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南アルプス市は、山梨日日新聞社とタイアップして「南アルプス市ふるさとメール」を発信しています。ふるさとの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された市に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

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2021年6月

【市役所便り・イベント情報】

南ア2年ぶり開山祭 夏山シーズン到来、安全登山祈願

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 南アルプスの夏山シーズンの幕開けを告げる開山祭が26日、南アルプス市芦安芦倉の広河原で2年ぶりに行われ、関係者が神事で登山者の安全を祈願した。昨夏は新型コロナウイルス感染拡大で開山祭は中止、公営の山小屋が休業するなど異例のシーズンとなったが、今夏は宿泊受け入れを完全予約制にするなど感染対策を徹底し、登山客を受け入れる。

 開山祭は市と市観光協会、南アルプス署が主催し、関係者や登山者約100人が出席。金丸一元市長は「昨年度は山小屋の休業を余儀なくされたが、今年は感染対策を徹底し、営業できた。登山者の安全を願うとともに、南アルプスユネスコエコパークでの広域的な観光振興を展開していきたい」とあいさつした。
 芦安小・中児童生徒による「北岳の歌」「雪山讃歌」の合唱が披露されたほか、参加者は山岳遭難事故者への献花、黙とうをささげた。
 安全登山を願う「蔓払い」の儀式では、「山の案内人」に扮した三木充市議が、門をふさぐ蔓に見立てた縄をおので切り開いた。出席者らは手を合わせるなどして安全登山を祈願しながら門をくぐり、山へと歩みを進めた。

(写真)蔓に見立てた縄をおので切り開いて安全な登山を願う「蔓払い」の儀式=南アルプス市芦安芦倉

【山梨日日新聞 6月27日掲載】

【ふるさとニュース】

南ア・マイカー規制開始 2年ぶり

 南アルプスの広河原に通じる林道と県道で、一般車両の通行を禁止する「マイカー規制」が25日、始まった。冬季は閉鎖されていたが、夏季は閉鎖を解除し、マイカー規制を行う。

 県観光資源課によると、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、市営山小屋を営業せず、年間を通して通行止めとしたため、マイカー規制は2年ぶり。6月25日から11月3日までの132日間、林道南アルプス線(夜叉神-広河原、14キロ)と県道南アルプス公園線(早川町奈良田-広河原、18キロ)の2区間で規制を行う。

 期間中、一般車両は通行できず、路線バスやタクシーを運行する。利用者には協力金として、通行1回につき1人200円(小学生以下無料)の負担を求める。マイカー客がバスやタクシーに乗り換えるための駐車場は、芦安地区に約550台分、奈良田地区に約150台分を確保した。路線バスやタクシーの通行可能時間は午前5時半~午後6時。

【山梨日日新聞 6月26日掲載】

【ふるさとニュース】

静岡・牧之原産の緑茶4種類販売 道の駅しらね

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 JA南アルプス市は19、20の両日、道の駅しらね農産物直売所(同市在家塚)で、静岡県牧之原市産の緑茶を販売した。
 5月1日に竜巻とみられる突風で被害を受けた同市を応援しようと企画。山梨と静岡両県が互いの特産物を購入し、助け合う取り組み「バイ・ふじのくに」の一環で実施した。
 深蒸し煎茶や新製法によって従来の緑茶より香りを高めた「香り緑茶」など市産緑茶4種類計100点を販売。訪れた人は静岡県お茶振興課の職員や緑茶インストラクターの説明を聞きながら、緑茶を吟味していた。

(写真)静岡県牧之原市産の緑茶を販売したブース=南アルプス市在家塚

【山梨日日新聞 6月26日掲載】

【市役所便り・イベント情報】

SDGsクイズでグッズ進呈 南ア市立図書館6館

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 南アルプス市の市立図書館6館は7月24日から、「夏休み図書館クイズラリー」を開く。各館で本を借り、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)に関するクイズに答えると、オリジナルグッズが当たる。
 市内の中央、八田ふれあい、白根桃源、わかくさ、甲西の5図書館と芦安分館で開催し、小学生以下が対象。図書館で本を借り、SDGsの17目標に関連する「おみくじクイズ」を引く。クイズに正解すると、図書館ごとに異なる色(中央図書館と芦安分館は同色)のマグネットしおりがもらえる。
 5色のマグネットしおりを集めると、ライチョウをモデルにした図書館のマスコットキャラクター「ライライ」の円形うちわとタオルがプレゼントされる。
 期間は8月8日までで、グッズは限定約50セット。市立図書館の担当者は「夏休みに本に親しみ、親子でSDGsについて理解を深めるきっかけにしてほしい」と話している。
 問い合わせは市立中央図書館、電話055(280)3300。

