シャルドネ、発芽期入り
久しぶりに甲府盆地に青空を見せた4月12日、畑の様子を見に行くとシャルドネの発芽期入りが確認できました。今年は関東などで春一番が発表されなかったり、4月8日には甲府の最高気温が7・3度と冷え込み4月としては過去30年で最も低かったりと、天候不順が懸念され、多少気がかりな生育ステージ入りとなりました。
新梢は頂芽優勢といわれ、主枝の先端部に近いものほど旺盛に生育する傾向がみられます。上の写真は先端部、萌芽が確認できました。一方、下の写真は同じ枝の基部に近いもので、まだ鱗片は固そうです。
先端部の芽の生育が早すぎるとブドウ樹全体のバランスが悪いということで、今年は剪定時に隣り合う木のギュヨー式のアーム部分を、お互いに2芽ほど重なり合うようにあえて長めに残しました。今後場合によっては、基部に近い芽の生育を促すために、下の写真のように先端部が重なり合った部分の芽を取り除く可能性もあります。
下の写真はメルロー(コルドン式)です。メルローとシャルドネを比べると、シャルドネの方が、生育が早いのが分かります。
(2015年04月13日更新)