350メートル
栽培
ヴィニュロンズクラブ
栽培品種 メルロー(約900本)
栽培面積
17アール
台木
5BB、3309、101-14
植樹
2008年3月22日
栽培品種 シャルドネ(約900本)
栽培面積
20アール
台木
101-14
クローン
95番、96番、277番
植樹
2012年6月16日
栽培品種  シャルドネ(約490本)
栽培面積
17アール
台木
101-14
植樹
2013年3月31日

ブログ担当 プロフィール

古畑昌利
山日YBSグループ勤務。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート・エクセレンス、SAKE DIPLOMA。米国ワインエデュケーター協会認定ワインスペシャリスト(CSW)

双葉メルロー2013をテイスティング

甲州市勝沼町のマンズワイン勝沼ワイナリーの樽貯蔵庫で静かに熟成の時を刻む「双葉メルロー2013」。10月10日、マンズワインの武井千周さんのご指導の下、樽出しのワインをテイスティングする機会を得ました。

13年ヴィンテージは、猛暑や少雨でブドウがよく熟しました。樽で熟成中のワインは最終的に新樽、古樽とをブレンドし瓶詰めします。最終的には12カ月ほど寝かせます。新樽比率は4分の1となる予定です。

ワインの色調は、縁が紫がかったガーネット。香りは、赤系フルーツのほか、プルーン、スパイス、ほのかなバニラなど複雑さを感じます。果実はフレッシュというよりもコンフィチュールを思わせ、フルーツ香と樽香のバランスが心地よいです。

味わいでは、果実味は中程度からやや高め。力強さや良質のタンニンを備え、骨格のあるワインに仕上がりそうです。

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2014年10月22日|個別ページ

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2014年シーズンの片づけ作業

9月13日、収穫以降となる作業はレインカットのビニールと防鳥ネットの片づけです。収穫時とは一転、気持ちよい好天となりました。作業を終え、2014年シーズンが実質的に終了しました。

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この日は午前8時に集合。メルロー、シャルドネの順に設備の取り外しをしました。約30人が参加、3時間ほどで終了しました。メルローのビニールは、2009年から使用しているため更新。今季使ったビニールは廃棄し、来季は新品に変わります。長年、お疲れさまでした。そして、1年の実りにもあらためて感謝!

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2014年09月22日|個別ページ

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2014年収穫(選果編)

8月30日、双葉農場での収穫を終え、その足で甲州市勝沼町のマンズワイン勝沼ワイナリーに移動。ブドウをベルトコンベヤーの上に次々と乗せて、健全で熟したブドウだけを選別する「選果」という作業を行いました。約30人が参加。今年は天候が難しかっただけに、仕込みにおける選果の役割が非常に大きくなります。

シャルドネは房ごと、メルローは徐梗後の粒が、それぞれ選果台に乗って流れてきます。健全でないブドウを一つ一つ慎重に取り除いていきました。昼食をはさみ午後2時に終了、収穫から始まって長い一日が終わりました。

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写真はいずれも渡辺俊之さん(山梨文化会館)撮影

2014年09月22日|個別ページ

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2014年収穫(メルロー編)

8月30日、シャルドネに続いてメルローの収穫です。シャルドネの植樹以降初めてとなる、シャルドネとメルローの同日収穫です。シャルドネの収穫後、休憩をはさんですぐにメルローの収穫に入りました。メルローの収穫は昨年より1日遅く、収量は955キロでした。ちなみに記録的猛暑だった昨年の収量は、過去最多の1360キロでした。

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メルローは、一部まだ青いままだったり、赤い状態のままだったりと、熟し切れていない粒もみられ、例年に比べムラがあります。収穫時の選果にも時間がかかり、予定終了時間を1時間以上オーバー。最後は「まき」が入りながらの作業になりました。以下、メルローの仕込み即時分析値です。

比重 1.076
糖度 18.02%
pH 3.64
総酸(酒石酸換算) 5.25 g/l

2014年の山梨は、難しいヴィンテージになりそうです。特に黒系ブドウは、着色不良や玉割れなどの状況がみられると聞きます。8月半ば以降は曇りがちの日が多く、日照時間が平年を大幅に下回りました。甲府地方気象台によると、8月の甲府の日照時間は136.2時間(平年比69%)にとどまりました。また、今年は畑にカメムシが大量発生し、防除に追われた年でもありました。

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写真はいずれも古屋敏之さん(アドブレーン社)撮影

※除梗編に続く

2014年09月12日|個別ページ

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2014年収穫(シャルドネ編)

8月30日、いよいよ2014年の収穫の日がやってきました。まずはシャルドネ、昨年よりも9日遅い収穫となりました。8月の天候不順を象徴するように朝から小雨がぱらつく天気でした。午前6時集合、約50人が参加しました。

21日にマンズワインの武井千周さんがシャルドネ、メルローをサンプリング分析。8月の天候不順もあって、シャルドネは成熟があまり進んでいないことが分かりました。26日に最終のサンプリングを行い、収穫日を30日に決定。今年は、シャルドネ、メルローの同日収穫となりました。以下、シャルドネの仕込み即時分析値です。

