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圃場データ

標高
350メートル
栽培
ヴィニュロンズクラブ
栽培品種 メルロー(約900本)
栽培面積
17アール
台木
5BB、3309、101-14
植樹
2008年3月22日
栽培品種 シャルドネ(約900本)
栽培面積
20アール
台木
101-14
クローン
95番、96番、277番
植樹
2012年6月16日
栽培品種  シャルドネ(約490本)
栽培面積
17アール
台木
101-14
植樹
2013年3月31日

ブログ担当 プロフィール

古畑昌利
山日YBSグループ勤務。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート・エクセレンス、SAKE DIPLOMA。米国ワインエデュケーター協会認定ワインスペシャリスト(CSW)

4年ぶりに納会開催

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12月20日、甲府・古名屋ホテルで今シーズンのヴィニュロンズクラブ納会が開かれました。納会は新型コロナ5類引き下げに伴い、4年ぶりの開催となりました。冒頭、同クラブ部長である山梨日日新聞社の古屋政司・地域プロモーション部部長が「今年の作業日数は草刈りも含め31日間もあり、参加延べ人数は530人にもなります。寒い冬場の作業から、つらい猛暑の中、早朝からの作業など、皆さんの協力のおかけで順調に作業を進めることができました。来年もより一層のご協力をお願い申し上げます」と開会の言葉を述べました。

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山日YBSグループの野口英一代表(日本ソムリエ協会ソムリエドヌール)は「ワインは畑でできます。天候によるところも大きいですが、愛情を注ぎ、我々がいかにいいブドウを作れるかにかかっています。延べ500人以上の力添えがあってこそのワインです。来年も2月ごろから作業が始まります。引き続き、ご都合の合うときに畑に足を運んでいただけたらと思います」とあいさつし、乾杯しました。乾杯酒は、双葉スパークリングでした。

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納会では、恒例の今季1年を振り返る自主制作ビデオ「作業日誌」(約16分)を上映。続いてマンズワイン勝沼ワイナリー醸造責任者の宇佐美孝様からのビデオレター(約2分35秒)を流しました。宇佐美様は、今季のシャルドネ、メルローともに発酵が終わり貯酒状態にあるとした上で、「シャルドネはボリュームと果実感のあるワインに仕上がっていると思います。メルローはきれいなロゼ色に仕上がっております。ベリー系の果実香があり、しっかりとした酸味を感じられます」と講評。新入部員の紹介も行われ、代表してNDSの前島様よりごあいさつをいただきました。

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豪華景品が当たるビンゴ大会があり、会場を盛り上げました。ワインは、グループ役員や日銀の前甲府支店長、水野様からご提供いただきました。ポール・デテュンヌ(シャンパーニュ)、ドメーヌ・ルフレーヴのマコン・ヴェルゼ2015、シャトー・ド・ロッシュモラン ルージュ1985(いずれもダブルマグナムなどのビッグボトル)などが並びました。なお、双葉メルローの2009年、2013~18年による貴重な垂直テイスティングもありました。13年(銅賞受賞)と18年はバランスがよく、14年は優しい味わい、15年は良質のタンニン、16年はアルコール系のボリューム感、17年はフルーティーさが前面に出た印象でした。最後は、前島憲彦農場長(山梨文化会館)が来シーズンに向けてあいさつした後、名誉農場長である山梨文化会館の中村一政相談役による一本締めで、お開きとなりました。

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1年間、お疲れ様でした。来年がビッグビンテージになりますように。

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2023年12月20日|個別ページ

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2022年双葉メルロー テイスティング

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11月28日、山日YBSグループの野口英一代表と山梨文化会館の中村一政相談役(名誉農場長)らが、2022年双葉メルローのサンプルをテイスティングしました。22年は、全体としては比較的順調に生育したシーズンでした。収穫は9月10日。

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日本ソムリエ協会認定ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)の野口代表は「最初は酸味の強さを感じるが、落ち着いてくると比較的ぐいぐい飲める。タンニンは若いニュアンスがあるものの、しっかりとアフターまで残る」と話しました。相性の良い料理としては、脂身の少ない赤身肉の料理、マグロの刺身などが挙がりました。テイスティングにはこのほか前島憲彦農場長(山梨文化会館)が参加し、アドブレーン社の岩下明企画制作局長とのラベルデザインの打ち合わせもありました。

