2012年産メルロー収穫!
8日、晴れ。まだまだ残暑が厳しい日が続いている中、待ちに待った収穫です。一年の汗と涙の結晶。よく色づき、まるで黒いダイヤモンドのように輝いています。午前7時から38人で収穫をスタート。サンスター技研さんと、山日YBSグループのNNSからも応援をいただきました。ありがとうございます。
収穫は1時間ほどで無事終了。収量は昨年より435キロ増え、過去最高の1062トンでした。糖度も23.42度で、「これまでにないベストのタイミングで収穫できました」とマンズワインの武井千周さんは話しています。
以下、ブドウの仕込み即時分析です。
比重 1.092
糖度 23.42%
pH 3.78
酸度 4.15g/L
今年の夏は好天に恵まれました。甲府地方気象台によると、6~8月で気温が35度以上となる「猛暑日」は甲府で21日を記録し、平年の2倍となりました。観測史上6番目の多さといいます。雨量は甲府で平年より17%少ない334.5ミリ。特に8月の少雨が顕著で、47%少ない78.5ミリでした。このため多少懸念されたベト病は結局広がることなく、健全な状態でブドウを収穫できました。ただ、暑さのためか、8月に入っても一部に着色しない房もみられ、あらためて摘果をしたシーズンでもありました。
さて、収穫の後は甲州・マンズワイン勝沼ワイナリーに移動。恒例となった手作業による除梗作業です。今回は総勢52人を投入し、1トン強のブドウと向き合いました。この時の徹底的に未熟果を取り除く作業が後々の品質に大きく影響することが分かってきただけに、大事な行程と理解しつつも、ひたすら同じことを繰り返す単純作業。やはり人数が多いのは助かります。9時半から作業を始め、3時間半ほどで何とか終わることができました。
そして早速、武井さんの手によって「醸し」が始まりました。ビッグヴィンテージの予感が…
(2012年09月12日更新)