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 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

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【連載 今、南アルプスが面白い】

法善寺のサルスベリとあかずの門

 8月のこの時期に花を咲かせる木にサルスベリがあります。木登りが得意なサルもすべるほど樹肌がツルツルしていることからその名があり、その開花時期の長さから、漢字では「百日紅」とも書かれます。
 加賀美にある真言宗の古刹、法善寺の境内にはその巨木あり、その花は例年参拝者をたのしませています。

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【写真】法善寺

 樹高約15m、根廻り約2.8m。樹齢は定かではありませんが、サルスベリとしては、県下有数の巨木として、現在は市の天然記念物に指定されています。例年この時期に花を咲かせはじめるのですが、今年は梅雨が長引いたせいでしょうか、開花が少し遅いとのこと。この写真を撮った8月13日時点では、まだ咲き始めといったところでしょうか。

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【写真】法善寺のサルスベリ

 ところで、そのサルスベリの傍らにある門は、いつも閉ざされていて、お寺では「あかずの門」と呼ばれています。この門には、エピソードがあって、お寺の言い伝えによれば、鎌倉時代に日蓮聖人が、この村へやって来て村の南に庵をつくり、そこから毎日この寺へ通って、自らの教えに改宗するよう住職を説得したのですが、その当時の住職はこれを聞き入れず、門を開けなかったことから、聖人はついにあきらめて、他所へいってしまったのだそうです。
 その頃この付近の寺院の多くが、日蓮聖人の教えに改宗してしまった中、法善寺が真言宗として残ったこと、またはこの門が本来勅使門であって開いたことがなかったことからこのような伝説がうまれたと考えられます。

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【写真】あかずの門

 このエピソードは、あくまで伝説であり、もちろん今の門そのものも、当時のものではありませんが、門は、自らの宗教を守り続けた歴史を伝えるエピソードの象徴として現在ものこされています。

 ちなみに、法善寺の南西には、日蓮聖人が庵を結んだ場所として、現在も「上人塚」と呼ばれる場所があり、伝説を今に伝えています。

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【写真】上人塚

【南アルプス市教育委員会文化財課】

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