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プロフィール

 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

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2012年11月

【季節の便り】

あんぽ柿と枯露柿

 木枯らしが吹き、木々の色づいた葉は舞い落ち一気に冬の装いに変わりました。
 軒先につるされた柿は鮮やかなオレンジ色から枯露柿へと色を濃くしてきました。あんぽ柿と枯露柿、どちらがお好きですか?その違いをご存知でしょうか?
 柿の皮をむくのはどちらも一緒で、これを干します。干す期間が短く果肉がゼリー状態なのがあんぽ柿。
 暖かい部屋で冷たくしたあんぽ柿の高級な食感を味わうのもぜいたくです。
あんぽ柿より干す期間が長く、柿の表面に白く粉をふき、果肉がほどよい堅さになってきてから食べるのが枯露柿。この枯露柿をてんぷらにして食べてもおいしいですよ。
 自然食品ということもあって人気も高く、どちらも冬を代表する高級なお茶うけになっています。

Aあんぽ柿 A枯露柿 A干し柿
【写真】あんぽ柿、枯露柿、干し柿

 先月10日から15日まで、オーストラリアのクィンビアン市を市長、議会代表、国際交流協会会長が訪問しました。
 クィンビアン市は、シドニーで飛行機を乗り継ぎキャンベラまで1時間、キャンベラから車で10分ほどのところにあるまちです。旧八田村の当時に姉妹締結しており、20周年の節目の年を迎えるに当たって招待を受けました。一般訪問団として、クィンビアン市から来市した際にホストファミリーを務めていただける4家族から4人の市民も参加し、記念式典へ臨みました。
 山梨に住み、周囲を山で囲まれている風景を見慣れていると、山がなく、果樹や野菜畑もなく、ただただ見えるのは牧場と草原…その空の広さには驚くばかりでした。家々はレンガの平屋作りで、庭の土の部分には芝生が広がっていました。
 これからも文化の違いを学んだり、お互いの国や地域の良さを再確認するための交流がさらに広がっていくよう、両市長が確認し署名をしました。
 訪問団が訪れた際には交流公園で必ず記念植樹をしており、時とともに大きく育っています。
 オーストラリアも素晴らしいですが、四季折々の美しい景色と、それぞれの旬に楽しめる数々のおいしい食べ物…。日本、南アルプス市もすてきですね。

A庭先風景 A道路風景 

A署名 A両市長が植樹
【写真】オーストラリア・クィンビアン市の風景と両市長による署名と植樹

12月9日は「かきまつり・まいもん朝市」が開催されます。
詳しくはこちら

 

[南アルプス市役所 秘書課]

【連載 今、南アルプスが面白い】

橋は世につれ世は橋につれ(5)

大きな大きな橋のたもとの小さな小さな橋
釜無川大橋と御崎蔵入(みさきくらいり)遺跡

 釜無川大橋は、釜無川に架かる橋としては現在のところ最も新しい橋で、平成13年(2001)開通しました。橋は甲府盆地を環状に結ぶ予定の「新山梨環状道路」を構成する道路のうち、すでに開通した南部区間にあって、南アルプス市と対岸の中央市とをつないでいます(県道12号 韮崎南アルプス中央線)。
 全4車線で橋幅約22m、その橋長も480mと、その名のとおり釜無川に架かる橋としては現在のところ最大の橋です。

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【写真】釜無川大橋 平成13年(2001年)開通

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【写真】釜無川大橋の橋名板
現在の橋にはすでに橋名や完工年が刻まれた親柱はありません。

 ところで、この巨大な橋のたもとで行なわれた発掘調査で、むかし南アルプス市に暮らしたの人々が苦労してつくった小さな小さな「橋」が発見されました。今回はそれを紹介したいと思います。

