芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

 南アルプス市芦安山岳館メールは、2023年3月末をもって配信を終了しました。今後は、南アルプスNetやFacebookなどで、山岳情報や観光情報などを随時発信していきます。

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 こちらをご覧ください。

2011年12月

【山岳館便り】

冬山遭難防止へ安全な登山を指導

20111230_013-2 南アルプス署などは29日、南アルプス市芦安芦倉の夜叉神の森駐車場に、冬山山岳遭難事故防止指導所を開設し、登山者に安全登山指導を行った。
 同署員と県山岳遭難対策協議会南アルプス支部指導員、同市山岳救助協力隊員ら15人が参加。午前6時半から約2時間、登山者への登山計画書の提出指導や、山岳遭難事故の防止を呼び掛けるチラシを配布した=写真。同署によると、この日は指導時間中、鳳凰三山方面へ約40人の登山者が向かったという。

【山梨日日新聞社 12月30日掲載】

【山岳館便り】

住民の活動拠点を開設

20111230_013-3 南アルプス市芦安地区の住民有志でつくる「芦安の将来を考える会」(森本章雄会長)は、同市芦安芦倉に活動拠点を開設した。地域住民が気軽に立ち寄ることができる拠点を設置することで、多くの住民に活動に参加してもらい、芦安地区が抱える過疎、少子化などの課題について議論を深めることを目指している。
 同会によると、拠点としたのは、市が所有している鉄筋2階建ての施設で、延べ床面積約100平方メートル。以前はJAの支所が入るなどしていたが、近年は使われておらず、11月に市と賃貸借契約を結んだ。同会はこれまで、公共施設を借りて会合などを開いていた。「常時使うことができる拠点ができたので、月1回程度だった会合を増やすことを考え、さらなる住民参加も呼び掛けたい」(同会)としている。芦安地区で活動する他の団体との連携も検討しているという。
 同会は2年ほど前に発足、メンバーによる話し合いや学識経験者を招いた勉強会などを開いている。荒廃した農地の開墾や自然景観の整備、遊休農地を活用した山ウドやゴボウの栽培などを話し合い、実現を目指している。

(写真)「芦安の将来を考える会」が開設した活動拠点=南アルプス市芦安芦倉

【山梨日日新聞社 12月30日掲載】

【山岳館便り】

芦安山岳館にペレットストーブ設置

 今回は、芦安山岳館に設置されている「ペレットストーブ」についてご紹介します。

 現在、山岳館には3台のペレットストーブがあります。このうちの1台は昨年から山岳館の事務所で使用しており、今年の11月には大きめのペレットストーブ2台が館内へ追加で設置されました。木をふんだんに使用した山岳館の建物には雰囲気もよく合っていて、点火すれば心地よい暖かさが続きます。

 ペレットストーブは、古くからある薪(まき)ストーブの素朴さ、力強さはそのままに、効率、使い易さ、安全性に優れ、低コストで環境にも配慮したストーブです。このストーブに使用される燃料は、間伐材など今までは再利用されなかった木材やおがくずなどを高密度に固めて円筒状にした木材ペレットです。これを着火材を利用して燃やすことによって、石油ストーブのように空気を汚さず、エアコンのように空気を乾燥させません。

【写真】山岳館のペレットストーブ 【写真】ペレットストーブ燃料
ペレットストーブ(写真左)と燃料の木材ペレット(同右)

 木材ペレットの燃焼は光合成で取り込んだ大気中の二酸化炭素を再び大気に排出するので、大気中の二酸化炭素は増加せず、地球温暖化防止に貢献するとともに、間伐材を使用する事によって森の手入れも進み、環境にも人にも優しいストーブです。静かに燃える火に心が安らぎます。興味のある方はぜひペレットストーブの優しさを山岳館で体感していただきたいと思います。

 12月に入って芦安は急に冷え込みが厳しくなり、9日には朝から雪が降り続いて山岳館周辺の木々が真っ白になりました。この日は甲府でも初雪を観測したということで、本格的な冬の到来を感じています。お昼頃には日が差し始め、庭にできた霜柱がとてもきれいで思わず撮影してしまいました。

【写真】山岳館雪景色 【写真】山岳館の庭に出来た霜柱
雪化粧した山岳館周辺の木々(写真左)。庭には霜柱も(同右)

 12月も半ばになり、いよいよ今年も残りわずかとなりました。芦安山岳館の年末年始の予定は、28日(水)から休館に入り、年始は5日(木)から開館します。、6月には新しい企画展も開催しますので、来年もぜひ多くの方々にお越しいただきたいと思います。

