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プロフィール

 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

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2014年2月

【季節の便り】

白銀の世界

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 路肩の雪も解け始め、通常の生活に戻りつつあります。
 2週連続の大雪。甲府では114センチの観測史上最高の積雪を記録しました。降ること、降ること、とめどなく・・・。一夜明けると銀世界でした。国道、県道、幹線道路を優先的に除雪車による除雪作業が進みました。
 生活道路は、市民が協力し合い雪かきを行いました。ご近所総出、これほど地域の結束力を感じたことがあったでしょうか。数時間で家の周りは何とかきれいになりましたが、あちらこちらには、雪の山。外出はままならない状況でした。
 高速道路が通行止めのため、スーパーには品物が入らず棚は空っぽ、ガソリンスタンドでも給油が制限され、農家のビニールハウスも倒壊してしまいました。
数日間、学校は休校になったものの道路は大渋滞、未曾有の大雪でみなさん混乱したことでしょう。
 交通渋滞を解消するために、業者による夜の除雪作業も数日間休みなく行われました。寒い中、本当にありがたく感謝いたします。市民の方からは、「夜間の作業ありがとうございます。明朝の渋滞が解消されそうです。」と心あたたまるメールをいただきました。

山間の朝に、渓流釣り

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芦安地区を流れる御勅使川(みだいがわ)で、渓流釣祭りが行われます。
数日前から250キロのイワナやニジマスを放流し、大きいものは50センチもあります。
初心者エリアには、たくさんのニジマスを放流しますので、初めての方でもたくさん釣っていただけます。
 参加者は、朝ごはんとしておにぎりと豚汁がふるまわれます。釣れた魚をその場で焼いて食べる方もいるそうで、楽しい朝食になりそうですね。また、魚の体長を競うイベントもありますので、是非参加してみてください。前日芦安温泉に宿泊する「宿泊パック」と、当日参加のみの「日釣り」があります。
詳しくは、こちら。

[開催日]30日(日)6:00~10:30
[場 所]御勅使川(南アルプス市芦安地区)
[受 付]芦安スポーツ公園内本部テント(5:30~)
[お問合せ]
南アルプス市観光協会 TEL 055(284)4204

 

木星と春の星座を観る会

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  ふるさと天文館(八田地区)には、県内最大級の望遠鏡があります。
通常は、毎月第1、3土曜日の午後7時~午後9時まで観望会が行われていますが、今回は特別に観望会を行います。
早春の夜空にきれいな星を観てみませんか。

[開催日]22日(土)19:00~20:00
[場 所]ふるさと天文館
[受講料]100円
[定 員]15名

ふるさと天文館へのアクセスはこちら。

お問合せ
南アルプス市教育委員会生涯学習課
TEL 055(282)7778、Fax 055(282)6427

 

[南アルプス市役所 秘書課]

【季節の便り】

大雪と十日市

A_3【写真 あやめが丘からの市内】

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 南アルプス市にもたくさんの雪が降りました。深々と降り積もり、市役所付近では50センチほど。山間部では70センチも積もったようです。久しぶりの雪で、子どもたちは大はしゃぎ。市内の小中学校は、始業時間を遅らせたり休校になりました。
 そんな大雪の後の10日、11日と「十日市」のお祭りが行われました。例年出店されている名物の臼も売られていました。若い女性の臼職人、佐野富喜江さん(南アルプス市下宮地)が 手作りの臼を販売していました。 昨年まで3人いた臼職人が、ひとりになってしまったそうです。今年は10個ほど作られたそうで、近寄ると木のいい香りがしました。 臼は2年ほど乾燥させた原木を使い、1~2週間で作製するそうです。伝統ある職人技ですね。後世まで受け継いでほしいものです。

美しい音色を奏でてみませんか
 パイプの1本1本に空気を送り込み、風によって音を生み出すパイプオルガン。優美な音色を奏でることができる楽器です。

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 桃源文化会館には、フランス・オーベルタン社製のパイプオルガンが設置されていて、結婚式やコンサートなどが行われています。
 高さ8.3m、重さは13.5トン。ムクの樫材がふんだんに使われていて、富士山やぶどう、桃、さくらんぼの美しい彫刻にも魅了されます。
 財団法人桃源文化振興協会では、このパイプオルガンスクールの生徒を募集しています。

