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南アルプス市は、山梨日日新聞社とタイアップして「南アルプス市ふるさとメール」を発信しています。ふるさとの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された市に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

お知らせ

 南アルプス市ふるさとメールは、2023年3月末をもって配信を終了しました。今後は、南アルプス市ホームページやLINEなどで、最新情報や観光情報などを随時発信していきます。

2009年6月

【季節の便り】

一人ひとりの行動が大切

 日本の温室効果ガスの排出量を2005年に比べ、2020年までに15%削減するという目標を、国が発表しました。
 本市では、今年4月から地球温暖化対策室が新設され、温室効果ガスの削減を推進するための事業に取り組んでいます。
 エコブームが各地で広がっているなか、職場でも職員がエコ対策の一環としてゴミの分別や電気の節減、夏のエアコン設定温度を高くし、室内でも快適に過ごせるようにネクタイや上着の着用を一定期間取りやめるなど、クールビズを実践しています。
 後の世代にずっと続くきれいな地球を守るには、私たち一人ひとりの行動が鍵を握っています。
まだ取り組んでいないという方、何か一つエコを実践してみてはいかがでしょうか。

イベント情報 【南アルプス開山祭】

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※写真は2008年撮影

開催日:6月27日(土)
時間:午前10時~
場所:広河原アルペンプラザ前
内容

  • つる払い、献花の儀式
  • 夜叉神太鼓演奏
  • 芦安中学校合唱披露

※広河原に通じる南アルプス林道は、マイカー規制のため一般車両の通行はできません。6月25日(木)から11月9日(月)までの期間は、芦安地区の無料駐車場から路線バスまたはタクシーをご利用ください。

【南アルプス市 秘書課】

【連載 今、南アルプスが面白い】

南アルプス市と天井川 その2
~河川の立体交差~

 前回は、西側に高い山々を擁する南アルプス市では、その急峻(きゅうしゅん)な山肌を削り下る河川によって数多くの「天井川」が形成されてきたこと、そしてそこに暮らす人々がその天井川とどのように対峙(たいじ)してきたのかを紹介し、市の南部には、近年まで天井川の下にトンネルをあけて道を通した場所もあったことなどを紹介しました。

 しかし、南アルプス市南部では、立体交差は河川と道路だけではなく、現在でも河川と河川、川同士が立体交差している場所をいくつも見ることができます。河川と河川が自然の状態で立体交差することは絶対にありえず、そこにも人々と川との付き合いの歴史を見ることができそうです。
 今回は、そのひとつ、南アルプス市落合を中心とした、堰野(せきの)川・秋山川と井路縁(いろべり)川との立体交差を紹介したいと思います。

 南アルプス市落合、そこは、まさに多くの河川が落ち合う場所です。西から堰野川・秋山川、北から市之瀬川が流れ下り、落合地区の南端で合流して坪川となります。
 また、井路縁川が堰野川・秋山川の下をくぐり、立体交差して坪川に合流しています。

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【図】今回の舞台

 ところで、現在の落合地区を北から眺めると、周囲を天井川の「壁」に囲まれ、そこで発生した湧水や雨水は、逃げ場がないことがわかります。

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【図】天井川のイメージ

 しかしその間にあって、平地の湧水に水源を発した井路縁川は、勾配が緩いため、天井川となることは、ありません。このように低地に水源を発した川を「内水河川」といいます。最初は、市之瀬川や堰野川に普通に合流していたであろう井路縁川も、周囲の河川が天井川になるにつれ、他の河川とうまく合流できなくなり、合流点を探しているうちに、ついに落合地区を両側から囲む河川の合流点まできてしまい、行き場を失い、苦肉の策として河川の下にトンネルを掘り、立体交差させることになったのです。

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【図】秋山川・堰野川と井路縁川の立体交差

 この、井路縁川の立体交差については、地域に残る史料によれば、少なくとも天和年間(1681~84)以前に遡ることができます。各時代の河川状況により、市之瀬川の下を通して排水していた時期や、坪川の下を通して坪川の中洲に排水した時期などもありますが、その度に排水を受ける側の長沢村(現在の増穂町長沢)、荊沢(ばらざわ)村(現在の南アルプス市荊沢)と紛争となり、その紛争は河川改修が行われ、現在の形が整う昭和30年代まで、実に300年以上にわたって続けられてきました。当時の落合村や近接する村々にとってこの問題がいかに深刻なものであったかがわかります。

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【写真】落合村と荊沢村、長沢村との対立がわかる史料

 井路縁川のような内水河川にはもうひとつ問題があります。それは、周囲の河川に比べて勾配が緩やかであるため、周囲の河川の水かさが増すと、その水が周囲の河川から逆流してきてしまうのです。そのため、現在では雨が降って周囲の水かさが増すと、内水河川はあらかじめ設けておいた樋門(ひもん)を閉め逆流に備えることになっています。ただし、樋門を閉めてしまえば今度は上流から流れてくる水が排出できなくなるので、その場合、ポンプによって周囲の河川に水を排出する仕組みです。井路縁川では、立体交差の入口に樋門を設け、その場合の排水は、ポンプによって堰野川に流しています。

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【図・左】ポンプによる排水の仕組み
【写真・中央】井路縁川樋門
【写真・右】樋門に設けられたポンプ

 このように、井路縁川などでは、ある程度の雨が降った場合、その都度、樋門を閉めポンプによる排水を行わなければならず、もはや自然の流れのままでは私たちの安全は保証されません。ここに生活する限り未来永劫(えいごう)切り離すことのできない人と川との深い関わりと、営みを知ることができます。

掲載資料:「乍恐書付以奉願上候」安永4(1775)年 山梨県立博物館蔵

 

【南アルプス市教育委員会文化財課】

【季節の便り】

市内がにぎわいはじめました

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 いよいよ露地のサクランボ狩りが始まり、県外ナンバーのバスや乗用車も増え、市内がにぎやかさを増してきました。また同時に田植えも始まっていて、今まで何もなかった田んぼには水が張られ、早苗がさわやかな風に揺れています。
 今年は全国各地で新型インフルエンザの患者が確認され、田舎で空気もきれいな南アルプス市もその影響は免れず、交流会やイベントなど、やむなく内容変更したものもあったようです。
 しかし、このところやっと落ち着きを取り戻しつつあるようなので、このまま終息を迎え他県からの観光客を気持ちよく迎えたいものですね。

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【南アルプス市 秘書課】