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圃場データ

標高
350メートル
栽培
ヴィニュロンズクラブ
栽培品種 メルロー(約900本)
栽培面積
17アール
台木
5BB、3309、101-14
植樹
2008年3月22日
栽培品種 シャルドネ(約900本)
栽培面積
20アール
台木
101-14
クローン
95番、96番、277番
植樹
2012年6月16日
栽培品種  シャルドネ(約490本)
栽培面積
17アール
台木
101-14
植樹
2013年3月31日

ブログ担当 プロフィール

古畑昌利
山日YBSグループ勤務。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート・エクセレンス、SAKE DIPLOMA。米国ワインエデュケーター協会認定ワインスペシャリスト(CSW)

12年産メルローに高い評価

11月14日、甲州市のマンズワイン勝沼ワイナリーで、双葉農場で収穫した12年産と13年産のワインのテイスティングがあり、山日YBSグループの野口英一代表(日本ソムリエ協会認定ソムリエ・ドヌール)、YBS山梨放送の中村一政専務らが出来栄えを確かめました。

ワインは、瓶詰め直前の2012年産メルローと、発酵が終わって間もない13年産のメルローとシャルドネを用意していただきました。今年初収穫したシャルドネは、ファーストヴィンテージワインになります。

12年産のメルローは天候に恵まれたブドウの「当たり年」だけあって、テイスティング直後、野口代表と中村専務からは「これはいい」「すごい」というが言葉が連発して漏れました。想像を超えるワインの出来に正直驚きました。

10年産、11年産のメルローは新樽の香りがやや強めですが、12年産は新樽、1空き樽、2空き樽を使って熟成させ、それらをブレンドしました。上品な樽の香りが印象的で、ボルドースタイルに近づいてきました。色が濃く、タンニンもしっかり感じ、味わいも複雑でバランスがあり、余韻も中程度から長めです。

野口代表は「これまでのうちのワインはどんな食事にも合うと説明してきましたが、12年産は肉料理と合わせたくなります」と感想を述べました。醸造を担当するマンズワインの武井千周さんは「12年産は、熟成によって樽と果実の香りが融合すると、さらにいいワインになります。これほどのメルローは山梨ではなかなかないと思います」と高く評価しました。

武井さんによると、13年産のメルローは猛暑の影響を受けて酸味は12年に比べるとやや低め。ただ、ワインの色は濃く、鮮やかな紫色で健全だといいます。今後、樽熟成が始まります。

一方、ファーストヴィンテージワインとなる13年産のシャルドネは、洋ナシの香りが特徴です。「この時点では、おりと接触しているため、やや還元的なイメージがありますが、シャルドネらしい、きれいなワインに仕上がっています」(武井さん)。今後、樽を使うかどうか見極めるといいます。

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2013年11月15日|個別ページ

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紅葉

双葉農場のブドウの木が紅葉を始めました。黄色いのがシャルドネ、赤いのがメルローです。

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2013年11月15日|個別ページ

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甲州種ブドウのルーツを解明

甲州種ブドウは、ヨーロッパ・中東原産のヴィティス・ヴィニフェラ種と東アジア系の野生種が交雑したブドウであることを、酒類総合研究所(広島)が突き止めました。甲州種の分類や由来には諸説あり、これまではっきりしていませんでしたが、甲州種ブドウのルーツが解明されました。研究を担当した同研究所研究企画知財部門長の後藤奈美さんが11月9日、山梨大で開かれた日本ブドウ・ワイン学会で研究成果を発表しました。

同研究所によると、甲州種ブドウのDNAを詳細に解析したところ、大部分はヴィニフェラだが、一部に中国の野生ブドウのDNAが含まれているハイブリッドであることが明らかになりました。甲州種の祖先に当たるヴィニフェラが中国の野生種「ダヴィディ」と交雑し、さらにヴィニフェラと交配して日本に伝わったと考えられるといいます。同研究所は、甲州種がシルクロードを伝わって日本にたどり着いたことがDNAの中に刻み込まれていたとみています。

米国の研究チームとの共同研究で核DNAのSNPs解析を行ったところ、甲州種はヴィニフェラの近くだが、やや野生種寄りの位置にあることが分かったといいます。計算上、71.5%がヴィニフェラ、残りが野生種とのこと。その他の品種でヴィニフェラの割合をみると、甲州三尺81.8%、竜眼91.7%、和田紅90.4%、白鶏心100%と推定されるそうです。

さらに、母親(胚珠親)から遺伝する葉緑体DNAの部分配列を調べたところ、甲州種は中国の野生種、ダヴィディの1系統と一致することが分かりました。甲州種の4分の1が野生種という計算が正しければ、ダヴィディが「母方の祖母」に当たるそうです。甲州の枝の付け根にある小さなとげは、ダヴィディから引き継いだとみられるといいます。

発表後、後藤さんは「ブドウの由来を説明できるようになり、海外の人に、より興味を持ってもらえると思います」と説明。野生種のDNAが含まれていることについては「栽培の専門家からは『やっぱり』という感想をいただきました。甲州種ブドウから品質の高いワインができていることを考えると、野生種はマイナスに作用していないと考えます」と話しました。また、「甲州のワインを飲む時、このブドウははるばるシルクロードをたどって来たのだ、と感じていただけるとうれしいです」ともコメントしています。

