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圃場データ

標高
350メートル
栽培
ヴィニュロンズクラブ
栽培品種 メルロー(約900本)
栽培面積
17アール
台木
5BB、3309、101-14
植樹
2008年3月22日
栽培品種 シャルドネ(約900本)
栽培面積
20アール
台木
101-14
クローン
95番、96番、277番
植樹
2012年6月16日
栽培品種  シャルドネ(約490本)
栽培面積
17アール
台木
101-14
植樹
2013年3月31日

ブログ担当 プロフィール

古畑昌利
山日YBSグループ勤務。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート・エクセレンス、SAKE DIPLOMA。米国ワインエデュケーター協会認定ワインスペシャリスト(CSW)

2020年仕事始め

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2月1日、2020年シーズンの仕事始めです。好天に恵まれ、剪定日和。ここまで暖冬でこの日の甲府の最高気温は12.2度(平年比3.2度高い)。剪定作業は来週を含め2日間の予定でしたが、総勢46人を投入して1日ですべての剪定を終えることができました。

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富士山もくっきりと仰ぎ見ることができました。この日の甲府の最低気温は氷点下2.1度で、畑で霜柱を見つけました。

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作業は3班(剪定、枝切り、トップジンM塗り)に分かれての作業となりました。まずはメルロー畑。短梢仕立てですので、第2ワイヤーの上あたりでの粗剪定から始めました。

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続いて、JA関係者からレクチャーを受けて短梢剪定に着手。結果母枝から2芽を残して剪定します。

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4年をめどに切り返しをします。Before & Afterです。

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枯れ込み防止に犠牲芽剪定を基本とします。芽と芽の中間よりも次の芽側(3芽目)で切ります。

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メルローが終わると、すぐにシャルドネ畑の剪定を開始。こちらは長梢剪定です。結果母枝誘引も併せて行いました。例年はまだ寒さで枝が硬いのですが、暖冬の今年は枝が柔らかかったのが印象に残りました。

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シャルドネのBefore & After。結果的にメルローの切り返した場合と同じ仕立てになります。

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この日の昼食休憩は、ビニールシートを敷いて富士山を見ながらお弁当をいただきました。中村一政総監督(山梨放送相談役、日本ネットワークサービス社長)の奥様手作りの豚汁と漬物も振る舞われ、豚汁はおかわりが続出しました。ごちそうさまでした。作業は1カ月ほどお休みです。

2020年02月06日|個別ページ

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2019年シャルドネテイスティング

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1月27日、山日YBSグループの野口英一代表(日本ソムリエ協会ソムリエ・ドヌール)と山梨放送の中村一政相談役(日本ネットワークサービス社長)が、2019年双葉シャルドネの瓶詰め前サンプルワインをテイスティングしました。シャルドネは樹齢7年が経過し果実が充実してきていて、野口代表は「ワインとして良くなってきた。成長が感じられる」と例年以上の手ごたえを感じていました。

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2019年のシャルドネは前年産同様、ステンレスタンク発酵と樽発酵・樽熟成(いずれもシュール・リー)のキュヴェ7:3の割合でブレンド。ステンレスタンクはフリーランを嫌気的に処理した果汁、樽発酵はプレスラン果汁を使っています。

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テイスティングコメントを総合すると、香りは白桃、洋ナシ、グレープフルーツ、スイカズラ、ハーブ、スパイス、ほのかな樽香、ミネラル。味わいとしては、アタックはソフト、口中はフレッシュな果実味と心地良い酸味を感じ、中盤から後半にかけては酸味が味わいを引き締める印象です。程よくクリーミーで、ボリューム感やふくよかさも備えていて、全体としてはフルーティーでソフトな味わいの辛口白ワインに仕上がっています。相性のいい料理は、白身魚のムニエル カボス添え、白身魚や山菜などの天ぷら 抹茶塩添え、サーモンのソテー オレンジバターソース、焼き鳥(塩)など。3月に瓶詰め予定でラベルも新しいデザインになるそうです。

2020年01月30日|個別ページ

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2019年シーズン最後の作業

収穫を終え1週間、9月14日は今季最後の作業。畑にそのままになっていたレインカットのビニールと防鳥ネットの撤収です。当初、今月末の作業を予定していたのですが、今年は台風の当たり年なのでできるだけ早く片付けたほうがいいということで前倒しになったそうです。富士山を望みながらの作業となりました。

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作業はまず、ビニールのパッキン外し。この日は好天でしたが、蒸散のためかビニールの裏面には一部水滴が残っていました。このため、ビニールを乾かす必要があり、箱詰めは作業の最後となりました。

