9月の天候
気象予報士でヴィニュロンズクラブメンバーの保坂悟さんの協力で、先月の天候をまとめました。今年の天候まとめは今回でいったん終了。ブドウの生育期間となる来春、あらためてスタートしたいと思います(写真は10月4日)。
9月は前半と後半で天気の様相が大きく変わり、特に下旬にかけての気温低下が目立ちました。前半は太平洋低気圧に覆われて晴れた日が多く、厳しい残暑が続きました。しかし後半になると前線や台風13号の影響で曇りや雨の日が増え、天気はぐずつきました。特に29日は、日中の気温が上がらず、韮崎や勝沼、古関(甲府市古関町)では、最高気温が9月としては低い方から3番目(1978年の観測開始以来)となり、11月上旬から中旬の気温となりました。降水量は後半に前線や台風で雨の日が増えましたが、月合計では平年を下回りました。(以下はブドウ畑に近い甲府の観測データを基にまとめてあります)
◆気 温
平均気温は上旬で25.6度と平年より1.2度も高く、厳しい残暑が続きました。中旬も23.0度と平年よ0.7度高く推移しました。下旬になると一転して19.8度と平年を0.2度下回りました。下旬は、上旬に比べ6度近く気温が下がり、遅れていた季節の歩みが一気に進みました。月平均では22.8度とやや高い状況でした(平年比0.6度高)。日最高気温は月平均では27.8度と平年を0.5度上回っただけでしたが、上旬は32.1度と30度を超えていました。一方、日最低気温の月平均は19.1度と平年に比べて0.6度ほど高い状況でした。最高気温35度以上の猛暑日はありませんでしたが、同30度以上の真夏日は13日と、平年より4日多くありました。夜間の気温が25度を下回らない熱帯夜はありせんでした。
◆降水量
上旬は晴れの日が多く、降水量は14ミリと少なかったのですが、後半になりぐずついた天気が多くなり、中旬の降水量は80.5ミリ、下旬は57ミリと平年並みの降水量となりました。月合計では151.5ミリ(平年比79%)でした。14日は31ミリのまとまった雨となり、日最大10分間降水量15ミリを観測、9月としては2番目に強い雨を記録しました。
◆日照時間
月合計は144.9時間で平年比108%と、月全体としては十分な日照時間でした。しかし、下旬は前線や台風の影響で曇りや雨の日が増え23.7時間と平年の60%程度でした。(参考:甲府地方気象台、9月の山梨県の気象・地震概況)
2008年10月23日|個別ページ