最近あまり見かけなくなったもののひとつに、水分がなくなり干からびたようになって家の軒下に並んでつるされている渋柿の風景があります。
市内の農家でも昔から盛んに「あんぽ柿」や「ころ柿」を出荷していたようですが、農業の高齢化とともにだんだん姿を消していき、最近は扱っている家も少なくなりました。
高級品として暮れのお歳暮やお年賀用に東京の市場に出しているという農家の「あんぽ柿」や「ころ柿」は、子どものころから見慣れているものとはずいぶん違います。大勢の人たちの手により一つひとつ丁寧にごみなどを取り除き、きれいな袋に入れ化粧箱に詰めたものやカゴ盛りがあり、手が込んでいてびっくりしました。
これほど手間のかかる作業をしているのを見ると高級品として扱われているのも納得できます。
ちなみに、あんぽ柿は65%の水分を抜いた半分生の状態で、ころ柿は75%の水分を抜くことで白く「こう」が出ているものを言いますが、知っていましたか。
また、あんぽ柿の賞味期限は20日間、ころ柿の賞味期限は1ヶ月(保存の状態によっては1年間も可能とか)ということです。
今が旬のあんぽ柿、12月中旬には出回るころ柿、一度ご賞味ください。
【南アルプス市 広聴広報課】