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南アルプス市は、山梨日日新聞社とタイアップして「南アルプス市ふるさとメール」を発信しています。ふるさとの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された市に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

お知らせ

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2019年4月

【ふるさとニュース】

こいのぼり令和の空へ 南アで制作ピーク

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 端午の節句(5月5日)を前に、南アルプス市古市場の井上染物店で、こいのぼりの制作作業が最盛期を迎えている。
 7代目当主井上展弘さん(37)が2本の支柱に木綿の生地をつるして作業。もち米やぬかで作ったのりで輪郭を描き、うろこの模様などに合わせて赤や黄、緑、藍などの染料で色付けしていく。
 2月から作業が本格化し、4月末まで続く。井上さんは「健やかな成長を願う親や祖父母の思いが子どもたちに届けばうれしい」と話している。

(写真)こいのぼりを制作する井上展弘さん=南アルプス市古市場

【山梨日日新聞 4月27日掲載】

【季節の便り】

さくらんぼ狩りの季節がやってきました

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 南アルプス市では、さくらんぼをはじめ、モモ、スモモ、ブドウ、キウイフルーツなどさまざまな果樹が栽培されています。5月からは、早くもさくらんぼ狩りが始まります。採りたてのフルーツをぜひ味わってください。
 
入園時間]9:00~15:30
料 金
 ○5月1日から5月下旬まで
  加温ハウス 30分食べ放題 3,000円
 ○6月1日から6月下旬まで
  露地 40分食べ放題 2,000円
 
受 付
JA南アルプス市在家塚支所 TEL 055-284-6261
 
 詳しくは、南アルプス市観光協会ホームページをご覧ください。

 

ワンランク上のフルーツツアー
「完熟フルーツこだわり探訪」も受付中!

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 このツアーでは、6月から9月にかけ、果物狩りのほか旬の果物で作るジャム作り、果樹園の中のレストラン“オーチャード”のランチがお楽しみいただけます。
 
集合時間]10:30(14:00終了予定)
料 金]お一人様 5,800円
集合場所]季節のフルーツ(品種)によって変わります。
 
詳しくは、南アルプス市観光協会ホームページをご覧ください。

お問い合せ
南アルプス市観光協会 TEL 055-284-4204

[南アルプス市役所 秘書課]
「広報 南アルプス」はこちらから

【山梨県内のニュース】

中央線下り、27日混雑ピーク 中央道は渋滞40キロも

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 JR東日本と中日本高速道路は、27日から始まる10連休の混雑予想をまとめた。JR中央線、中央自動車道ともに下りは27、28日がピークで、中央線特急は27日に約6割に当たる22本で指定席が完売か、ほぼ完売。中央道は27、28の両日、最大で40キロの渋滞が発生するとみられている。
 JR東日本八王子支社によると、24日現在、中央線下り特急の指定席は57本が満席で、42本がほぼ満席。上りは12本で完売し、46本がほぼ完売になっている。
 下りは28日が19本、29日が16本が完売か、ほぼ完売。午前中に東京都内の始発駅を出発する電車はほぼ完売になっている。上りはピークの5月5日に10本が完売し、ほぼ満席の電車も増えている。
 担当者は「下りも午後の時間帯は一部に空席もある。早めの購入を検討してほしい」と呼び掛ける。
 一方、中日本高速によると、中央道は10キロ以上の渋滞が下りで18回、上りで26回の計44回発生する見込み。
 期間中、最も長い渋滞は下りが27日午前6時ごろ、28日午前6時ごろで、ともに相模湖インターチェンジ付近を先頭に最大約40キロと予想している。上りのピークは5月4日午後4時ごろ、5日午後4時ごろで、いずれも小仏トンネル付近を先頭に最大約30キロ混雑する見通し。
 同社の担当者は「10連休で例年以上に混雑する恐れもある。渋滞状況をよく確認して出掛けてほしい」と話した。

【山梨日日新聞 4月26日掲載】

【市役所便り・イベント情報】

桃畑で国際交流会 南アルプス青年会議所

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 南アルプス青年会議所はこのほど、南アルプス市飯野の桃畑で国際交流イベントを開いた。