(写真)クイズラリーでもらえる限定グッズなど=南アルプス市立中央図書館

【山梨日日新聞 6月24日掲載】

【市役所便り・イベント情報】

大井夫人看板リニューアル 南ア・古長禅寺

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 南アルプス市教委と南アルプスロータリークラブは、武田信玄の母・大井夫人の菩提寺である古長禅寺(同市鮎沢)に、大井夫人を紹介する看板を設置した。信玄生誕500年に合わせて企画した。
 市教委によると、寺は1316年に臨済宗の高僧、夢窓国師が創建した。寺は30年以上前から、寺や大井夫人について解説する看板を置いていたが、老朽化が進んでいたことから、リニューアルした。
 新たに設置した看板は縦約90センチ、横約1・8メートル。大井夫人が南アルプス市周辺を取りまとめていた大井氏の出身であることなどを紹介。大井夫人が亡くなった後、信玄が甲府市に新たな長禅寺を建立し移したため、古長禅寺と呼ばれるようになったことも説明している。
 子どもたち向けに分かりやすく意訳した文章や、外国人観光客向けに英語で記した看板もある。寺の本堂北側にある大井夫人の墓近くに設置した。
 住職は「寺には多くの参拝客が訪れる。看板の設置は大変ありがたい」と話した。南アルプスロータリークラブの会長は「寺や武田家の歴史に関心を持つきっかけになればいい」と話している。

(写真)古長禅寺に設置された大井夫人を紹介する看板=南アルプス市鮎沢

【山梨日日新聞 6月18日掲載】

【ふるさとニュース】

特急電車で輸送、桃やスモモ販売 7月にJR八王子駅で

 JR東日本八王子支社の支社長は15日、会見をし、7月8~10日にJR八王子駅で「やまなしフェア2021」を開催すると発表した。特急電車で輸送した県産の桃とスモモを販売する。各日、桃75パック、スモモ70パックを用意する予定。
 支社長によると、フェアは夏に向けて山梨の魅力や観光情報発信を目的に実施。甲州市産の桃と南アルプス市産のスモモを特急かいじ8号と12号で輸送し、駅構内の売店「やまたまや」で売る。朝の収穫から約6時間で店頭に並ぶという。いずれも売り切れ次第終了となる。
 フェアではこのほか、別の売店前で県内企業製の菓子の販売と、県内自治体のご当地キャラクターによる観光パンフレットの配布も実施する。

【山梨日日新聞 6月16日掲載】

【季節の便り】

「南アルプス完熟フルーツツアー こだわり探訪」受付中

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 ここでしか味わえないワンランク上の体験ツアー「完熟フルーツこだわり探訪」は、6月から9月にかけ、サクランボ、桃、貴陽、シャインマスカットの果物狩りが楽しめます。7月からは桃狩りの受付も始まりますので、果物作りの第一人者“完熟フルーツマスター”の農園で絶品のフルーツをご賞味ください。
 また、旬の果物で作るジャム作りや、市内の名店がつくるお弁当をテイクアウトしてランチをお楽しみください。

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集合時間]9:00(12:00終了予定)
料  金]5,800円/人
集合場所]季節のフルーツ(品種)によって変わります。

詳しくは、南アルプス市観光協会ホームページをご覧ください。

<お問い合せ>
南アルプス市観光協会 055-284-4204

 

安藤家住宅 七夕の節句

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 築313年を迎えた安藤家住宅で、七夕の節句の展示を開催します。夏の庭園の風景を楽しみながら、短冊に願いを込めてみませんか。