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メルローとシャルドネを一気に片付けるので、それなりの作業量になります。同時進行で防鳥ネットの撤収も始めました。ビニールも順次たたんで収納しました。ただ、作業は午前7時半から4時間で終了するスケジュール。ビニールの撤去は時間内に終わったものの、限られた人数で防鳥ネットは途中までとなってしまいました。こちらは管理部が後日片付けることとなりました。

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ブドウのなくなった畑での作業はモチベーションがいま一つ上がらないものですが、収穫しなかった第3房(結果母枝から離れたところになる小ぶりの房)を思いがけず見つけると何となくほっこりした気持ちになりました(笑)

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また、シャルドネでは台木の101-14がすくすくと育っているブドウ樹を見つけました。速攻で切り落としましたが、収穫後でしたので台木の栄養成長にいくらか持っていかれたかもしれません…。

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垣根はレインカットのビニールが外れて、すっきりしたように見えました。

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※ことしは10月5日(土)に防鳥ネットの片付け、肥料散布をしました。

2019年09月17日|個別ページ

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2019年収穫

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9月7日、今季の集大成である収穫を迎えました。メルロー、シャルドネの同時収穫は4年連続。収穫は昨年より6日遅く、収量はメルローが1050キロ(昨年比177キロ増)、シャルドネが2200キロ(同789キロ増)でした。メルローが1トンを超えたのは3年ぶり、シャルドネは過去最多の2トン超えとなりました。今季は7月が長梅雨で日照不足、梅雨明けした8月は一転して酷暑と極端なシーズンとなりました。防除も昨年より回数を増やしました。全体的に果粒が若干大きく感じました。豊作傾向ですが、不安定な天候が影響してか糖度は低めのビンテージとなりました。

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仕込み時の分析値は下記の通りです。

【メルロー】

比重 1.078

糖度 18.56%

pH 3.59

総酸 4.62g/l

【シャルドネ】

<フリーラン>

比重 1.081

糖度 19.37%

pH 3.53

総酸 6.35g/l

 <プレス>

比重 1.082

糖度 19.64%

pH 3.76

総酸 6.25g/l

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この日は午前5時に集合しました。朝焼けと富士山が印象的な朝でした。まず防鳥ネット下のバインド線を外し、メルローから収穫を始めました。NNSの坂田和久・制作局次長兼制作部長がカメラを持ち収穫の様子を撮影していました。

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続いてシャルドネの収穫です。このころになると日差しも徐々に強くなってきました。メルロー、シャルドネともごく一部ではありますが、防鳥ネットの中に食害が見られました。隙間にうまく入り込んだものとみられます。

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ブドウは収穫後、委託醸造先であるマンズワイン勝沼ワイナリー(甲州市)に運ばれました。シャルドネ、メルローとも選果台を使って選果をし、シャルドネは房よりでプレス機に入り、メルローは粒よりでタンクの中に納まり醸しが始まりました。

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昼食はシャルドネとメルローの選果作業の合間、午前11時半でした。お楽しみのお弁当、ことし筆者が手にしたのは幕の内弁当でした。マツタケが秋の雰囲気を醸し出しています。写真撮影は山梨文化会館の小林義徳・秘書室長にもご協力をいただきました。

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長い1日、お疲れさまでした。ワインの仕上がりが待ち遠しいです。

2019年09月11日|個別ページ

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着々と成熟が進む

先日、双葉農場の近くを通ったので畑をのぞいてみました。メルロー、シャルドネとも着々と成熟が進んでいました。

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甲府は7月29日の梅雨明け以降、猛暑が続き、7月30日から8月13日まで15日間連続で猛暑日を観測。連続観測日数としては、1995年7月24日~8月9日の17日間、13年8月7~22日の16日間に次いで3番目に長くなりました。

この暑さでブドウの成熟が促進、しっかりと色づいてきています。

2019年08月23日|個別ページ

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作業の山場、レインカットのビニール張り

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8月3日は、収穫前の作業の山場、レインカットのビニール張りでした。

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メルローは、とび玉が目立ちます。シャルドネも緑色から黄色に変わりつつあります。今年は、早かった前年と比べると2週間ほど生育が遅れているようです。

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作業には45人が参加。午前6時に集合し、まずは先週降雨のためやり残した防鳥ネットのバインド線での固定から始めました。

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休憩をはさんで、レインカットのビニール張りの作業に着手。最初にパッカー装着の注意点を確認しました。

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作業は3班に分かれ、メルローからシャルドネへ4列刻みで順番に取り付けていきました。この日の山梨県内は、高気圧に覆われて晴れ、最高気温は甲府が36.3度で猛暑日(35度以上)を記録しました。甲府の猛暑日は5日連続。午前9時で30度を超え、脚立を使った作業で直射日光を浴びまくった筆者は危うく熱中症になりかけました(汗)

