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 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

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2012年5月

【季節の便り】

南アルプス市の魅力がドラマになりました

マラソンで走る主人公
桃源郷マラソンに参加するゆういちとさやか、友人たち
 4月に開催された南アルプス桃源郷マラソンにあわせて撮影したドラマ「桃源郷」が完成しました。 

 春真っ盛りの市内を舞台に、本市出身の俳優や市民が出演し17日から動画サイト「You Tube(ユーチューブ)」で公開します。
Yahoo! で「アドラマ 桃源郷」と入力して検索してください。

 

 南アルプス市は来年合併10周年を迎えます。
県内では国民文化祭「富士の国やまなし国民文化祭」が開催され、南アルプス市は、パイプオルガンフェスティバル、ミニチュア版画展、南アルプス山岳フェスティバル、大正琴の祭典、合唱の祭典-の5部門の会場となります。
こうしたことから来年を「ビッグテンイヤー」と位置づけ、イベントを計画しています。美しい自然、おいしいフルーツなど南アルプス市の魅力を発信していきます。
ふるさと・南アルプスから目が離せません。

 ドラマの舞台は春爛漫(らんまん)の市内ですが、1カ月過ぎて風景はガラリと変わりました。
周辺の山々は鮮やかな新緑となり、モモやスモモは小さな果実をつけ、摘果の作業を行っています。水田も田植えの風景になりました。
頭上高く、しきりに鳴くヒバリを見つけました。小さな体で忙しく羽ばたく様子に、そうしないと落ちてしまうのかと思わず心配してしまいました。

 芦安地区で13日、新緑・やまぶき祭りが開催されました。

A甲斐犬 A演奏 A芦安児童合唱
 【写真】甲斐犬も参加。演奏と芦安児童の合唱

 今年はミス虎御前コンテストが実施され、1次審査を通過した5人が当日の2次審査に臨みました。
虎御前とはどんな女性かといいますと-。

「富士山の見えないところに、美人がいる」といわれる通り、芦安に地に昔「虎女」というたいへん美しい人が住んでいたという。虎女は安通の地に生まれ、幼い頃から気立ての優しい子であった。
 ・・・・中略
少女期を過ぎる頃から髪もつやつやとして乱れず、色白なうりざね顔で、目元は特に上品で美しかった。山へ出かける村人が毎朝、小川のほとりで髪をとかす虎女を眺めては、その気品のある美しさに見とれていた-。・・・・後略

と伝わるように、とても美しい人だったようです。

コンテストで選ばれた虎御前
【写真】コンテストで選ばれた虎御前

[南アルプス市秘書課]

 

【連載 今、南アルプスが面白い】

新緑萌える~三恵(みつえ)の大ケヤキ~

 草もえる季節となりました。
 先日訪れたところ、新緑がとてもきれいに芽吹いていました。今回は季節感を取り入れて国指定(文化財/天然記念物)「三恵の大ケヤキ」を紹介したいと思います。

三恵の大ケヤキ1 三恵の大ケヤキ2
【写真】三恵の大ケヤキ

 樹木が文化財?・・・少し奇異に感じる方もいるかも知れませんが、人間の歴史には自然との密接な関わりがあります。人は、その時々の環境や自然の中で新たな英知を生み出し、これに助けられ、時にはそれに対抗するように、風土や景観を作り上げてきました。人間の歴史は自然との関わりを抜きには語れないのです。こうしたことから、樹木や動物、地質なども天然記念物として、文化財指定の対象となっています。

 そのなかで、南アルプス市の自然と人との関わりを象徴するものとして、この「三恵の大ケヤキ」があります。このケヤキは地域を代表する巨木として古くから知られ、昭和3年(1928)には、早くも当時の内務省によって、国の天然記念物に指定されています。

昭和3年の国指定時の文書
【写真】昭和3年の国指定時の文書(南アルプス市教育委員会蔵)

 平成元年(1989)の環境庁(当時)の調査では、ケヤキの中では、全国2位の大きさ(幹周り14.72m)をもつ木とされました。その後、行われた国のフォローアップ調査で、新たな木が発見されるなどして順位は下がりましたが、現在でも全国で五指に入る大きさを誇ります。なお、山梨県においては現在も、ケヤキだけではなく全ての木の種類を通じて最も大きな木とされています。
 もちろん、本当の樹齢は切り倒して年輪を数えてみないと分かりませんが、地域では樹齢千年とも二千年ともいわれています。その名称は、南アルプス市の前身である若草町が、三つの村の合併によって若草町になる前の「三恵村」に、この木があったことによります。なお、指定当初の名称は『三恵村の大欅(ケヤキ)』でしたが、三恵村が昭和29年(1954)合併して若草村となったことから、昭和31年(1956)『三恵の大ケヤキ』に改称されています。

 地理的には旧三恵村(寺部地区)に含まれますが、北に接する下今井地区との境で、そちらの集落に近いということもあって「今井(下を略した言い方)の大ケヤキ」とも呼ばれていました。また、別名「いめい(今井がなまった言い方)のおさごっさんの木」とも言われていました。これはこの大ケヤキの根元に通称「おさごっさん」と呼ばれる祠(ほこら)があり、ご神木として崇拝されていたことによると考えられます。ちなみに、この「おさごっさん」とは三宮社(さんぐうしゃ)がなまったものといわれています。