期 間]6月25日(金)~7月9日(金)
時 間]9:00~16:30(入館は16:00まで)
場 所]重要文化財安藤家住宅(西南湖4302)
休館日]毎週火曜日
入館料]大人300円 小中高生100円

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<お問い合せ>
南アルプス市文化財課 055-282-7269
または 安藤家住宅 055-284-4448

[南アルプス市役所 秘書課]
「広報 南アルプス」はこちらから

【連載 今、南アルプスが面白い】

江戸時代の南アルプスブルー
~村々の藍葉栽培と藍染~

はじめに
 雨が降り続き、水辺にカエルの鳴き声がこだまする水無月(みなづき)。水田に水が満たされる月を意味します。ふるさと文化伝承館の藍は雨の恵を受けながら、瑞々しく茂っています。例年だと梅雨明けを待って藍葉の一番刈りを行いますが、気候が暖かくなったせいか昨秋こぼれ落ちた種は2月に芽吹き、6月中旬には葉が生い茂りました。30度を超えた晴天の日を狙って、一月早い一番刈りを行いました。

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【写真】水無月の水田

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【写真】ふるさと文化伝承館の藍

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【写真】藍一番刈り

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【写真】藍一番刈り 天日干し

 藍色は7月に予定されている東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムカラーであり、大河ドラマの主人公渋沢栄一の家がすくも作りを行なっていた藍屋でもあったことから、さまざまなメディアで藍色に出会う機会が増えています。
 明治時代、南アルプス市域が山梨県内で藍葉の生産量最多を誇り、川上村(明治22年に合併して落合村となる)には藍葉からすくもを作る藍屋が営まれていたことは以前ご紹介しました。今回のふるさとメールでは少し時を遡り、江戸時代の藍葉生産の様子をのぞいてみましょう。

【2019年9月17日(火) 南アルプスブルーの歩み~藍色の広がり~】

 

1.村明細帳から見た藍の栽培
 江戸時代には村の石高や家数、人数、寺社や産物など村の概要を記した村明細帳が作られました。村明細帳は作られた時代や村によってその内容や詳しさが変わるため村の正確な状況を反映しているとは限りませんが、おおよその傾向を把握することができます。今回は山梨県が発行した『村明細帳 巨摩郡編Ⅲ ・山梨、八代郡編補遺』と旧町村誌に掲載された村明細帳を手がかりに、まず南アルプス市域の藍の生産について調べてみました。

 その結果、近世において藍葉が村明細帳に掲載された事例は2例に限られました。一番古い資料は享保20年(1735)の「鋳物師屋村差出明細帳」で、臨時の作物として藺草(いぐさ)や茶、苧、桑、楮(こうぞ)、うるしとともに藍が挙げられていました。次に明和8年(1771)の「上高砂村差出明細帳」で、やはり臨時の作物として、藺草や茅、茶、煙草、苧、桑、楮(こうぞ)とともに藍が挙げられています。このように藍葉は米や粟、稗、大豆などの主要作物とは違い、江戸中期にはあくまで臨時に作られる補助的な作物だったことがわかります。そのため、栽培されていても村明細帳には記載されなかった場合もあると考えられます。
 幕末まで時代を降ると、藍の栽培や藍を商う商人の存在を文献で確認することができます。百々の竹内家に伝わる嘉永7年(1854)の「藍商売取究」(『白根町誌史料編』544号文書)は、藍を扱う商売仲間が公正に商いを行うため、御法度を守り、藍の買い付けには仲間が立ち会うことなど商売仲間内での取り決めが書かれたものです。また、慶応4年(1867)原七郷組合から市川代官所へ提出された書類には「藍葉凡千貫目」と記載があり、原七郷の村々で藍葉生産が広がっていたと考えられます(『櫛形町誌』)。

 