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2013年11月15日|個別ページ

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レインカットと防鳥ネット片づけ

9月14日、レインカットのビニール、防鳥ネットを片づける作業がありました。約30人が参加し、メルロー15列、シャルドネ23列を午前8時から3時間ほどで終えることができました。思った以上に残暑が厳しい日でした。
まずビニールのパッキンを取り外し、ところどころにたまっていた雨水を払い落とします。ビニールを日に当てて乾かしている間にネットを片づけ、その後にビニールを取り外していきました。シャルドネは今年初めてレインカットと防鳥ネットを設置したので、収納ボックスをそろえました。

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2013年09月24日|個別ページ

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2013年のメルロー収穫

8月29日は今シーズンを締めくくるメルローの収穫でした。当初は週末に予定していた作業ですが、台風が接近しているとのことで急きょ平日の早朝に前倒しとなりました。出勤を控えているため午前5時に集合し、日の出前からの作業となりました。

今夏は記録的な猛暑でした。甲府では8月10日に県内最高気温の40.7度を記録しました。ただ、夏場に雨が少なく乾燥したことなどから、ヴィンテージとしては良年という声を耳にします。ブドウの生育は全体的に1週間ほど早く、双葉農場でもメルロー栽培としては初の8月収穫となりました。

収量は1360キロで、過去最多となりました。マンズワインの指導により摘房を抑えたことも影響しました。2013年ヴィンテージは、念願だった生産本数1000本が実現できそうです。

以下、ブドウの仕込み即時分析です。
比重1.094
糖度22.88%
pH3.73
総酸5.05g/l(酒石酸換算)
※ワインのpHの幅は最大2.9~4.2といわれ、特に3.2~3.5程度が理想的とされます。

ブドウは収穫後、委託醸造先であるマンズワイン勝沼ワイナリー(甲州市)に運ばれました。同社の武井千周さんによると、今年も収穫的にはベストのタイミングとのことです。コンクールによっては出品条件の生産本数を確保できる見通しなだけに、楽しみが膨らみます。

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2013年09月04日|個別ページ

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シャルドネ収穫

8月21日、シャルドネの初収穫。昨年6月に青苗を植えた約900本のシャルドネのファーストヴィンテージワインになります。当初は試験醸造の予定でしたが、ある程度の収量が見込めるため、本格的に仕込むことにしました。

作業は、異例の平日(水曜日)に行われました。糖と酸のバランスを考慮すると、週末まで待てないとの判断です。出勤前の午前5時半に30人弱が集合、1時間ほどで作業を終えることができました。収量は540キロでした。

ブドウは健全度の高い状態で収穫できました。一粒テイスティングしました。甘いというのが率直な感想でした。以下、仕込み即時分析値です。

比重 1.096
糖度 23.42%
pH 3.88
総酸 4.45g/l

鳥防ネットをかけても、くちばしが届くところは食害に遭いました。ごく一部ですが、梗しか残っていない枝を見かけました。

ブドウは10キロ入りの箱に入れ、トラックに積んでマンズワイン勝沼ワイナリー(甲州市)に運ばれました。記録的な猛暑、少雨の今年はどんなヴィンテージになるのでしょうか?

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収穫作業後、記念写真の撮影をしました。集合写真は、靏田圭吾さん(山梨日日新聞社編集局次長)の撮影です。

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2013年08月23日|個別ページ

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メルローのレインカット・防鳥ネット設置

8月10日の作業は、メルローのレインカット・防鳥ネットの設置です。作業に先立ち、摘房もしました。午前6時から作業し、約3時間で終えることができました。サンスター様、販売店様等のご協力をいただきました。この日はグングンと気温が上がり、甲府では高知県四万十市と並び、県内最高気温の40.7度を記録しました。

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一方、植樹2年目のシャルドネは糖度が18%、酸度が9.1g/lとの連絡がありました。お盆明け早々の収穫が有力視されています。

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2013年08月14日|個別ページ

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ベレーゾン進むシャルドネ

7月27日。シャルドネのベレーゾンが進んでいます。白ワイン用ブドウは果粒は柔らかくなり始め、黄色味が出てきます。

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この日の作業は、シャルドネのレインカットと鳥防ネットの設置です。サンスター様、販売店様等のご協力をいただき、約30人が参加しました。垣根は23列あり、午前6時から始め3時間ほどで終えることができました。9時ごろになると、さすがに日差しが強くなります。

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2013年07月31日|個別ページ

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メルローの着色始まる

メルローは昨年よりも1週間ほど早く、ベレーゾン(色づき)期に入りました。赤ワイン用ブドウは、ベレーゾン前の水分ストレスが大事だとされますが、最近の天候をみると、成熟期に向けてプラスでしょうか。ただ、この酷暑で若干、日焼け症状も出ています。

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2013年07月23日|個別ページ

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シャルドネの摘房

7月13日、シャルドネの摘房と根周りの草取りが主な作業です。前日は、勝沼、甲府で全国1、2番目の暑さとなり、甲府、勝沼の最高気温が5日連続で38度以上となる観測史上初を記録しました。ただ、この日は記録的猛暑からは一転、涼しく過ごしやすい農作業日和でした。作業は、サンスター技研様、販売店様等のご協力をいただきました。

シャルドネ畑では、ブドウ手入れ用ハサミを使って、やや大きめの房は肩の部分を落とす作業をしました。2年目の畑は順調に推移しています。うっすらと富士山が見えるのが1年目の畑です。

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メルローの畑は、副梢の整理や摘心、草取りなどをしました。

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メルローはベト病や日焼けの影響も多少ありましたが、思ったほどではありませんでした。摘粒作業もしました。

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2013年07月18日|個別ページ

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