 平成11年(1999年)、新山梨環状道路の建設のために失われてしまう埋蔵文化財(遺跡)を記録として残すための発掘調査が行われました。遺跡の名前は「御崎蔵入遺跡」。釜無川西岸の堤防のすぐ脇の水田地帯で、長い間眠っていた「橋」が発見されました。

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【写真】遺跡の遠景東から西に向かって撮影しています。
写真のすぐ下が新山梨環状道路の若草ランプ、そのさらに下が釜無川大橋になります。写真の上方は中部横断道の南アルプスICになります。

 発見された橋は、道路跡の両側に設けられていた側溝を渡るために架けられていました。木で組んだ構造の橋面に土を載せてならした「土橋」になっています。

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【写真】橋(赤く囲んだ部分)は、道の側溝に架けられていました。

 幅47㎝、長さ70㎝と、なんとも小さな規模で、調査してみると使われている部材は、専ら建築廃材や木杭(くい)、農具などから転用してきたもので、この橋を造るために製材されたと考えられる構築材は、ほとんど見受けられませんでした。

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【写真】発見された橋
上部を除去した後です。構造がよく分かります。

 しかし、これがよく観察してみると、とても丁寧に作られていることが分かりました。
 調査では、橋の道を挟んで南側が水田であったことが明らかになりましたが、このことからも分かるとおり、周囲は非常に軟弱な地盤です。橋の構造は模式図に示したとおり、そのような地盤でも沈まないように工夫され、非常に苦労して造った跡がうかがえます。
 昔の人々が一生懸命苦心している様子が想像でき、なんだか微笑ましい感じがしてきます。

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【写真左】発見された橋の構造(GIFアニメ)、【写真右】発見された橋の構造
とても丁寧に苦心して造っていることがわかります。

 ところで、この橋はいつ頃造られたものなのでしょう。
橋が発見されたすぐ横からは、同じ時代の水田が発見されています。下がその写真ですが、これをみると、黒々とした水田面が釜無川由来の花崗岩質の砂礫(れき)によって埋められていることがわかります。一方、発見された水田面の下は、いくら掘っても白い砂礫層はみつからないのです。この遺跡からは遠く古墳時代や平安時代の人々の営みの跡(遺構や遺物)も発見されていますが、このことは、昔の“ある時期”を境に突然釜無川の水害が、この地を襲うようになったことを教えてくれます。遺跡は、釜無川の水害によって歴史の表舞台から覆い隠されていたのです。

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【写真】発見された水田跡
用水路や当時の人々の足跡もそのまま残っていました。これが白い砂礫によって埋まった様子がよく分かります。

 今回の調査では、その時期を示すような遺物が少なく、かならずしも明確にできませんが、数少ない出土遺物から近世以前であることは分かります。また橋の部材のC14(放射性炭素)年代測定からは、構築材の伐採年は16世紀前半頃と推定されており、戦国時代~江戸時代のはじめ頃にこの村が廃絶した可能性を指摘することができます。

 突然、釜無川の水害が襲うようになった土層の堆積状況、橋の推定時期。それは竜王に信玄堤が築かれ、その後その下流に堤防が延長されたことにより、それまで東流していた釜無川の流路が変り、南遷したとされる時期と矛盾しません。
 その時期、武田時代の天正から近世初頭の慶長期にかけては、遺跡周辺の村々の流失や移転に関する史料、エピソードが数多く残されています。
 この遺跡の盛衰は、2008年9月12日配信号に図示したような、信玄堤とその下流に堤防が延長されたことよる南アルプス地域への影響、釜無川の河道整理のダイナミックな歴史を我々に教えてくれているのかもしれません。

 最後の写真は橋が発見された地点の現在の様子です。新山梨環状道路の高架と側道によりその面影を確認することはできませんが、発掘調査によって、かつてここに水害に翻弄(ほんろう)されながらも生きた、私たちの先祖のささやかな営みがあったことを知ることができました。

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【写真】現在の遺跡の様子

 