 インバウンド観光の推進に向け、東京青年会議所のメンバーや県内在住の外国人らを招き企画。ゲームやバーベキューなどをして交流した=写真。


 南アルプス青年会議所理事長は「イベントを踏まえ、市に外国人観光客を呼び込む方策を考えていきたい」と話した。

【山梨日日新聞 4月25日掲載】

【山梨県内のニュース】

「山の日」全国大会 甲府で8月

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 8月10、11日に甲府市内で開かれる第4回「山の日」記念全国大会で、県などでつくる実行委員会は実施計画を決めた。登山が趣味の女優釈由美子さんや山岳ライターによるトークショーなどを開催。日本標高トップ3の富士山、北岳、間ノ岳を擁する「山岳県山梨」の魅力を広くアピールしていく。

 実行委事務局によると、大会の記念式典は11日午前9時から甲府市総合市民会館で開催。国務大臣や県関係の国会議員のほか、一般公募の県民ら計約1千人の参加を計画している。山や森の管理に携わる県民らが、県内での森林や水の保全事例などを映像と共に紹介する。
 式典後にトークショーを開き、釈さんと甲府市在住の山岳ライター小林千穂さん、北杜市在住の紀行作家シェルパ斉藤さんが出演。釈さんと小林さんは登山を通じて親交があるといい、3人は山梨の山や森林、豊富な水資源をテーマに語り合う。
 10日は甲府・ホテル談露館で歓迎レセプションを開き、招待客に県産の食材を使った料理を提供する。大会のロゴマークも発表。「山の日」の「山」の文字には、県内に多く植生するカラマツのデザインを取り入れた。ロゴマークは大会のPRチラシや木製の記念バッジに使用する。実行委は今後、県の広報誌などで式典の参加希望者を募る。

 甲府市内でこのほど開かれた実行委の会合では、「山の日」に関する県民の理解を深めるため、市町村や森林、観光関係団体と連携した森林散策など四季を通じたイベントを開くことを確認した。実行委会長を務める長崎幸太郎知事は「山梨の山や森林の魅力を広く発信し、来県者の増加、移住の促進につなげたい」とあいさつした。

(写真)第4回「山の日」記念大会のロゴマーク

【山梨日日新聞 4月25日掲載】

【市役所便り・イベント情報】

交通安全願い横断旗贈る JA南アルプス市

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 春の全国交通安全運動(5月11~20日)を前に、JA南アルプス市は15日、交通事故防止に活用する横断安全小旗などを南アルプス署に贈った=写真。
 黄色地に赤で「ありがとう」と書かれた500本の小旗と、旗を入れる缶20個。管内の小中学校通学路にある横断歩道の近くに設置される。
 同署の署長は「管内の交通事故が1件でも減るように、交通安全教室などで活用したい」とあいさつ。JA南アルプス市組合長は「子どもたちは南アルプス市の宝物。安全を守るためにしっかり活用してほしい」と話した。

【山梨日日新聞 4月20日掲載】

【ふるさとニュース】

南アルプス子どもの村中の生徒 市の魅力1冊に

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 南アルプス市徳永の南アルプス子どもの村中の生徒は、市の魅力や課題をまとめた書籍「知って深まる、南アルプスの本」を制作した。市内の動植物の生態や耕作放棄地問題について解説。1年掛けて本を作った生徒は「思いの詰まった1冊。編集作業では苦労したが、南アルプス市の魅力や課題を詰め込むことができた」と話している。

 昨年度の学年の縦割りグループが、年間活動の柱の一つとして本の制作を決定。当初は8ページほどを想定していたが、実際に作業を始めると生徒から次々とアイデアが出され、126ページの大作となった。
 本では南アルプスの山々や動植物などを写真付きで紹介。地域住民への聞き取り調査を踏まえ、サルやイノシシによる農作物被害や高齢化による農業の担い手不足の問題も考える内容となっている。市職員や市内外の専門家にインタビューを行い、解決策についても書いている。このほか、食堂の運営などの学校活動も取り上げた。
 編集作業に携わった生徒は「初めての経験で苦労の連続だった」と振り返る。今春に同校を卒業した生徒は「インタビューの音声の文字起こしは単調で、疲れもあり、机で寝てしまうこともあった」と話す。3年生は誤字や脱字をチェックする校正作業を6~7回繰り返したといい、「文章を全て覚えてしまうほど真剣にチェックしているのに、読み直すと間違いが見つかった」と笑いながら話す。
 本は当初の予定より3カ月ほど遅い、3月末に完成した。今月上旬には取材協力者にも発送。卒業生は「本の制作を通じて、さまざまな場所へ行って実際に見たり話を聞いたりすることの大切さを学んだ。これからの人生に生かしていきたい」と話している。