2.藍葉・藍玉の流通
 江戸時代は、木綿の普及とともに紺屋による藍染が盛んになったと言われます。ですが村明細帳から地元での藍葉生産量はそれほど多くなかったと推測されます。そこで他地域からもたらされた藍の流通に注目してみましょう。駿河と信州を結ぶ街道に位置する荊沢宿は、富士川舟運で鰍沢河岸(かし)で荷揚げされた駿河からの物資が最初に通過する駅です。この駅を通過する商品について研究された増田廣實氏によれば、嘉永7年(1854)の荊沢宿から韮崎宿への宿継ぎ荷物、いわゆる上り荷物の総数は1,573駄で、その内、1位が阿波藍で80駄、2位が武州藍で38駄、二つで全体の荷物の約26%を占めています(増田廣實2005『商品流通と駄賃稼ぎ』同成社)。すくも作りの本場である阿波と武州から相当数の藍玉あるいは藍葉が流通し、釜無川沿岸の村々の紺屋へ販売されました。さらに安永4年(1775)の「荊沢宿伝馬諸荷物駄賃帳」には「一 藍玉壱太 百々村江」とあり、馬一駄分の藍玉が百々村の紺屋へ届けられていたことがわかります。

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【写真】伊能図に描かれた荊沢宿と鰍沢

 藍玉産地の阿波国側の史料を見ると、藍を販売する商人とその販売地が決められており、甲州売りを抜き出しても20人以上の商人の名が連ねられています。

文久6年(1809)「関東売仲間御仕入元江戸出店売場」(抜粋 人命俵印及び売り場先を届け出た資料)
「元木佐太郎 池北屋清兵衛
 江戸 武州 相州 上総 下総 野州 上州 常陸 信州 甲州 駿州 遠州 奥州
武市増助 宮本屋安兵衛
 武州 相州 上総 下総 甲斐 常陸
渡邊益蔵 藍屋彌兵衛
 江戸 武州 上総 下総 房州 上州 常州 野州 相州津久井領 甲州
永田平十郎 住吉屋圓次郎
 武蔵 相州 上野 下野 上総 下総 安房 常陸 甲斐 駿河 伊豆
坂東貞兵衛 住吉屋宗兵衛
 武州 相州 豆州 甲州 信州 駿州 下総 上野 下野
元木佐太郎 阿波屋與市
 駿州 甲州 郡内領 豆州 遠州 相州
手塚甚右衞門 阿波屋林右衛門
 遠州 駿州 豆州 甲州郡内 相州
犬伏九郎右衛門 玉屋八郎兵衛
 江戸 甲州郡内領 相州津久井領 下総 上総 上州
井上左馬之助 坂東増太郎 坂東貞兵衞 石原市郎右衛門 藍屋直四郎
 駿河 遠州 相州 豆州 甲州 信州」
(西野嘉右衞門編著1940『阿波藍沿革史』より)

 こうした史料から、江戸時代、市内域の紺屋で消費される藍染の原料すくもや藍玉は、藍の一大産地であった阿波や渋沢栄一が藍屋を営んでいた武州から富士川舟運を経て荊沢宿を通り、南アルプス市域から韮崎市、北杜市近郊の紺屋に供給されていたと考えられるでしょう。

 

3.江戸時代の紺屋と藍屋
 紺屋については、甲西町誌などで江戸時代からほとんどの村にあったと書かれていますが、「紺屋」が村明細帳に記載されるのは、明和8年(1771)鏡中條村2人、安永6年(1777)荊沢村1人などに限られます。江戸時代の藍染を担った紺屋についての史料が少なく、その分布や実態も明らかにすべき課題の一つです。
 甲府城下町に目をむければ、嘉永7年(1854)刊行、明治5年(1872)増補改訂版の甲府城下町の案内書『甲府買物独案内』には、紺屋に当たる御染物屋が6軒、すくもの販売と製造にかかわる藍屋が2軒掲載されています。

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【写真】『職人盡繪詞 第1軸』文化年間のものを明治に和田音五郎が模写したもの。 右側に「紺屋」が描かれている。国立国会図書館蔵

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【写真】買物独案内 御染物

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【写真】買物独案内 御染物

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【写真】買物独案内 藍屋

(『甲府買物独案内』 国立国会図書館蔵)

 