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テイスティングコメントは以下の通り。

黒いベリー系の果実、マッシュルームや土系の香り、バニラやシナモンのようなスパイス系の香りなどが穏やかながらも複雑性を与え、バランスよくまとまっています。口当たりは滑らかで、適度な酸によるメリハリのある味わい。タンニンの質感から、熟成のポテンシャルも感じさせます。ライト寄りのミディアムボディ。

仕込みの担当は、マンズワイン取締役製造部部長・勝沼ワイナリー醸造責任者の宇佐美孝さん。テクニカルシートは下記の通りです。

醸し期間17日間。発酵温度18~27度。樽熟成期間13カ月。新樽比率0%。

<サンプル分析値>

アルコール11.4%

pH 3.68

総酸 5.55g/L(酒石酸換算)

2023年11月28日|個別ページ

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落ち葉除去

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落ち葉が舞う季節が到来しました。11月25日は、農場沿いの側溝に落ち葉がたまり、急きょ除去作業を行いました。12人が参加し、1時間の予定が30分で終了しました。

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農場は落葉期。周囲も紅葉が進んでいます。

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農場の駐車場付近でサフランの花を見つけました。少し癒されました。

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2023年11月25日|個別ページ

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今シーズン最後の全体作業

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9月16日、17日は、今シーズン最後の全体作業でした。「レインカット」のビニール屋根と防鳥ネットの片付け作業です。筆者は17日に参加したので、その様子をレポートします。この日は午前7時に集合しました。すでに防鳥ネットは片付けが終わっていて、シャルドネのビニール屋根の撤去をしました。ビニールはパッキンを外した後、乾かしてから、順次たたんで収納しました。今年はとりわけ暑いシーズンでした。

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2023年09月17日|個別ページ

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2023年収穫

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8月26日、今季の集大成である収穫を迎えました。当初メルローの収穫はシャルドネの後の予定でしたが、生育が早まったため前日に同時に収穫することになりました。メルロー、シャルドネの同時収穫は3年ぶり。シャルドネの収穫は昨年より8日、メルローは15日いずれも早く、収量はシャルドネが1670キロ(昨年比140キロ減)、メルローが820キロ(同110キロ減)でした。シャルドネはスティルワインとして、メルローはロゼで仕込みます。ロゼを造るのは初めてです。軽くスキンコンタクトした後にプレスする方法です。シャルドネはスパークリングワインを造る年でしたが、収穫量がマンズワインさんのタンクサイズに合わず急きょスティルに変更となりました。今季は、夏(6~8月)の甲府の平均気温が26・3度で1895年の観測開始以降、2番目の高さ。県内で同期間に発表された熱中症警戒アラートは21回で、運用開始以降最多となりました。酷暑を反映して生育が早く、夏の降水量も平年の約8割で推移したこともあり、健全果を得ることができました。

筆者が参加できなかったため、撮影は山梨文化会館の小林義徳部長、加賀美勇仁室長が担当。ヴィニュロンズクラブの古屋政司部長(山梨日日新聞社部長)によりますと、作業は午前5時半から開始し、約5時間で終了しました。古屋部長は「病果もなくスムーズに収穫できました。ただ、暑すぎたせいか、全体的には最良年には至っていない感触です」と話しました。

仕込み時の分析値は下記の通りです。

【シャルドネ】

比重 1.081

糖度 19.37%

pH 3.52

総酸 5.55g/l

 

【メルロー】

比重 1.079

糖度 18.83%

pH 3.68

総酸 4.70g/l

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2023年08月26日|個別ページ

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防鳥ネットのバインド

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8月5日の作業は防鳥ネットのバインドでした。先週で終わらせる予定だった作業が残ってしまったためです。メルローもシャルドネもヴェレゾンが進んでいます。シャルドネは太陽光に当てると、種が透けて見えます。

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べとが所々で見られました。今後の雨予想が気がかりです。

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作業は当初、午前6時集合でしたが、参加人数が増えたため6時30分になりました。防鳥ネットのバインドはほどなく終わり、若い副梢に目立つ、べとの葉を取り除く作業などを追加でしました。作業は1時間ほどで終了しました。

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帰り際に、いわゆる垣根のフルーツゾーンからはかけ離れた高い場所になるシャルドネの房を見つけました。ちょうどレインカットのビニールシートの下辺りです。

