前回、今年の紅葉は少し遅いようです-と紹介したばかりですが、なんと紅葉前線を追い抜き、初雪の便りが届きました。10月26日の夕方には東京、大阪で木枯らし一号も吹き荒れたということで、あっという間に秋を飛び越え、冬に突入なのでしょうか?今年は特に天候不順が気になりますね。
そこで今回は季節はずれの話題を、久しぶりに「広報こぼればなし」として紹介します。
▼広報こぼれ話[2]
数年前、全国各地で話題になった「ど根性○○」を覚えていますか?大根やトマトなど、いろいろの野菜が、アスファルトを突き破って元気に成長していた姿が、人々に感動を与えましたね。
「ど根性キュウリ」については、南アルプス市寺部にお住まいの日野谷紀美子さんから10月18日に情報をいただいきました。
日野谷さんがキュウリに気がついたのは9月の初旬。道沿いに飾ってあるプランターや鉢植えの間から、ニョロニョロとキュウリの芽が伸びていたそうです。よく見ると下水道工事跡のアスファルトの隙間から生えて、とても健気に思えたそうです。特に今年の夏は暑かったので、水やりが大変だったそうで、最初はスポイトでかけていましたが、すぐに乾いてしまうため、いろいろ考えた結果、ペットボトルに小さな穴を開け、少しずつ水が出るように工夫しました。
どうしてこんな場所からキュウリが生えたか、定かではありませんが、日野谷さんは猛暑のため、台所の食器洗いに使った水を打ち水代わりにまいていたそうです。多分その中に料理で使ったキュウリの種が混じっていたのかな?と言います。
今では、大きく育ったのでサボテンの植木鉢に添え木を差して、キュウリが倒れないよう大事に育てています。時々、肥料も与えて、「大きくなあれ」と声をかけたりもするそうです。
そんな日野谷さんの楽しみは、自身が経営している美容室のお客さんに、このど根性キュウリを見てもらうことです。お客さんからは、「珍しいね。今度きっといいことがあるよ。」と言われ、「そうだね。自分のことよりも日本全体の景気が上向き、元気な日本になってもらいたい。」と夢と希望のあふれる会話を楽しむそうです。
最後に、このキュウリは食べないで、地域の人たちにも楽しんでいただくために、観賞用として大切に育てるそうです。
[南アルプス市 秘書課]