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圃場データ

標高
350メートル
栽培
ヴィニュロンズクラブ
栽培品種 メルロー(約900本)
栽培面積
17アール
台木
5BB、3309、101-14
植樹
2008年3月22日
栽培品種 シャルドネ(約900本)
栽培面積
20アール
台木
101-14
クローン
95番、96番、277番
植樹
2012年6月16日
栽培品種  シャルドネ(約490本)
栽培面積
17アール
台木
101-14
植樹
2013年3月31日

ブログ担当 プロフィール

古畑昌利
山日YBSグループ勤務。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート・エクセレンス、SAKE DIPLOMA。米国ワインエデュケーター協会認定ワインスペシャリスト(CSW)

後片付け

9月30日、収穫後からそのままになっていたレインカット用のビニールと防鳥ネットを片付ける作業がありました。収穫によって今シーズンの主な作業は実質的に終わりましたが、来期に向け農業資材をしっかりと保管するのも地味ながら大切なことです。

ちなみにこの日午後、台風17号が山梨県内を直撃。ギリギリセーフのタイミングでした。

シャルドネ畑は下草が刈られ、すっきりしていました。

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2012年10月01日|個別ページ

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新聞労連産政研が農場視察

新聞労連産業政策研究会(産政研)の皆さまが16日、山日YBS双葉農場を視察しました。産政研につきましては、新聞労連ホームページ(http://sanseiken.seesaa.net/category/5475568-1.html)をご参照ください。

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一行は午前10時過ぎに農場へ到着。山梨放送の中村一政専務が約1時間にわたって、これまでの経緯や農場の現状、将来像などを説明しました。中村専務は、今年からJA梨北と防除専任の委託契約を結んだことや、7~8年をめどに投資分を回収する目標などに触れ、「この取り組みによって、グループ社員が地場産業により興味をもってもらうことが大事です」と強調しました。

視察いただいた皆さま(順不同)は、下記の通りです。この度は視察いただき、ありがとうございました。皆さまには、山梨の誇る甲州種ワインについてもPRさせていただきました。
上野傑(神戸DS)、大日方英樹(新潟)、高力秀雄(宮崎日日)、登地敬(中国)、明神功(高知)、増田正一(全下野)の各氏です。

2012年09月26日|個別ページ

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樽熟成10カ月目

9月8日、野口英一グループ代表と中村一政専務(山梨放送)がマンズワイン勝沼ワイナリーで、2011年産メルローのテイスティングをしました。樽熟成は10カ月目。

11年産は9月10日収穫、10月12日に固液分離しました。醸し期間は約4週間。11月15日に樽詰めしました。使用樽はVicard社のミディアム・トースト。新樽比率は2分の1です。樽は通常、内側を焦がしますが、ミディアム・トーストの焦げ具合にすると、樽香が強く付きます。ちなみに、ハード・トーストでは、樽香が減少します。

醸造を担当しています同ワイナリーの武井千周さんが、樽から熟成中のワインを取りだしてくれました。ワインは、スワーリングすると、華やかな香りが広がります。ジャミー (Jammy)、 凝縮したベリーの香りがとても印象的です。樽由来のバニラの香りや、スモーキーな香りも感じます。私も試飲させていただきましたが、なかなか飲めない樽出しとその出来栄えにしばし感動…。タンニンや味わいの骨格がはっきりしてきて、将来性を感じました。貴重な機会をありがとうございました!

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2012年09月18日|個別ページ

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2012年産メルロー収穫!

8日、晴れ。まだまだ残暑が厳しい日が続いている中、待ちに待った収穫です。一年の汗と涙の結晶。よく色づき、まるで黒いダイヤモンドのように輝いています。午前7時から38人で収穫をスタート。サンスター技研さんと、山日YBSグループのNNSからも応援をいただきました。ありがとうございます。

収穫は1時間ほどで無事終了。収量は昨年より435キロ増え、過去最高の1062トンでした。糖度も23.42度で、「これまでにないベストのタイミングで収穫できました」とマンズワインの武井千周さんは話しています。

以下、ブドウの仕込み即時分析です。
比重 1.092
糖度 23.42%
pH 3.78
酸度 4.15g/L

今年の夏は好天に恵まれました。甲府地方気象台によると、6~8月で気温が35度以上となる「猛暑日」は甲府で21日を記録し、平年の2倍となりました。観測史上6番目の多さといいます。雨量は甲府で平年より17%少ない334.5ミリ。特に8月の少雨が顕著で、47%少ない78.5ミリでした。このため多少懸念されたベト病は結局広がることなく、健全な状態でブドウを収穫できました。ただ、暑さのためか、8月に入っても一部に着色しない房もみられ、あらためて摘果をしたシーズンでもありました。

さて、収穫の後は甲州・マンズワイン勝沼ワイナリーに移動。恒例となった手作業による除梗作業です。今回は総勢52人を投入し、1トン強のブドウと向き合いました。この時の徹底的に未熟果を取り除く作業が後々の品質に大きく影響することが分かってきただけに、大事な行程と理解しつつも、ひたすら同じことを繰り返す単純作業。やはり人数が多いのは助かります。9時半から作業を始め、3時間半ほどで何とか終わることができました。

