芦安地区の山村留学施設「南アルプス芦安チロル学園」が閉園しました。1994年の開園以来、19年間で207名の子どもたちがこの学園で生活を共にし、巣立っていきました。地元の行事に積極的に参加し、芦安地区を盛り上げてくれた子どもたち。登山では、笑顔あり涙あり、友を思う優しさありと、本当にステキな姿を見せてくれました。
この日は、地域の方や小中学校の先生方、卒園生など、多くの人たちが集まり、これまでの歩みを振り返りながら閉園を惜しみました。学園生も保護者も地域の方々も「ありがとう」「ありがとう」とお互いの感謝の気持ちを伝えあっていました。チロル学園が、この地域になくてはならない存在となっていたことを改めて実感した一日でした。
最後に、学園生と卒園生が協力して作詞作曲した歌を、保護者、スタッフと一緒に歌ってくれました。芦安とチロル学園への素直な思いがいっぱい詰まった、素晴らしい歌でした。チロル学園は閉園しましたが、芦安の地で過ごした日々を忘れず、それぞれの場所で力強く生きていってくれることを願っています。そして、いつかまたこの場所で…。
「REMEMBER」
思い出す
遅咲きの桜 咲いた春
山で見つけたクマのつめあと
友と冒険した森は ぼくが見つけた秘密基地
思い出す
汗かき登った坂道で
「よってけし」やさしい笑顔に会えたこと
忘れない
冬の朝日に染まる山を
ぶつかり悩んだあのとき
助けてくれた君のこと
忘れない
競いのぼった あの柱
笑顔あふれる あのホール
全てが大事な宝物 REMEMBER 旅立とう
ありがとう 芦安
ありがとう チロル
いつかまたこの場所で 会おう