募集についてはオーディションがありますので、詳しくはこちらを

[募集人員]若干名
[受講資格]山梨県内在住の中・高校生で、ピアノ歴5年以上の方
[申込締切り]28日(金)必着

[南アルプス市役所 秘書課]

【連載 今、南アルプスが面白い】

季節を感じること ~五節供を知る~

 立春を迎え、暦の上では春がやってきましたが、先日20年ぶりの大雪に見舞われて寒い日々が続いているために、その事実をなかなか実感するのが難しいのではないでしょうか。
 日本は四季の移り変わりがはっきりしており、その中で昔から日本人は四季を彩る行事をおこなってきました。雛祭りやこどもの日、七夕が広く知られている節供が代表的なものです。

 節供は中国で生まれ、唐の時代に定められて日本へ伝えられた行事といわれています。季節の変わり目に不浄を清め、忌み慎んで神を祀る節日に、神へ捧げる「供御(くご)」を「節供(せちく)」といい、これが節供(せっく)になったといわれています。節供は七草粥を食べる1月7日の人日(じんじつ)、3月3日雛祭りの上巳(じょうし)、5月5日こどもの日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽(ちょうよう)の5つがあり、これらを五節供と呼びます。

 これらのうち今回は、来月迎える上巳の節供についてご紹介したいと思います。
 上巳の節供は雛祭りとして定着していますが、桃の節句、女の節供とも呼ばれています。中国ではこの日を忌日として、水辺で禊を行い、酒を飲んで祓う習慣があったといい、これが次第に花見や山遊びなどの行楽と結びつき、3月3日に固定したそうです。
 3月3日と言えば思い出される雛人形ですが、もともとは神霊の代わりとして作ったもので、これで自分の身体を撫でて水に流して災厄を免れるという呪具であり、こうした性質が薄れて飾りとして用いられるようになったものです。

 江戸時代における五節供の日は上役に祝いを言いに行く日で、大名は熨斗目長袴で将軍に献上物を捧げ、菓子を賜ったり、大奥では雛を飾り、贈り物としてサザエ、ハマグリ、蒸餅、白酒などが届けられたそうです。上巳の節供には桃の花がかかせないが、室町時代から白酒を「桃花酒」と言ってこの日に飲む風習がありました。伝書には「同日、桃花を酒に入れて飲めば、百害を除き、顔色を増すなりといえり。」とあり、3世紀頃、桃花の流れる川の水を飲んだ人が300歳の長寿となったという故事があったことが元であると思われますが、このように桃は邪気を祓う木とされていたそうです。

 小笠原流にはそれぞれの節供に合わせた床飾りがあります。この上巳の節供の床飾りについて、伝書には「3月3日には、えもぎ餅(ヨモギの草餅)の上に桃の花を切りて、熨斗を添えて飾りてだすなり」とあるそうです。
 上巳の節供の床飾りの写真を見ていただくと分かると思いますが、雛人形・桃の花・ハマグリ・サザエ・菱餅・雪洞・熨斗など先述したものが三方に入れて飾られています。

A_6 【写真 上巳の節供の床飾り全体】
A_8【写真 上巳の節供の床飾り拡大】

 現代に生きる私たちにとって、小笠原流の床飾りの教えを全て取り入れるのは難しいかもしれません。小笠原流の伝書には、「五節供には当季の物をいずれも三方に入れて出すなり」ともあるそうです。これは、五節供いずれにも季節のものを三方に入れて飾るということです。例えばその季節のものを器に盛って飾る程度の出来る範囲でこの教えを取り入れるだけでも季節を感じることが出来、毎日の生活に彩りが生まれるのではないでしょうか。

 南アルプス市内にある重要文化財安藤家住宅では、毎年恒例となりました「安藤家の雛祭り」と題した雛飾りの展示を4月7日(月)まで行なっており、上巳の節供の床飾りが茶室に展示されています。昨年より雛飾りの展示が増え、華やかに彩られる安藤家住宅にお越しいただき、来る春の訪れに思いを馳せてご覧になってみてはいかがでしょうか。

A1 【写真 安藤家の雛祭り展示状況1】
A2【写真 安藤家の雛祭り展示状況2】


 

【南アルプス市教育委員会文化財課】