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2023年08月05日|個別ページ

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レインカットのビニール張り

7月22、29日と作業に参加できなかったため、30日に畑へ行き、ヴェレゾンを確認しました。メルローとシャルドネです。

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以下、山梨文化会館秘書室からのリポートです。

7月29日は収穫前の作業の山場、レインカットのビニール張りを行いました。

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開始時は曇り空でしたが、だんだんと気温が上がり、厳しい暑さの中でのハードな作業となりました。

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ビニール張り終了後は、先週やり残した防鳥ネットの下を留める作業を行いました。

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幸い熱中症になる方も出ず、11時過ぎに終了しました。

2023年07月30日|個別ページ

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メルローの肩切り落とし

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7月15日の作業は、メルローの肩の切り落としでした。小雨が降る中ですが、うっすらと富士山を望むことができました。

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肩を切り落とすと同時に、第2果房までの除葉もしました。結構な小房にします。

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肩は果房によって、さまざまです。

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作業は、ブドウ用ハサミを使って進めていきます。

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小雨にも負けず、黙々と作業です。

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青い果実にハサミを入れると、切った種に「山」の文字が確認できます。硬核期入りです。

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枝代わりのような枝を見つけました。胴吹きの不定芽で赤みを帯びています。

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専門家によると、枝代わりの可能性もあるが、単に過剰な光を処理しきれず、着色してエネルギーを逃がしているとのこと。赤いのは、波長域の光を反射して使っていないからだそうです。確かに、植物が緑色に見えるのは、光合成で吸収されない緑色の光だけを反射しているからと聞いたことがあります。後から出てきた弱い枝は水がよそに持っていかれて思うように引っ張れないので、蒸散の気化熱で熱を捨てきれていないとのことのようです。

2023年07月15日|個別ページ

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双葉シャルドネ2022 テイスティング

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山日YBSグループの野口英一代表(名誉ソムリエ)と山梨文化会館の中村一政相談役がこのほど、2022年双葉シャルドネのサンプルをテイスティングしました。2022年は、平均気温が高めに推移し、比較的順調に生育したヴィンテージでした。

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日本ソムリエ協会認定ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)の野口代表は「香りがとても良い。(樹齢を重ね)シャルドネの成長を感じる。思った以上に良い出来で安心した」と評価。相性のいい料理としては、白身魚のムニエルやグリルのレモン添え、アーリオ・オーリオのようなソースのないパスタなどを挙げました。また、今回のテイスティングから、農場長の前島憲彦さん(山梨文化会館)がメンバーに加わりました。

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公式コメントは次の通りにまとめました。「洋ナシや白桃、はちみつ、ナッツを思わせる香りが感じられ、香りのボリュームは中程度。味わいは全体的に柔らかな印象ながら、口当たりは滑らかで、果実味とさわやかな酸味のバランスが良く、シュール・リー由来のうま味も感じられる」

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仕込みの担当は、マンズワイン勝沼ワイナリー取締役の宇佐美孝さん。テクニカルシートは下記の通りです。

発酵期間 樽発酵:10日間、タンク発酵30日間

⇒フリーランとプレスランに分け、別々に果汁を清澄化。フリーランはタンクで低温発酵、プレスランとフリーランは樽2本で発酵。発酵終了後、フリーランで樽2本を満量にして、残りのフリーランは滓ごとステンレスタンクで冷却して貯酒。 

 <サンプル分析値>

アルコール11.5%

pH 3.81

総酸 4.70g/L(酒石酸換算)

 

2023年07月04日|個別ページ

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摘心、尻切り…べと確認

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7月1日の作業は、シャルドネの摘心とメルローの尻切りでした。雨天決行で午前7時に集合でしたが、作業が終わる9時半ごろまで何とか降雨を免れることができました。

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まずはシャルドネの摘心。ことし初めての摘心なので、ジャングル状態です。葉っぱが雨でぬれていて、摘心チームは全身びしょびしょになりながらの作業でした。

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メルローの尻切りも並行して行われました。

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房の先端から約2センチを切っていきました。

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メルローの房は順調に肥大をしています。ことし、山梨県内では生食用のシャイン・マスカットで「黒とう病」が相次いでいるそうです。

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休憩時間には新メンバーの紹介がありました。

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このところの連続降雨でシャルドネは、一部にべと病が確認されました。

梅雨明けが待ち遠しいです!

2023年07月01日|個別ページ

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