南アルプス市ふるさとメールのお申し込みはこちら

南アルプス市は、山梨日日新聞社とタイアップして「南アルプス市ふるさとメール」を発信しています。ふるさとの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された市に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

南アルプス市ホームページへ

市役所便り・イベント情報

ふるさとニュース

山梨県内のニュース

プロフィール

 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

お知らせ

南アルプス市ふるさとメール閲覧ページのURLアドレスが変わりました。ブックマーク(お気に入り)やリンクのURLアドレスの変更をお願い致します。

https://sannichi.lekumo.biz/minamialps/

2010年11月

【季節の便り】

おいしいカキは、南アルプスで!

Malps101115_1Malps101115_2

 秋も深まり、南アルプス市内は八ヶ岳おろしの北風が吹く時期を迎えます。
 八田地域では、特産の「あんぽ柿」づくりも始まり、農家の軒先には光輝くオレンジ色が、目にまぶしく映ります。あんぽ柿は、二日酔いにもよく効くといわれ、これからの忘年会シーズンになくてはならない一品として、とても重宝がられています。
 さて、お酒の話題が出たところで、ちょっとしたおつまみ情報を提供いたします。寒い時期にうまさを増す「岩がき」といえば、姉妹都市の石川県穴水町の岩がきを真っ先に思い浮かべる人が市内には多くいます。穴水産の岩がきは、ネット販売などでも簡単に入手できますが、家庭で調理するとなかなか厄介な代物です。台所のガスレンジで焼くと殻が飛び散り、後片付けがとても大変です。おまけに火力が弱いとなかなか蓋が開かずに、最後にはカラカラに縮こまった小さな身になってしまいます。
 そんなこともあって、12月中旬に行われる「まいもん朝市」が、とても人気を集めています。強火の炭火で焼く岩がきは、醤油をたらすことで香ばしい匂いと、磯の香りが辺り一面に広がります。昨年までは、早朝から場所取りが行われ、なかなか焼く場所が空きませんでしたが、今年からは全てが立ち席となるため、比較的スムーズに焼くことができると思います。また、なんと言っても殻の飛び散るのも気にすることなく、食べ終わった殻も会場で片付けることができます。
 会場では、岩がきを肴(さかな)にお酒も楽しめます。ぜひ一度足をお運びください。(ただし、飲酒運転は厳禁です)

 

[南アルプス市 秘書課]

イベント情報
【かきまつり・まいもん朝市開催 フリーマーケット同時開催】

Malps101115_3Malps101115_4

[開催日]…12月12日(日)
[時 間]…午前10時から販売開始 ※先着500名様にイカを無料配布!
[場 所]…南アルプス市総合交流ターミナル「ハッピーパーク」内(南アルプス市徳永410)
[内 容]

  1. 石川県穴水町(姉妹市町)産地直送の新鮮なかきなど、多数の海産物の販売
  2. 炭火焼コーナー(殻付かきの炭火焼きを賞味していただくテント・コーナーの設置)
    ※今年は立食形式のみとなります
  3. 地元商工会、朝市会の地元農産物出展
  4. フリーマーケット

[駐車場案内]…会場内及び周辺臨時駐車場をご利用ください。
旧帝京山梨看護専門学校駐車場(上八田53番地)からシャトルバスでの送迎を行います。
※駐車収容台数約200台

[お問合せ]…八田窓口サービスセンター
 TEL:055(285)0011
 FAX:055(285)2686

【連載 今、南アルプスが面白い】

水を求めた扇状地の人々 ~雨乞いのパワースポット大笹池~

 まずは先週のなぞかけの答えから。「日照りが続き雨乞いをする人々」とかけて「三振をねらうピッチャー」と解く。その心は? 「大降り(大振り)を期待しています」。

Imamina101115_1Imamina101115_2
 【写真】雨乞いの舞台、大笹池

Imamina101115_3
【写真】御庵沢

 甘利山頂の南麓には、大笹池と呼ばれる小さい池があります。この池は御庵沢の水源を堰留めたもので、前回ご紹介した長谷寺と並び、扇状地に暮らす人々が雨乞いを行ってきた特別な場所のひとつです。大笹池については「2007年9月30日号 古代寺院善応寺と雨乞い伝承館の地、大笹池」で、古刹善応寺とともに触れていますが、今回は各村の古老の証言を基に、もう少し詳しく雨乞いの様子をご紹介していきましょう。