比重 1.080
糖度 19.10%
pH 3.60
総酸(酒石酸換算)6.70g/l

昨年3月に植樹したシャルドネの第2圃場(将来的にはスパークリング用の原料栽培を想定)は初収穫でした。収量は530キロ。

今年、樹齢3年目になる第1圃場の収量は910キロ。昨年産では試験的に自家消費用のファーストヴィンテージのワインを造りましたが、今年から本格的な仕込みとなります。いずれの圃場も、黄色く透明度の増した適熟の果粒に交じって、熟す前段階の緑色のままの房も目立ちました。収穫の始まる前に、武井さんから緑色の房は切り落とし、収穫箱に入れないようにとの指導がありました。緑色の房の粒を口に入れると、甘さよりも酸っぱさが前面に出てきました。

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2014年09月10日|個別ページ

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ブドウ糖度 上昇中

8月9日、メルロー、シャルドネともヴェレーゾンが進んでいます。シャルドネを一粒テイスティングしましたが、十分に甘みが感じられます。ブドウの主な糖分にはブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)があります。ブドウが熟し始める当初はブドウ糖が多いのですが、より甘い果糖がだんだんと多くなっていきます。

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この日の作業は、メルローのレインカット用ビニール掛けと防鳥ネットの取り付けでした。約40人が参加しました。この日は台風11号が四国に上陸、北上を続ける中、天候が気がかりでしたが、結局、作業中の降雨はありませんでした。人手も多く、毎年の作業で慣れてきたこともあり、テキパキと進み、当初見込みより1時間早く終了しました。レインカットは台風による降雨に間に合いました。

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2014年08月11日|個別ページ

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ワインの味わいつくる8月のスタート

8月2日、メルローの摘房作業をしました。約20人が参加しました。一房85グラムが目安です。果房の「肩」と呼ばれる部分などを切り落としていきました。合わせて、垣根西側の房周りの除葉や、「実べと」などの粒抜きもしました。メルローはヴェレーゾンが順調に進んでいます。

ヴェレーゾンといえば、ヴェレーゾン前に水分ストレスを与えると、ブドウの糖度上昇や着色などが進むとされています。

甲府の今年7月の降水量は74ミリでした。同月の平均降水量は132.6ミリですから、ヴェレーゾン前に多少の水分ストレスがかかったかもしれません。なお、山梨を含む関東甲信地方の梅雨明けは7月22日。平年より1日、昨年より16日遅れでした。

さて、8月が始まりました。フランスのボルドー大学ワイン醸造学部のジル・ド・ルベル教授から以前、「8月はワインの味わいをつくる」と聞きました。糖度、色素、タンニンなど、良いブドウをつくるのに大事な月だそうです。2014年がどんなヴィンテージになるか、楽しみですね。

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一方、シャルドネもヴェレーゾンが進んでいます。甲府盆地は昨夜、久しぶりに一雨降ったので、先週設置したレインカットが早速活躍しました。

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2014年08月08日|個別ページ

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メルロー、着色始まる

7月26日、メルローのヴェレーゾン(色づき期)入りが確認できました。一方、シャルドネはヴェレーゾンが進んでいます。この日の作業は、シャルドネ畑でのマンズ・レインカットのビニールかけと、防鳥ネット張りがメーンです。若干見られる実ベトや、縮果症(生理障害)などの粒抜きもしました。約40人が参加しました。シャルドネでは、新梢の登熟(木質化)が始まっていました。冬に備え、木質化して枝に養分を蓄えていきます。

また、この日は昨年3月に植樹したシャルドネの新しい畑でもレインカットのビニールかけと防鳥ネット設置を初めて行いました。シャルドネは新旧2つの畑で、垣根の数は実に48列に上ります。午前6時から作業をスタートし、4時間半かかりました。それでもメンバーの皆さんらの経験値が増し、年々、設置する手際はよくなってきています。それにしても猛暑の中での作業でした。この日の甲府は午前11時ですでに34度まで気温が上昇。水分補給や休憩をこまめにとりながらの作業となりました。

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2014年07月31日|個別ページ

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シャルドネ、色づき期入り

7月19日は、シャルドネの房づくりの作業でした。シャルドネはヴェレーゾン(色づき期)に入りました。果粒が柔らかくなるとともに、緑色から薄い黄色へと変化していきます。約30人が参加、シャルドネの房の「肩」の部分を落としていく作業がメーンでした。シャルドネはメルローと違い、房の下部は落とさずに生かします。一方、新梢をみると、来年の芽になる部分を見ることができます。果実の生育が進むとともに、来季の準備も始まっています。また、一部ですが、実の部分に「べと病」(実べと)などがみられ、病気果も丁寧に取り除きました。この日は、比較的涼しい気候の中での作業でした。

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2014年07月23日|個別ページ

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硬核期

7月5日の作業は、メルローの房づくりがメーンでした。房の大きさにもよりますが、房の下部、約3センチ分をカット。切り落としたものは、小ぶりなブドウになりました。メルローは、種が硬くなる「硬核期」。種を切ってみると、「山」の字のマークが確認できました。

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この日は雨の中の作業。時折激しく降る中、約30人が参加しました。ブドウは雨を嫌います。わずかですが、病気の兆候がみられる箇所もあり、雨に打たれながら早期の梅雨明けを願う朝でした。

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2014年07月11日|個別ページ

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