ケヤキの根元にあった祠
【写真】ケヤキの根元にあった祠。保護のため根の周辺の立ち入りを制限しているので、現在は傍らに集められ、参拝できるようになっています

 大木であるために、これまでに何度も落雷や台風などに遭ったといわれ、何百年か前の落雷によって幹が空洞になったとされるほか、大正15年(1926)には暴風雨のため、周囲7尺(約2.1m)、長さ3間(約5.4m)の幹が元から折れてしまったという記録が残されています。
 このような風雪に耐えてきたケヤキですが、老木であることには変わりなく、昭和四十年代には、いわばおじいさんにつえを手渡すように、支柱を立てて支えました。またその後も樹勢の衰えが目立つようになってきたため、平成8年度から9年度にかけて周辺の土壌改良などを実施し、樹勢の回復を図っています。その後も、平成17年度に支柱の架け替えを行ったほか、毎年のように枯れ枝の剪定(せんてい)などを行っています。
 地域を見守ってくれた大切な木。少しでも長く生きてもらえるよう、今度は私たちが見守っていく番なのだと思います。

樹勢回復事業の様子
【写真】樹勢回復事業の様子。アスファルトをはがし、雨水の浸透するブロックに直しました。(写真をクリックで施行の様子が分かります)

樹勢回復事業の様子
【写真】樹勢回復事業の様子。細い根を一本一本丁寧に掘り出し、周囲の土を入れ替えました。作業は、根が焼けないようにブルーシートの下で行われました。

 お年寄りの話によると、昔は子どもたちが幹の割れ目から空洞の部分に出入りして遊んだといいます。また、昭和34年(1959)の伊勢湾台風の際には、折れた枝を加工しようとした者に災いがあったとか、木を切り倒す計画をした責任者が病に侵されたなどという、神木らしい神秘性に満ちた逸話も残されています。
 このように、地域ではことあるごとに「三恵の大ケヤキのように」と語り伝えられ、人生の手本にも、励ましにもなってきた木です。現在も、地域の象徴として親しまれ、近接する「おおけやき児童館」にもその名を残しています。

大ケヤキ児童館 ケヤキの近景
【写真右】大ケヤキ児童館。奥に一際大きく見える木が三恵の大ケヤキです
【写真左】ケヤキの近景。うっそうと暗く、躍動感のある巨大な幹をみることができます

 今年も元気に葉を広げた大ケヤキ。遠くからの眺めや写真ではそれほど感じられないかもしれませんが、間近でみると誰もがその大きさに圧倒されるはず。みなさんもぜひ一度訪れ、悠久の時を生きてきた大ケヤキの生命力にふれてみてはいかがでしょうか。

三恵の大ケヤキの所在地:山梨県南アルプス市寺部字今井前1509

【南アルプス市教育委員会文化財課】

【季節の便り】

いよいよ、初夏のまつりが始まります

 市内の風景が優しい色になってきました。色々な花や新緑がまぶしく、とてもきれいです。
農家が忙しくなる前に-ということでしょうか、この時期、市内各地域でまつりが開催されます。
甲西地区では、4月29日に「甲州凧(たこ)上げまつり」が釜無川右岸の三郡橋上流を会場に行われます。
 大空に舞う大きな凧の写真をご覧いただきたかったのですが、事前に原稿を書いているため過去の写真を掲載します。

A凧上げ1 A凧上げ2 A連凧
【写真】2010年に開催した甲州凧上げまつりの模様

 5月5、6日は櫛形総合運動公園を中心に「アヤメ・やぶさめフェスタ」が開催されます。
アヤメの花言葉は「良きたより」です。
メールも手軽で便利ですが、たまにはハガキに手書きした便りを送ってみませんか?

Aアヤメ
【写真】アヤメフェア

 小笠原は、小笠原流礼法発祥の地ですが、同時に開催されるやぶさめは九州小倉藩主だった小笠原総領家に伝わる「小笠原流やぶさめ」を受け継ぐ源長統一門による演舞です。

Aやぶさめ
【写真】やぶさめ

 今月、東京スカイツリーがオープンします。
市立櫛形図書館では、「東京タワー 東京スカイツリー ふたつの塔の物語」と題して、6月24日まで記念展示を開催しています。
東京タワーの設計者はご存知、南アルプス市出身の内藤多仲博士です。
直筆の書画や海外に出かけるときに使用したトランクなど、博士ゆかりの貴重な品々を展示します。
両方のタワーを造った建設会社が同じというのも縁ですね。詳しくはこちら(http://lib.m-alps.ed.jp/contents/index.php?option=com_content&task=view&id=736&Itemid=50)

 記念展示の詳しい内容は、市立櫛形図書館のHP内のお知らせに載っています。そちらのアドレスを掲載しました。
ふるさとは遠きにありて思うもの-といいますが、山菜もおいしい季節になりました。今年のお休みは、ぜひ南アルプス市へお越しください。

 

 [南アルプス市秘書課]