4.明治時代初頭の物産記録
 最後に明治時代初頭に記録された村々の物産記録から幕末から明治初頭の藍葉生産をみていきます。それを見ると多くの村々で藍葉が生産されていることがわかります。白根地区と甲西地区での栽培が盛んで、白根地区では源村での生産が多く2,500貫、甲西地区では落合村が4,900斗で他の村より藍葉生産が盛んでした。落合村と隣接する川上村には江戸時代末からすくも作りを生業とする浅野家が位置していて、その周辺が藍葉およびすくも生産の拠点となっていくことがわかります。

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【第1表】明治時代初期 南アルプス市域各村物産一覧(文化財課作成)
※芦安・八田地区については未確認。白根町・櫛形町・若草町・甲西町各町誌掲載の資料から作成

 

おわりに
 以前のふるさとメールで書いたとおり、明治時代に市内で発展した藍葉生産と藍屋業は、ヨーロッパでの人工染料の発明と普及により明治時代末期には姿を消すことになりました。それからおよそ100年後、市内で再び復活した藍は、地域や小学校のふるさと教育に利用されています。全国では藍染だけでなく、藍の含有する成分の研究が進み、健康食品やウイルス予防などに応用され日本全国で藍の魅力が再発見されつつあります。市内で栽培され始めた藍にもさまざまな可能性が眠っているようです。

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【写真】落合小3年生が今年も浅野さんの藍畑で地域たんけん(藍染は顆粒の藍を用いた簡易的な方法で染めました)

【2015年4月15日(水) 南アルプスブルーの足跡~市内を彩った藍染めの歴史~】

【2015年5月15日(金) 南アルプスブルーの足跡その2~市内を彩った藍染めの歴史~】

【南アルプス市教育委員会文化財課】

【ふるさとニュース】

静岡・牧之原の緑茶販売 突風で被害励ます

 JA南アルプス市は19、20の両日、同市在家塚の道の駅しらね農産物直売所で、静岡県牧之原市産の緑茶を販売する。5月1日に竜巻とみられる突風で被害を受けた同市を応援しようと企画した。
 静岡県によると、突風は5月1日午後6時50分ごろ発生。県内有数の茶の産地である牧之原市では、家屋125棟が損壊したほか、屋根やがれきが新茶シーズンを迎えた茶園に飛来、防霜機器が倒壊するなど大きな被害を受けた。
 緑茶の販売は同市を応援するため、山梨と静岡両県が互いの特産物を購入し、助け合う取り組み「バイ・ふじのくに」の一環で実施。毎月第3土、日曜日に道の駅しらね農産物直売所の駐車場に開設するブースで取り扱う。緑茶のほか、駿河湾産サクラエビやはんぺんなども購入できる。
 静岡県お茶振興課の担当者は「牧之原市の緑茶を楽しんでもらうことが、農家の大きな励みになるので、大変ありがたい」と話している。JA南アルプス市の担当者は「取り組みが牧之原市への応援になればうれしい」と話している。

【山梨日日新聞 6月11日掲載】

【市役所便り・イベント情報】

チラシで子育てフェス開催

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 南アルプス市と南アルプス子育てネットワークは、市内外の子育て支援団体や企業などの活動を紹介したチラシ「南アルプス市子育て紙フェス2021」を作った。
 市子育て支援課などによると、3月に開催予定だった「ファミリーフェスタ」が、新型コロナウイルスの影響で2年連続中止に。子育て支援団体などの活動を紹介する場が失われたことから、チラシを作成した。
 チラシでは13団体、10企業を紹介。利用できる施設やサービス、イベントなど活動内容を写真を交えて説明している。「地域みんなで繋がって支えあって子育てをしましょう!」など応援メッセージも掲載している。
 チラシはカラーA3判サイズで約7千部作成。小学校や保育所などを通じて各世帯に配布する。チラシを団体や企業へ持って行くと、特典やプレゼントを受け取ることができる。
 同ネットワークの担当者は「コロナ禍での子育てに不安を抱いている人も多いと思う。チラシを見て、『自分は1人じゃない』と思ってもらえたらうれしい」と話している。

(写真)子育てを支援する団体や企業の情報を掲載したチラシ=南アルプス市役所

【山梨日日新聞 6月9日掲載】