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 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

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2011年4月

【季節の便り】

お待たせしました。さくらんぼ狩りが今年もスタート!

 市内をきれいに彩っていた、桜や桃の花びらが散り、今は新緑のまばゆい季節を迎えています。

 さて、ゴールデンウイークを迎えますが、全国的にも自粛ムードが漂い、県内の観光業にも大きな打撃となっているようです。被災地の関係者の方々は、今なお大変な思いをされていることと思いますが、経済を好転させることは私たち市民の役割でもあり、それが被災地の復興にもつながると思います。高速道路の上限1,000円も6月で終了のようなので、この連休はお出かけのチャンスです。

 そこで、市からの耳寄り情報ですが、5月1日から、ひと足早く、ハウスでおいしく育った「さくらんぼ狩り」が始まります。

 なお、今年のさくらんぼ狩り観光では、東日本大震災で被災した農家の人たちに、同じ農家として何かできないかと、市内の農園主のみなさんが相談した結果、お客様からいただいた入園料の一部を東北地方の農家へ、災害義援金として送ることになりました。

 関東や中部地方からは、まさに「安・近・短」の行楽ではないでしょうか。おいしさと復興支援を兼ねて、南アルプス市へ遊びに来てください。

 詳しくは、南アルプス市観光協会のホームページでご確認ください。
 http://www.minami-alpskankou.jp/

 【写真】さくらんぼ 【写真】さくらんぼ狩り

[南アルプス市役所 秘書課]

【連載 今、南アルプスが面白い】

根方の魅力③~中畑遺跡が教えてくれる南アルプス市最初の定住生活

 前回に引き続き、ほたるみ館の北側にある西地区多目的広場の建設に伴って行われた長田口遺跡、中畑遺跡の発掘調査成果から、南アルプス市で最初に定住した人々の暮らしぶりについてご紹介します。
 市之瀬台地の上、深沢川と漆川とに挟まれた舌状台地上にある「ほたるみ館」の周辺では、これまでに農道などの建設に伴って数回の発掘調査が行われており、さまざまな調査成果が蓄積され、私たちの祖先の暮らしぶりが解明されてきました。

A台地上遺跡写真 
【写真=中畑遺跡周辺の発掘調査実施箇所】

 ほたるみ館と広域農道、さらに西地区多目的広場の駐車場部分が「長田口遺跡」と呼ばれている遺跡に該当します。また、グラウンドの辺りは「中畑遺跡」と呼ばれる遺跡に該当し、この遺跡の発掘調査はこのケースが初めてとなりました。

 前回紹介したとおり、この調査のうち中畑遺跡にあたる範囲で、南アルプス市に約7000年前に集落が存在していたことが初めて判明しました。
 さらに、この調査によって約7000年前の人々の暮らしぶりを垣間見ることができたのです。

 住居とみられる建物跡の中からは当時使用されていた縄文土器の破片が出土しました。この縄文土器は鍋として使われた調理具で、現在の私たちが食べる土鍋の文化は縄文時代に始まる文化といえます。

 この時代の縄文土器の底は丸く、安定していないために、炉(囲炉裏のこと)に据えることのできないものでした。鍋として使うのは難しいのではないかと炉を丹念に調べると、炉に穴が掘られていたことが分かり土器の底を穴に挿して安定させていたことが分かりました。

A縄文時代前期の丸底の土器 
【写真=縄文時代前期の丸底の土器(底部のみの破片)】

 また、土器を詳細に観察すると口縁部(土器の縁の部分)の形や表面の文様に特徴があり、現在でいう長野県伊那地域を中心に展開する「中越式」という土器の特徴を持っていることが分かりました。さらに、これまでの周辺地域での調査事例から、約7000年前の伊那の文化が、天竜川を遡り、高遠や諏訪を経て白州(現北杜市)などから南アルプス市へと伝わってきたことが分かったのです。

 また、住居の内部では床に長さ50㎝ほどの平らなすべすべした石を1軒につき2~3個据え置き、作業台として使っていたことも分かりました。こういった石を据え置いたことからも、ある程度長い期間暮らしていたことが想定されます。
 また、石皿といって木の実などをすり潰すために中央部分が深く掘りくぼめられた石の道具も、これまでは約5,000年前に発明されたといわれていましたが、最近では7000年前には既に存在したことが判明しており、この調査でも裏付けられました。

A竪穴住居内

【写真=竪穴住居の中の様子】
住居跡には焼けた木材や土器片、作業用の石などが出土しました。


 石器の材料でもある黒曜石も大量に出土し、科学的な調査により原産地が判明しています。黒曜石は産出する場所が限定されるのですが、中畑遺跡の縄文時代前期の住居跡から出土した黒曜石は、長野県の諏訪湖周辺から和田峠に分布するあらゆる産地から入手していたことが分かりました。