【南アルプス市教育委員会文化財課】

【季節の便り】

南アルプス市市制施行9周年記念式典

南アルプス市の誇りです。
今年度の市制9周年の式典は昨年までと順番を変え、式典の前にアトラクションとして、桃源文化ホールのパイプオルガンの演奏と山梨県大会、関東大会で金賞を受賞した市立若草中学校音楽部の合唱がありました。
式典への出席者全員でパイプオルガンの崇高な音色に聴きほれ、中学生の合唱に感動しました。
初めてパイプオルガンの演奏を聞いたという市民がほとんどで、こんなにすばらしいものがあったことを再認識しました。

Aパイプオルガン全景 Aパイプオルガン
【写真】パイプオルガン演奏=桃源文化ホール

こんなすばらしいニュースも入りました。
市内櫛形地区にお住まいの松上一平さんが、三年に一度イタリアで開催されるヴァイオリン製作コンクールにおいて、ビオラの部門で若手最優秀賞を受賞しました。
くわしくはこちらをご覧ください。

南アルプス市山梨県人会の今年度の研修として、古都鎌倉建長寺見学と法話、鶴岡八幡宮参拝の計画があります。開催日は12月7日(金)で、特別に案内などが受けられる企画もあるようです。関心のある方は、市役所秘書課までお問合せください。電話055(282)6037


[南アルプス市役所 秘書課]

【季節の便り】

五感を研ぎ澄ます秋

上宮地の遊休農地の開墾をしているアイドルグループの「エール」が、秋晴れの一日、サツマイモの収穫を行いました。
この日は、ファンの参加はなく、エールのメンバーと畑を管理しているNPOのメンバーで作業を行いました。
次々と掘り出される大きく育ったサツマイモに歓声を上げ、焼き芋やスイートポテトを作って秋の収穫を喜びました。

Aエールのサツマイモほり Bエールのサツマイモほり
【写真】アイドルグループ「エール」がサツマイモの収穫をした

市の観光協会に北岳山荘からのたよりが届きました。
里ではまもなく木枯らしが吹く時季になりますが、山頂は早くも冬を迎えています。

 [南アルプス市役所 秘書課]

平成24年 北岳情報 第22号 (平成24年10月30日(火)現在北岳周辺状況)

1、北岳周辺の天気:快晴 15時現在-2度 最低気温-2度
 
2、雪の状況
 28日の朝から雪が降り始め、その日の午後には雨に変わり、いったんは降り止みましたが、夜間、再び雪が降りました。
 29日の朝には山荘周辺の積雪が10㎝ほどありました。北岳方面も現在ではだいぶ解けてはおりますが、日のあまり当らない一部の場所は凍結しており、来春まで解けないでしょう。間ノ岳方面は、北岳よりも気温がさらに低く、日のあまり当らない場所が多いため、いまだに雪が多く残っております。


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【写真】10月29日中白根から北岳方面を撮影

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【写真】10月30日北岳山荘付近稜線から北岳方面を撮影

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【写真】10月29日間ノ岳

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【写真】10月29日中白根

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【写真】10月30日北岳山荘付近稜線から間ノ岳方面を撮影

越冬に向けて小屋閉め作業の真最中です。

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【写真左】玄関の看板を外しました【写真右】正面玄関も越冬準備中です

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【写真】雪で押し潰されないように支柱を設置します

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【写真】ここ数日は冬の空がよく澄んでいて街の明かりが北岳山荘まで届いてきています

登山道は一部凍結しています。外気温、館内の温度も低いので、先週と同様アイゼン(6本爪以上)・防寒具等、装備をしっかりして登山してください。

平成24年度営業終了日について
北岳山荘の本年度営業は11月4日(日)ご宿泊で終了でございます。
11月5日以降は非常階段を入口に2階の一部分を冬期避難小屋として開放しております。
両俣小屋については10月30日(火)ご宿泊で終了です。
よろしくお願い致します。

 

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