【西野村】 日照りが続くと各家から一人出て、笹でほこりを立てながら大笹池に向かいます。池の周りで「そーれ、降ってござった、てんつくばった」と大声で唱えながら踊り、雨を祈願しました。

【飯野村中村】 氏神様の前で藁(わら)で大きな竜(約9~11m)を作り、それを持って村中を練り歩き、田の畦(あぜ)で太鼓や鐘を叩いたり、念仏を唱えたりした。氏神様に竜の吹流しを立て、大笹池にお水を貰(もら)いに行くこともあれば、遠くは諏訪明神(長野県)まで足を延ばすこともあった。

【上今井村】 まず竹で竜を作り、その竜を持って太鼓をたたきながら、行列をつくって村中を練り歩き、大笹池まで歩いていった。笹で道を掃き、ほこりをたてながら歩く人もいた。池の周りでは「そうれ降った、やれ降った、ほうれ降った、ござった、てんつくばった、つくばった」と大声で唱えながら、踊ったり、池の水を濁らせたりして雨を祈願した。

 こうした証言からいくつかのキーワードが浮かび上がります。(1)竜の飾りを作る、(2)行列を作り練り歩く、(3)ほこりをたてながら歩く、(4)太鼓や鐘を鳴らす、(5)大声で呪文を唱える、(6)踊る、(7)池の水を濁らせる、(8)水を貰うなどです。

 竜は雨を司(つかさど)る水神を意味し、ほこりをまきあげるのは雨雲を、大声や太鼓、鐘の音は雷を連想させます。池に入って水を濁らせるのは、神を怒らせて雨を降らせる方法のひとつです。池で手に入れた水は、雨を呼ぶ神聖な水として長谷寺や氏神に奉納されたり、村々でまかれたりしました。

 大笹池が、どんな干ばつの時でも水を湛(たた)え、山奥の木々の中にひっそりとたたずむ幻想的なその姿に、人々は霊験を感じ、命を繋ぐ水を求めたのでしょう。不自由なく水が手に入るようになった現在、雨乞いの記憶を水底に沈めながら、その水面に深山の陰を映しています。

 

[南アルプス市教育委員会文化財課]

【季節の便り】

季節はずれの「ど根性キュウリ」

 前回、今年の紅葉は少し遅いようです-と紹介したばかりですが、なんと紅葉前線を追い抜き、初雪の便りが届きました。10月26日の夕方には東京、大阪で木枯らし一号も吹き荒れたということで、あっという間に秋を飛び越え、冬に突入なのでしょうか?今年は特に天候不順が気になりますね。
 そこで今回は季節はずれの話題を、久しぶりに「広報こぼればなし」として紹介します。

▼広報こぼれ話[2]

 数年前、全国各地で話題になった「ど根性○○」を覚えていますか?大根やトマトなど、いろいろの野菜が、アスファルトを突き破って元気に成長していた姿が、人々に感動を与えましたね。
 「ど根性キュウリ」については、南アルプス市寺部にお住まいの日野谷紀美子さんから10月18日に情報をいただいきました。

Malps101101_1 日野谷さんがキュウリに気がついたのは9月の初旬。道沿いに飾ってあるプランターや鉢植えの間から、ニョロニョロとキュウリの芽が伸びていたそうです。よく見ると下水道工事跡のアスファルトの隙間から生えて、とても健気に思えたそうです。特に今年の夏は暑かったので、水やりが大変だったそうで、最初はスポイトでかけていましたが、すぐに乾いてしまうため、いろいろ考えた結果、ペットボトルに小さな穴を開け、少しずつ水が出るように工夫しました。
 どうしてこんな場所からキュウリが生えたか、定かではありませんが、日野谷さんは猛暑のため、台所の食器洗いに使った水を打ち水代わりにまいていたそうです。多分その中に料理で使ったキュウリの種が混じっていたのかな?と言います。
 今では、大きく育ったのでサボテンの植木鉢に添え木を差して、キュウリが倒れないよう大事に育てています。時々、肥料も与えて、「大きくなあれ」と声をかけたりもするそうです。

Malps101101_2 そんな日野谷さんの楽しみは、自身が経営している美容室のお客さんに、このど根性キュウリを見てもらうことです。お客さんからは、「珍しいね。今度きっといいことがあるよ。」と言われ、「そうだね。自分のことよりも日本全体の景気が上向き、元気な日本になってもらいたい。」と夢と希望のあふれる会話を楽しむそうです。
 最後に、このキュウリは食べないで、地域の人たちにも楽しんでいただくために、観賞用として大切に育てるそうです。

 

[南アルプス市 秘書課]