A黒曜石 
【写真=住居跡から出土した黒曜石のかたまり】
この塊から細かい破片をいくつも割り出して石器を作る材料としました。

 また、何を食べていたのかを知るヒントも発見できました。この時代の住居跡からは直径1㎝にも満たない炭化した種子状のものがいくつか出土しています。炭化した種子も科学的な調査により種類を同定することができます。調査の結果、種子ではなく、球根状のものであることが分かりました。現在の技術では細かい種類までは特定できませんが、ノビルやユリネなどであったと考えられます。

 7000年前の人々が食べたものにまで出会えるなんて、遺跡の発掘調査はまるでタイムマシンに乗っているようですね。
 このように南アルプス市で最も古い時代の人々の暮らしぶりをいろいろと教えてくれたこの遺跡も「根方」地域にあるのです。
 きっと日当たりも良く、川や森も近いので飲食にも苦労しないという暮らしやすい条件に恵まれていたことでしょう。安定したこの台地上にまず生活の拠点を求めた様子が伺えます。

 根方にはありとあらゆる時代の情報がそろっていて、まさに南アルプス市の魅力ある歴史が凝縮された地域なのです。
 根方の魅力、まだまだ続きますよ。

[南アルプス市教育委員会文化財課]

【季節の便り】

ハウスサクランボのもぎ取りがスタートします

今、南アルプス市は、
満開の桃の花や新緑が香るような清々しい季節を迎えています。

 東日本大震災から1ヵ月が経過しましたが、まだまだ大きな余震が続き、被災地の方々の不安を思えば心が痛みます。でも、首相や山梨県知事が呼び掛けたように、通常の生活ができる地域においては、イベント等を控えるのではなく、被災地を応援するような形で開催し、日本を元気づけるために役立てることが大切だと思います。

 今、市内は桜から桃の花へバトンタッチし、ピンクの美しい風景を各地で見ることができます。また、山々のもえるような新緑が、目に優しく飛び込んできます。
そして、5月1日からは、いよいよ南アルプス市特産のハウスサクランボのもぎ取りがスタートします。「観光の醍醐味は目より口を満たすこと」という方には、30分食べ放題で、お一人様3,000円のサクランボ狩りがお得です。さかなクンで話題を集めた、西湖のクニマスウオッチもタイムリーですが、こちらは食べられませんから(笑)。ゴールデンウィークにまだ予定がない方は、旬な味覚を楽しめる南アルプス市をお勧めします。都心から2時間の南アルプス市が今、旬のスポットとして注目を集めています。

A桃畑と南アルプス 写真2(さくらんぼ狩り) Aさくらんぼ 

[南アルプス市役所 秘書課]



【季節の便り】

がんばれニッポン!

南アルプス市でも被災者の受け入れを行っています

 静岡県や東京都に続き、山梨県でも桜の開花宣言がありました。例年だと各地の開花状況に一喜一憂している季節ですが、今年は3月11日に発生した東日本大震災で想像を絶する大きな被害が生じたため、全国各地で桜のライトアップやイベントの自粛が相次いでいます。
 本市でも、4月10日に予定していた全国規模の「南アルプス桃源郷マラソン大会」をはじめ、ゴールデンウィーク中の「甲州凧上げまつり」や「アヤメ・やぶさめフェスタ」が中止となりました。また6月の「フルーツ山麓フェスティバル」の自粛についても現在検討しています。

 南アルプス市でも今回の地震の被災者や福島第1・第2原子力発電所の事故によって避難する方たちを対象に、市営住宅の空き部屋を無償で提供しています。3月末現在で、数組の家族が福島県から避難されていますが、ふるさとへの思いを残したまま、不慣れな土地での生活を始めた方たちを、市をあげて全力でサポートしてまいります。
 また、民間からも受け入れ可能なアパート等を募集するなど、一人でも多くの方の力になりたいと、福祉、教育などのあらゆる関係者と協議や調整を行っています。
なお、入居等のご相談は、市役所福祉課(Tel 055-282-6197/Fax 055-282-6095)へお気軽にお問合せください。

多くの人たちが、「今、わたしたちにできること」について、真剣に考えています。
春の甲子園での選手宣誓に感動し、涙を流した人もいます。
心をひとつにし、力を合わせれば必ず復興できるはずです。
 がんばれニッポン! 南アルプス市は、全ての被災者、関係者の皆さんにエールをおくります。

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【左】 市民から寄せられた救援物資   
【中央】 市役所に設置した義援金箱
【右】 混乱が続く3月19日、南アルプス市からの救援物資と一緒に、今沢市長が託した「お見舞いのメッセージ」を受け取る菊池健次郎多賀城市長(右側)

[南アルプス市役所 秘書課]