(写真)書籍「知って深まる、南アルプスの本」を編集した南アルプス子どもの村中の生徒と卒業生=南アルプス市徳永

【山梨日日新聞 4月19日掲載】

【ふるさとニュース】

南アルプス桃源郷マラソンに7000人

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 第17回南アルプス桃源郷マラソン(南アルプス市・市教委・市体育協会主催、山梨日日新聞社・山梨放送など後援)が14日、同市櫛形地区を発着点に開かれ、市民ランナーが市内を駆け抜けた。
 ハーフマラソン(約21キロ)、10キロ、5キロ、3・5キロの4コースに性別、年代別個人やファミリー、カップルなどの各部門を用意し、未就学児と保護者が対象のキッズレース(30メートル)を合わせた計24部門に約7千人が出場。ハーフマラソン一般の部は、男子が坂本さん(神奈川)、女子は三枝さん(甲府)が優勝した。
 元マラソンランナーで2012年ロンドン五輪代表の重友梨佐さんがゲスト参加し、大会を盛り上げた。

(写真)勢いよくスタートを切るランナー=南アルプス市桃園

【山梨日日新聞 4月16日掲載】

【季節の便り】

連休は、どこかへ出かけてみませんか?

 暖かくなり、若葉が芽吹く季節になりました。南アルプス市内でも様々なイベントが開催されますので、皆さまぜひお越しください。
 
 
安藤家住宅で端午の節句

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 重要文化財である安藤家住宅で、今年も端午の節句飾りを展示します。昨年度、市内で新たに発見された甲州独自の節句人形(カナカンブツ)や、全長9メートルの巨大鯉のぼりを展示します。
 
開催日]4月18日(木)~5月27日(月)
時 間]9時~16時30分 ※入館は16時まで。
休館日]火曜日 ※4月30日は営業します。
入館料]大人300円、小中高生100円
 
 詳しくは、南アルプス市ホームページをご覧ください。

お問い合せ
南アルプス市文化財課 TEL 055-282-7269
安藤家住宅 TEL 055-284-4448

 

甲州凧上げまつり

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 今年も色とりどりの凧が空高く舞い上がります。絵柄や凧上げの審査を行うほか、会場では、和太鼓の演舞、飲食ブースなどもあります。春の日差しのもと、凧上げを楽しんでみませんか。
 
開催日]4月29日(月) ※雨天中止 
時 間]10時30分~14時30分
場 所]釜無川三郡橋上流800m右岸河川敷(南アルプス市東南湖)
 
 詳しくは、南アルプス市ホームページをご覧ください。

お問い合せ
甲西窓口サービスセンター TEL 055-282-3120

 
アヤメフェア

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 昨年、市のシンボルに選定されたアヤメ。滝沢川の両岸約1kmには、7万本のアヤメが咲き誇ります。模擬店やステージショーなどイベント盛りだくさんです。

開催日]5月3日(金)※雨天決行
時 間]9時~15時
場 所]滝沢川公園(南アルプス市小笠原)
 
お問い合せ
南アルプス市観光商工課 TEL 055-282-6294

[南アルプス市役所 秘書課]
「広報 南アルプス」はこちらから

【連載 今、南アルプスが面白い】

ウェブサイト「〇博アーカイブ」の発信
~地域の歴史資源を掘り起し伝える仕組み~

はじめに

 平成29年度より教育委員会文化財課によって本格始動した「ふるさと〇〇(まるまる)博物館―掘り起し・育み・伝えるプロジェクト―」。
 市内のあらゆる歴史資源や遺跡、人をつないで市全体を博物館とみたてるものであり、何気ない風景にある歴史資源を市民自らが掘り起し、正しい価値づけを行い、発信していこうというもので、その過程の中で潜在的にあった歴史資源や、地域を誇る「人」を表に出して、魅力ある地域をつくることを目指している取り組みです。
 
