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南アルプス市は、山梨日日新聞社とタイアップして「南アルプス市ふるさとメール」を発信しています。ふるさとの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された市に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

お知らせ

 南アルプス市ふるさとメールは、2023年3月末をもって配信を終了しました。今後は、南アルプス市ホームページやLINEなどで、最新情報や観光情報などを随時発信していきます。

2014年8月

【季節の便り】

夏休みもあとわずか

  このところ、朝晩は涼しくなりはじめた南アルプス市です。残り少ない夏休みの思い出に、温泉に泊まって絶景を楽しむトレッキングに参加しませんか。

Adscf0413 【写真】夜叉神峠

 麓の芦安温泉に宿泊し、翌日は日本第2位の北岳、第3位の間ノ岳、農鳥岳の白根三山が展望できる夜叉神峠へ登ります。夜叉神峠は1時間ほどのハイキングコースなので、小さなお子さんや初心者の方でも無理なく登ることができます。また、ガイド付きで、高山植物や山の歴史なども学べます。

 詳しくは、こちら

お問い合せ
南アルプス市役所観光商工課 電話055(282)6279
南アルプス市ネイチャーガイド協会 電話055(284)5280

 

[南アルプス市役所 秘書課]

 

【連載 今、南アルプスが面白い】

水防費分担金訴訟の顛末(てんまつ) ~その1~

はじめに

A01_2【写真】水防費分担金請求之訴状 明治24年(1891)

 ここに「水防費分担金請求之訴状」と書かれた一通の訴状があります。明治24年(1891)、今から120年以上前に、鏡中条村(現在の南アルプス市鏡中条地区)が南湖村(現在の南アルプス市南湖地区)を相手取って起こした裁判の訴状です。

 本格的な台風シーズンを迎えた八月、今回から数回にわたって、両村が村同士で激しく争い、最終的には大審院(現在の最高裁判所)にまでもつれ込んだ、この地域の大事件について、その顛末(てんまつ)を紹介したいと思います。この事件は、一般にはあまり知られてないのですが、これを今掘り起こすことによって我々は地域防災を考えるヒントや教訓を得ることができます。

事件の発端

A02【写真】現在の将監堤 
A03_2

【写真】釜無川の流れを対岸に押し戻す将監堤の配置と水防組合4カ村 
A04【写真】水害図 享和2年(1802)年の将監堤の決壊状況を示したもの

 ことの発端は、鏡中条にある釜無川の堤防「将監堤(しょうげんてい)」を守るために掛かった水防費の分担の問題です。

 「将監堤」は、2008年9月12日号10月1日号の浅原村の回でも紹介したように、釜無川の対岸に永禄3年(1560)頃造られた「信玄堤」によって、南アルプス市側に向くようになってしまった釜無川の流れを、対岸に押し戻すことを目的に構築された堤防です。まさに釜無川西岸の水防の要となった堤防で「将監堤一万石」と謳われたとおり、決壊した場合その影響は下流の13カ村、石高一万石に及ぶと云われ、享和3年(1803)以降その影響の大きい6カ村(鏡中条・藤田・西南湖・和泉・東南湖・戸田)、文政12年(1829)以降は特に影響の大きい鏡中条・藤田・西南湖・和泉の4カ村で「水防組合」を結成してその水防費等を分担してきました。

 この享和3年、文政12年という年は、それぞれ前年に将監堤が決壊する大水害が起こっており、これら水害が組合結成、改組の契機になっていたと推定されます。この内、水防組合結成の契機となった享和2年の水害の図が、鏡中条の長遠寺に残されていますが、これによれば将監堤が決壊した場合、現在の南アルプス市域南半分のみならず、洪水流は遠く鰍沢にまで及び、その影響がいかに大きかったかを知ることができます。

 その将監堤は明治22年(1889)、明治以降最大の危機を迎えます。折からの台風と見られる豪雨により増水した釜無川によって堤脚が洗堀され、あと「二、三尺で」決壊するギリギリのところまで追い詰められたのです。この時は幸いにして、鏡中条村を中心に足掛け4日間に渡って展開された不眠不休の水防活動もあって、決壊をまぬがれることができました。しかし問題はその後。この水防に掛かった費用963円30銭6厘を鏡中条村が従来の定約に基づく割合で、水防組合村の藤田村と南湖村(組合村の西南湖村、和泉村は明治8年に両村に東南湖村・田島村・高田新田を加えて合併して南湖村となっていた。)に負担するよう求めたところ、藤田村は速やかにこれに応じましたが、一方の南湖村は度重なる請求にもかかわらず、翌明治23年(1892)に至っても頑としてこれに応じなかったのです。南湖村にしてみれば、これだけの費用を要したといわれても、事前に了解もなく、自らの見ていないところで行われた部分もあり、文政11年(1828)以降60年間決壊のなかった他村の堤防である将監堤に費用負担を続けることに疑問を感じていたのかもしれません。一方の鏡中条村は、かねてからの盟約もあり、決壊すれば広汎に被害のある堤防を自らの負担のみで保守することには到底納得できなかったのでしょう。

提訴
 鏡中条村はついに南湖村を相手取って明治24年4月18日、旧西南湖・旧和泉村分の負担295円89銭7厘に加え、これまでの利息金55円48銭1厘の支払いを求め、甲府地方裁判所に提訴。以後2年にわたる法廷闘争がはじまるのです。(つづく)

【南アルプス市教育委員会文化財課】

【季節の便り】

「貴陽」初競りで10万円

Adscf2166 7月29日、東京・大田市場で南アルプス市特産の「貴陽」(スモモ)が、初競りに出されました。落札額は、桐箱に6個入って、なんと10万円!!
 高級食材の老舗である明治屋(東京)さんが落札しました。今年は晴天続きで雨が少なかったため、糖度が高いとのこと。
 「貴陽」は、市内甲西地区の篤農家、故高石鷹雄さんにより開発された品種で、平成8年に新品種として品種登録されました。
 果重が200~300グラム前後もあり、桃のように大きいのが特徴です。皮は紅色で果肉は淡い黄色。糖度が高くジューシーで、適度な酸味もありとてもおいしいスモモです。
 平成24年には、世界で最も重いスモモ(323.77グラム)としてギネス世界記録に認定されています。今が最盛期で、8月中旬くらいまで収穫されます。
 ぜひ、今が旬の「貴陽」をお召し上がりください。贈答品としても喜ばれています。
 「貴陽」は、道の駅しらね農産物直売所(TEL055-280-2100)で購入できます。
 詳しくはこちら

夏の伊奈ヶ湖で楽しいひとときを
 8月3日、森林科学館では、夏のコンサート&昼市を開催します。
 暑い夏、涼しい伊奈ヶ湖へ、お友達やご家族で是非お出かけください。

開催日日(日)10:00~15:00
場 所県民の森グリーンロッジ前
内 容]アマチュアバンドの演奏
 キッチンカー(やきとり、生ビール、カキ氷、クロワッサンシュー、コーヒー、ハーブティー、たこやき、ピザ)
 森林科学館8月のイベントはこちら

 

[南アルプス市役所 秘書課]