【山岳館便り】

北沢駒仙小屋から「奉納」を刻む剣を発見

20111209_022 建て替え工事が進められている南アルプス・北岳の北側にある北沢駒仙小屋で、剣や「猟銃」が見つかった。剣=写真=は山岳信仰にまつわる遺物とみられる。山岳関係者は文化財としての価値があるとみており、南アルプス市教委が調査を進めている。
 剣と猟銃は11月中旬、それぞれ棚の裏や床下から見つかった。
 同市教委文化財課によると、剣は山岳信仰や雨乞いのために山に奉納されたと考えられるという。長さ約30センチ、厚さ約3ミリ、重さ280グラムほどで表面には「奉納」などの文字が刻印されていた。
 銃は旧陸軍最初の制式銃「村田銃」の一種とみられ、北沢峠周辺の開拓者として知られ、1930(昭和5)年に小屋を建てた竹沢長衛が、猟銃として使用していた可能性が高い。南アルプス署が鑑定を進めている。
 南アルプス芦安山岳館の塩沢久仙館長は、「南アルプスの歴史を知るための重要な資料になる可能性が高い」と話している。
 北沢駒仙小屋は96年に旧芦安村に譲渡された。町村合併後は南アルプス市の直営となり、2006年にNPO法人芦安ファンクラブに管理が委託された。老朽化から建て替えが決まり、新しい小屋は2013年度供用開始を目指している。

【山梨日日新聞社 12月9日掲載】

【山岳館便り】

山間地で新聞配達60年 内閣府が芦安中を社会貢献表彰

20111201_024 南アルプス・芦安中(輿水哲男校長)の生徒でつくる「努力会」が、内閣府の「社会貢献青少年表彰」を受賞した。生徒が長年にわたり、人員の確保が困難な山間地で新聞配達に取り組んでいることが評価された。

 芦安中では60年ほど前から、急斜面の山間地に点在する民家などに新聞を配達している。現在は、生徒12人が芦安地区内の地域ごとに担当を決めて、1日おきに交代で計85世帯に徒歩で配達している。生徒は週末も毎朝欠かさずに新聞配達に当たり、住民から感謝の言葉を掛けられることもあるという。
 11月28日に東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた表彰式には、メンバーを代表して生徒会長の中丸えりかさん(15)が出席し、表彰状を受け取った。中丸さんは「今まで頑張ってきたかいがあった。後輩たちにはこれからも伝統を守り続けてほしい」と話している。輿水校長は20111201_024-2「これまでの活動が評価されてうれしく思う」と話している。
 社会貢献青少年表彰は、社会福祉活動などで地域社会への貢献度が高い個人や団体を表彰する制度。本年度は全国で13の個人・団体が選ばれ、県内では努力会が唯一の受賞となった。

(写真上)新聞配達をする芦安中の生徒(右)=南アルプス市芦安芦倉

(写真下)社会貢献青少年表彰を受賞した芦安中=南アルプス市芦安安通

【山梨日日新聞社 12月1日掲載】

【山岳館便り】

里山の整備と森林学習会

【写真】夜叉神峠西口登山道の紅葉
夜叉神峠西口登山道の紅葉

 10月22、23日の2日間、芦安ファンクラブによる夜叉神峠西口登山道の整備と森林学習会が行われました。これは恩賜県有林御下賜100周年記念事業の一環で、南アルプス市の代表的なハイキングコースであり歴史的にも大変重要な夜叉神峠西口コースを、誰もが安全に歩けて自然を満喫できるハイキングルートに整備したいという想いから、芦安ファンクラブが実施しました。

 県民の貴重な財産である恩賜林は、明治末期に相次いで発生した大水害の復興に役立てるよう、明治44年に明治天皇から御下賜されました。これが県土の約3分の1を占める県有林の基になっています。以来、県土の保全、木材の供給、水源のかん養などさまざまな役割を担いながら、県勢の発展に大きく貢献し、平成23年3月11日に御下賜100周年を迎えました。これを受け、恩賜林の果たしてきた役割や歴史を再確認するとともに、森林を県民で守り育て、次の世代に引き継ぐための契機となるよう、御下賜100周年記念事業を実施しています。

 さて、この夜叉神峠西口登山道は、以前は頻繁に使われていたとのことですが、最近では水場付近の崩壊が進み、道が分かりにくい状態になっていました。

 作業には芦安ファンクラブのほかに、一般の方、針葉樹会のメンバーなど、2日間で20名以上が集まりました。

【写真】夜叉神峠西口登山道整備の様子(初日)
西口登山道整備の様子

 初日は登山道の整備ということで、雨の中、現地まで重い丸太や工具を背負って登山道を歩き作業は行われました。女性の方も多数参加していましたが、力仕事も多かったということで大変だったと思いますが、山や自然を愛する多くの皆さんの力によって素晴らしい登山道が完成しました。1日がかりの作業となりましたが、完璧に近い程度まで整備ができたということです。夕方、山岳館へ戻ってきた参加者は雨でびしょ濡れになり、登山には慣れている方々の疲れた表情からも、その日の作業の大変さを感じました。

 2日目の森林学習会は、芦安ファンクラブの賛助会員の方々も参加し、夜叉神峠の紅葉を楽しみながら地元の森林関係の指導者を講師に迎えて行われました。天候は前日の雨とはうってかわって秋晴れに恵まれ、紅葉も大変きれいに見えたとのことです。

【写真】整備後の登山道を歩く(2日目・森林学習会) 【写真】沢水を汲む参加者(2日目・森林学習会)
森林学習会で整備後の登山道を歩く(写真左)、沢水を汲む参加者(同右)

 私は今回、作業には参加できませんでしたが、整備された、この歴史ある夜叉神峠西口コースを、新緑や紅葉が素晴らしい時期に歩きたいと思っています。皆さんもぜひ訪れてみてください。