 平成29年。まずは何気ない風景や、お蔵の中に隠れている「モノ」や「コト」、各家に伝わる小さな物語を掘り起こす調査から始めました。市内全域を5年かけて調べる予定で、3年目を迎え、少しずつ「モノ」や「コト」、「ヒトの記憶」などの情報が蓄積されてきました。
 また、地域に暮らす方々の「記憶」は、個人宅へ伺うと同時に、高齢者さんたちの集まるサロンなどにも出かけ、古い懐かしい写真やモノを見てもらいながら、昔の思い出話を沢山聞き取り、動画でも記録しています。みなさん笑顔で懐かしそうにお話しをされるのが印象的です。これらも地域の歩みを語る大切な歴史資源であると考えていますし、元気な地域づくりにもなることを願っています。
 一見何気ないモノやコト、小さな物語を紡いでいくことで、地域「らしさ」や「魅力」が見えてきます。これらは地域にとって未来へ伝えたい大切な資源なのです。そのような資源の情報をきちんと蓄積をすると同時に、この情報を皆さんと共有し、さらに紡いでいくための仕組みづくりも準備してきました。そのひとつがふるさと〇〇博物館のウェブサイトです。
 平成30年12月1日、満を持してウエブサイトが産声を上げました。

「ふるさと〇〇博物館」ウェブサイト

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【写真】ふるさと〇〇博物館のウェブサイトのトップページ

「ふるさと〇〇博物館」ウェブサイトは3つのサイトからできています。
●「文化財Mなび」
●「〇博アーカイブ」
●「〇博アーカイブbyぼこ」 の3つです。

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【写真】トップページの下方を見ると三つのサイトのアイコンが現れます

 

「文化財Mなび」

 「文化財M なび」は、詳しく調べたい方向けのサイトで、写真も多く情報量を豊富に提供できることを目的にしています。指定文化財だけでなく、各地区の文化資源や人々の記憶、家族のエピソードや、このふるさとメールのコラムも読むことができるようになりました。元々平成23年に公開したホームページを「〇博」用にリニューアルし、時代やカテゴリーごとに検索する機能も加え、内容も大幅に増補されています。今後は各資料のPDFデータや古文書の目録なども公開できることを考えています。
 情報をなるべく多く蓄積し、使いたい情報を引き出すことができるいわゆる「デジタルアーカイブ」としての役割を担っているサイトです。

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【写真】「文化財M なび」のページ例

 

「〇博アーカイブ」

 このプロジェクトでは地域の歴史資源の情報やデータを沢山蓄えることはもちろんのこと、それを活用するためのきっかけづくりにも取り組んでいます。全国的にも、デジタルアーカイブの課題として、ただ蓄積することに重点が置かれていて利活用への工夫不足が指摘されています。ただストックされるだけではなく、情報が動き出しやすく、活用したくなる仕組みとして考えたのがこのサイト「〇博アーカイブ」なのです。

 「多元的デジタルアーカイブ」と呼ばれ、インターネットの「デジタル地球儀」上に人々の「記憶」や「歴史資源」の情報を配置するものです。位置や地形という横軸と、時代や歴史という縦軸をビジュアル的に見やすく表現することで、感覚的に知ることができるため、視聴した方の共感を得やすく、その結果現実世界においての活動を喚起しやすいのが特徴です。

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【写真】「〇博アーカイブ」の画面の一例

 

「多元的デジタルアーカイブ」の先駆者

 この分野の第一人者で、「ヒロシマアーカイブ」などの研究・実践で知られる東京大学大学院情報学環の渡邉英徳教授の研究室と、南アルプス市文化財課との共同研究にて、「多元的デジタルアーカイブ」を活用した取り組みを行ったのです(同研究室担当:首都大学東京大学院山浦徹也氏)。
 当研究室での取り組みで特筆すべき点は、ただシステムを構築したことではなく、その実践方法であり、あくまでもこのシステムをツールとして現実社会おいての有意義な利活用を実践しいていることです。広島での取り組みでは、実際に被爆者・犠牲者を多く出すこととなった広島女学院の後輩にあたる、現役の広島女学院の高校生が、地区の被爆者たちにインタビューし、交流しながら情報を蓄積し、公開しているのです。高齢者と若者が触れ合うことで、これまでに無かった被爆者の証言の伝承活動の可能性が広がっており、その活動をこのシステムが支えているのです。