そして早速、武井さんの手によって「醸し」が始まりました。ビッグヴィンテージの予感が…

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2012年09月12日|個別ページ

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7月後半からは好天続く

双葉農場とは、地理的に近いサントリー登美の丘ワイナリー。8月27日にその収穫式・仕込み式にうかがう機会がありました。今シーズンの安全と高品質を願う祈祷が行われたほか、巨大テルテル坊主の設置やリースリング・フォルテ畑での収穫作業などがありました。

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以下は、渡辺直樹栽培技師長から説明のあった今年のブドウ作柄の状況です。

「ブドウは高い健全性を保っている。平年並みの収穫のタイミングを見込んでいる。2012年シーズンは、厳しい寒さの冬からスタート。芽付きは遅めのスタートだった。5月は日中が暑く、夜は涼しかった。開花は若干遅く、期間は長めとなった。開花の後半には台風もあったが、ブドウの健全性には影響がなかった。梅雨明けの7月後半からは好天が続いている。現時点で、冬の寒さは厳しく、夏は猛暑のシーズンとの印象を持っている」

2012年08月30日|個別ページ

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メルローサンプリング

メルローは8月20日にマンズワインさんが第1回サンプリングを行い、糖度17°Brix、総酸10g/lでした。このまま順調に成熟すれば、9月中旬に収穫です!

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2012年08月24日|個別ページ

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ワイン専門誌に再び掲載!

20120817_01山日YBSグループが取り組んでいる双葉農場での活動が、全国のワイナリー情報を網羅している「日本のワイナリーに行こう2013」(イカロス出版)に掲載されました! 2011年号に続くものです。「マスコミ人のメルロー、ワインになる!」の見出しで、活動の様子がファーストビンテージ2009年のボトル写真付きで紹介されています。エリアガイド「山梨」欄の1コーナーとして、36ページ目に掲載されています。同著は、ワイン愛好家らに広く読まれています。主要書店などで購入でき、価格は1900円(税別)。

2012年08月17日|個別ページ

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猛暑の中、夏の恒例作業

4日の農場、本格的に着色が始まりました。

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この日は午前6時から作業開始。まずは房周りの除葉から。サンスター技研さん、毎回お手伝いありがとうございます。

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その後は、摘房・摘果です。一房80グラム前後が目安。重さをそれぞれ確かめてから作業を始めました。果房の「肩」と呼ばれる部分なども落とします。良いワインを造るため、限られたブドウに栄養分を集中して与えるのが目的です。「グリーンハーベスト」とも呼ばれ、摘房した果房で道ができていきます。

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畝をきれいにしてからは、いよいよ恒例のメーンイベント。じりじりと照りつける日差しの中、レインカット(雨よけ)の設置です。続いて防鳥ネットの取り付け。手際良く作業を進めますが、暑さが容赦なく体力を奪っていきます。

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もちろん、定植したシャルドネの管理も怠りません。ワイヤへの誘引をしました。生長が早い木は背丈ほどに伸びていました。

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作業は6時間かかり、正午のサイレンとともに無事終了。順調に成熟していくのを祈ります。 昼食は、木陰で弁当を広げました。ブドウ畑を見ながらのランチもいいものです。

2012年08月07日|個別ページ

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8月はワインの味わいをつくる

先日、山梨大学で開かれたボルドー大学ワイン醸造学部のジル・ド・ルベル教授の講演を聴く機会がありました。「ブドウ熟度の管理」がテーマです。

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ルベル教授はボルドー大学の取り組みを紹介する中で、「8月は、よいブドウをつくるのに大事な時季。秋は、インディアン・サマー(小春日和)がいい年の条件」と述べられました。

ボルドーにおける「良いヴィンテージ」の条件(赤ワイン用ブドウ)は下記の通り。
・ブドウの早い開花と、果実の良い状態(グループ化、均一化)
・ベレーゾン前の水分ストレス(生長停止)
・適度な暑さやにわか雨のもとで良い状態で成熟すること(8月はワインの味わいをつくる=糖分、色素、タンニン、アロマ)
・収穫期の穏やかな気温(暖かな秋、ほとんど降雨がないこと)

ちなみに、ボルドーの最近のヴィンテージとしては「2008、2009、2010ヴィンテージは2001年からの夢の10年間の、完璧な3年間。フレッシュさと長い寿命を持った素晴らしいボルドーワイン」とのことでした。

2012年08月07日|個別ページ

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色づき始め

まだ全体からみれば少ないですが、ベレーゾン(色づき)に入った房を見つけることができます。

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赤ワイン用ブドウは、ベレーゾン前の水分ストレスが大事だとされますが、夕立さえ降らない最近の天候は成熟期に向けてプラスなのでしょう。ただ、例年には見られなかった実ベトの発生が多少気掛かりです。

2012年08月01日|個別ページ

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