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レインカット設置のBefore & Afterです。作業時間はバインド線固定の作業が入ったこともあり、前年比1時間オーバーの3時間30分。畑上空には部員所有のドローンも飛びました。基本的に作業は収穫を残すだけの見通しとなりました。

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人手が必要になるこの日の作業は、今年も販売店様にご協力いただきました。ありがとうございました。

※山梨県病害虫防除所から発生予報情報第5号が8月1日発表され、今月もブドウ晩腐病、べと病の予想発生量は「やや多い」となっています。晩腐病では発病果粒は見つけ次第除去・ほ場外に持ち出し処分を、べと病では予防散布の徹底や、伝染源の発病葉・果房の除去をそれぞれ注意事項として呼び掛けています。

2019年08月05日|個別ページ

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ヴェレゾン始め、作業は摘芯

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7月27日は作業日でした。メルローはヴェレゾンが確認できました。生育が早かった昨年より13日遅いペースです。作業は開始してしばらくは青空も時折見える曇天でしたが、後半は小雨交じりとなりました。

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シャルドネも緑色から黄色に変わりつつあります。

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レインカットの設置を来週に控え、メルロー、シャルドネともに刈り込みばさみを使って摘芯しました。

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低温、連続降雨が続き、葉にはべと病が散見されました。実もべと病、灰色かび病などが確認できました( ;∀;) 

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摘芯の後は刈り込んだ新梢の片付けです。

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最後に先週からの続きの防鳥ネット張りです。ちょうど、雨脚が強くなったので、とりあえずネットを巻き付ける作業を優先。バインド線で固定する作業は次回へ持ち越しました。

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そして29日、関東甲信の梅雨明けが発表されました。平年より8日、昨年より30日遅く、ようやく夏本番です。

2019年07月29日|個別ページ

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メルロー房づくり、防鳥ネット張り

7月20日は作業日でした。まずはメルローの房作りです。山梨県内は日照時間が少なく、今後も日照不足が10日ほど続くとの気象情報が出ています。この日も小雨交じりの曇天での作業となりました。

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作業ではブドウの肩を切り落とし、大きさを整えていきました。下草刈りも行いました。

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下の写真はBefore & Afterです。小さい方がはさみを入れた後です。房の大きさは80グラム程度です。1つの枝に3つの房がついている場合は、一番先端の房を剪定ばさみで切り落としました。

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このところの低温、連続降雨で、べと病も一部で確認できました(涙)

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シャルドネは房づくりの再確認をした後、シャルドネの西側の畑に防鳥ネットを張りました。鳥の食害が出る前に先手を打つためです。残りは次回の作業以降、設置していく予定です。

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2019年07月22日|個別ページ

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除葉と房づくり。天候は日照不足が顕著

7月13日は作業日でした。除葉と房づくりを行いました。山梨県内は6月7日に梅雨入りし、7月に入ってからは日照不足と低温が続いています。

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まずはメルローの房周りの除葉です。日差しが強い西日が当たる垣根の西側は葉を残し、東側だけを取り除いていきました。

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続いて、シャルドネの房づくり。85グラムが大きさの目安です。

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肩の部分などを落としていきました。下の写真は、坂本秀二・山梨日日新聞社広告局次長の撮影です。

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甲府地方気象台によると、7月上旬は低気圧、梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多くなったとのことです。甲府の気象観測をみると、7月以降は日照不足が顕著で平年の26%にとどまっています。

 

<甲府の気象観測>

◆6月11~20日

平均気温 平年差-0.6度

降水量  平年比129%

日照時間 平年比154%

 

◆6月21~30日

平均気温 平年差+1.1度

降水量  平年比55%

日照時間 平年比95%

 

◆7月1~10日

平均気温 平年差-0.9度

降水量  平年比94%

日照時間 平年比26%

※梅雨寒。7月1~15日の甲府の日照時間は史上最少。

2019年07月16日|個別ページ

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梅雨の合間に摘芯

6月29日の作業は摘心でした。午前中は降雨も予想されていましたが、何とか天気がもってくれました。

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シャルドネ、メルローとも植木の刈り込みバサミなどで新梢の先端を次々と切り落としていきました。刈り込んだ後はワイヤーに新梢を挟み込む作業もしました。

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写真(下2枚)は摘心のBefore & After です。

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切り落とした新梢の片付けや誘引も大事な作業です。

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摘心後の畑はすっきりした表情をみせていました。

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続いて、メルローの房の尻切り作業。房のお尻の部分約3センチや肩の部分を切り落とし、形を整えました。

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来週は7月に入ります。1週間ほど降雨や曇りが続く天気予報となっています。

2019年07月01日|個別ページ

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