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【写真】ヒロシマアーカイブの画面の一例

 この取り組みを知った私たち文化財課は、広島ではいわゆる「負の遺産」を伝えること、掘り起こすことで実践されているものですが、本市が掲げている「ふるさと教育」やまちづくり、地域の誇りを継承する活動に活かせるのではないかと考え、平成27年当時、首都大学東京にいらした渡邉先生に打診するところからこの活動は始まったのです。

 

地域の歴史資源を主軸とした取り組み

 〇博アーカイブでは、地面の上に浮かぶアイコンに触れると、その説明や「思い出」を語る動画を視聴することができます。まさに地球儀をくるくる回すように3Dで南アルプス市を見渡し、さまざまな情報を得ることができるのです。「文化財Mなび」にくらべ情報の量は少なく、画像や動画1点と短い解説のみですが、パッと見て、どこにいつどんなものがあったのかが伝わりますし、何よりも触ってみたくなるシステムなのです。もし、興味があれば「文化財mなび」でさらに調べられるのです。
 画面下には時代を示すスライダーがあり、各時代ごとの歴史資源を見ることができます。地面には戦後すぐの航空写真や明治期の地形図なども重ねてみることができ、「歴史」的な感覚も感じやすく工夫しています。
 たとえば高齢者の方の記憶は動画で記録し公開することで、このデジタルアーカイブの中で語り続けることができます。地図上に多くの市民の顔が溢れる仕組みでして、将来的には歴史資源と言うよりも市民のアーカイブになれば良いとの展望も抱いています。語り部は住民全員なのです。瞳を輝かせながら半径30mを誇りを持って語る市民で溢れたら素敵なまちになるのではないかと考えています。
 そのような身近な話題こそが地域の歴史を浮き彫りさせる材料であり、また共感も得やすいものです。共感を得られると、今度は自分の身の回りのことを掘り起こしはじめるなど、リアルな世界での活動や展開が生まれるのです。実際にそのような動きも生まれており、このような仕組みを通して「記憶」や地域の歴史資源をさらに掘り起こし未来へ継承しようというものです。

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【写真】○博アーカイブの画面の一部

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【写真】地面には明治時代の地形図も重ねられる

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【写真】身近な思い出話の動画も視聴できます。

「〇博アーカイブbyぼこ」
 広島女学院での活動同様に、南アルプス市でも早速小学生たちによっても掘り起し発信する取り組みを実践しています。

 櫛形西小学校では、このデジタルアーカイブの取組みを「西地区有名計画」と名づけて授業で実践しました。また、共同研究のグループリーダーである山浦氏(当時首都大学東京大学院生)を中心とした共同研究のテーマの一つでもある「シリアスゲーム」※を応用した試みも兼ねて実施しました。これは、毎年実施している小学校と文化財課とのコラボ授業を共同研究用に改編したもので、学生が何度も小学校を訪れて打ち合せ、実際の授業も運営してみるというように学校側と一緒に組み立てていった実践です。

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【写真】トップ画面の一部(起動時は動画)

 

櫛形西小での実践~西地区有名計画

 まず、学生参加の最初の授業は5月。地域にどのような歴史資源があるのかをクロスワードパズルを解いていく手法で学んでいきます。ふるさと文化伝承館の展示資料や文化財課が作成してきたパンフレットなどで調べながら、楽しみつつも集中して取り組み、初めて聞くような歴史資源の名前も、ゲーム後半には普通に話せる単語になっていました。
その後、学校ではそれらの歴史資源の中から、自分でさらに掘り起したいテーマを選んでみるといった整理がなされました。

 

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【写真】実践の様子

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【写真】実践の様子

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【写真】クロスワードクイズの答え合わせをする児童と研究室グループリーダーの山浦氏

 

 2回目の学生参加授業として、今度は実際に現地を訪れました。その際にもオリエンテーリングの要素や、タブレットPCを用いてAR技術を活用して、現在の風景の中から過去の風景を探し出すゲームも行いながら地域を歩きました。昔の風景に驚いたり、普段見慣れた風景の中にも、なにか掘り出し物がないかと集中して訪ね歩いていたのが印象的です。
 面白いものでして、第1回目の授業では誰も興味を示さなかった歴史資源も、実際に訪れ、地域の方のお話しを聞くことで一番人気になったものもありました。やはり、現地に訪れて、そこに暮らす方にお話しを聞くことは大切だと実感しました。
 紆余曲折を経て、各自が掘り深め発信したいテーマ(歴史資源)を絞りました。自分たちで調べ学習を進めると共に、改めてそのテーマについて地域住民の方にインタビューするなどして調べてゆきました。そのインタビューの様子も動画に記録しています。今回の授業では、それら調べたことを自らパンフレットにまとめ、発信するという方法で行いました(国語の単元を活用)。

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【写真】地域の歴史資源を探し歩く児童たち

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【写真】地域の歴史資源を探し歩く児童たち

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【写真】今は使われていない古い郵便局内で、所有者にインタビューする児童

 

 いよいよ7月、3回目の学生参加授業の日を迎え、入力システムができたばかりの「〇博アーカイブ」に実際に入力し、搭載しました。常に〇博アーカイブの画面を大きなスクリーンに映し出していたのですが、PCやタブレットを用いて入力し、地図上にコンテンツが反映されるたびに教室に歓声が響きました。

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【写真】授業の様子

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【写真】授業の様子

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【写真】授業の様子

 

 この取り組みで搭載された情報は、「〇博アーカイブbyぼこ」で閲覧することができます。現在このサイトには、櫛形西小学校の平成30年度の取り組みとともに、平成28年度の6年生たちが自ら調べ動画で発信しているコンテンツも搭載されています。また、年度末に行った白根源小学校の6年生(平成30年度)による取り組みも搭載されています。
ぜひ、子供たちの純粋な想いをご覧ください。
 パンフレットのアイコンをクリックすると大きく表示されます。また、アイコンの下には、インタビューした地域住民の皆さんの顔写真が表示されており、それをクリックすると動画を見ることができるシステムです。パンフレットのほかにも児童が映っているアイコンもありますが、これは一昨年の取組みで、調べた地域の魅力を自ら演出し動画で発信しているもので、この動画も今回のアーカイブでは一緒に紹介しています。

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【写真】28年度に取り組んだ児童の動画の一例

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【写真】源小の取り組みの一例

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【写真】市内のうち櫛形西地区と、源地区にアイコンが映し出されているのがわかります

 

ウェブサイトはここからがスタート

 「ふるさと〇〇博物館」のウェブサイトは、これが完成形ではありません。仕組みができただけで、これからがスタートです。各地の掘り起し作業が進むたびに発信する情報もどんどん増えていく、成長していくサイトなのです。ともに育み続けるものですから、むしろ、完成は無いのかもしれません。
 理想は、市民全員が語り部であることで、大勢の方の笑顔で埋め尽くすサイトにできたら良いと願っています。ぜひ、ご利用いただき、南アルプス市に思いを馳せ、また、情報提供にもご協力いただければと思います。

ふるさと〇〇博物館の拠点

 現在、設備の改修工事のために休館中のふるさと文化伝承館は、来月、令和元年5月18日(土)にいよいよ再開致します。あくまでも設備改修のみの工事ですので大幅な施設の変化はありませんが、ふるさと〇〇博物館の拠点施設としての機能を担い、これまで調べ得た情報を整理して展示に反映させます。また、館内の大型スクリーンでは常に「〇博アーカイブ」を映し出し、いつでも操作できる予定です。
 ぜひ、ふるさと文化伝承館で「〇博アーカイブ」を操作し、体感してください。

  

※シリアスゲームとは、エンターテインメント性のみを目的とせず、教育・医療用途といった社会問題の解決を主な目的とするコンピュータゲームのジャンルを言い、ここでの実践は以下の文献で報告されています。

<参考文献>
山浦徹也・保阪太一・斎藤秀樹・渡邉英徳(2018)「若年層の地域理解を促進するためのシリアスゲームの提案:デジタルアースアーカイブの構築体験を通した創造的思考の育成モデル」, デジタルアーカイブ学会誌 2(2), pp.154-155

【南アルプス市教育委員会文化財課】