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南アルプス市は、山梨日日新聞社とタイアップして「南アルプス市ふるさとメール」を発信しています。ふるさとの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された市に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が、2003(平成15)年4月1日に合併して南アルプス市となりました。市の名前の由来となった南アルプスは、日本第2位の高峰である北岳をはじめ、間ノ岳、農鳥岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など3000メートル級の山々が連ります。そのふもとをながれる御勅使川、滝沢川、坪川の3つの水系沿いに市街地が広がっています。サクランボ、桃、スモモ、ぶどう、なし、柿、キウイフルーツ、リンゴといった果樹栽培など、これまでこの地に根づいてきた豊かな風土は、そのまま南アルプス市を印象づけるもうひとつの顔となっています。

お知らせ

 南アルプス市ふるさとメールは、2023年3月末をもって配信を終了しました。今後は、南アルプス市ホームページやLINEなどで、最新情報や観光情報などを随時発信していきます。

【連載 今、南アルプスが面白い】

西南湖の獅子舞

 獅子舞とは、疫病退治・悪魔払いをするため、祭り囃子(はやし)にあわせて獅子頭をかぶって舞い踊る日本の伝統芸能の一つです。
 日本の獅子舞の始まりは、16世紀初め、伊勢の国で、飢饉(ききん)や疫病を追い払うために獅子頭をかぶり、正月に獅子舞を舞わせたのが始まりといわれており、その後室町時代から江戸時代の初めころに「江戸大神楽師」「伊勢大神楽師」と呼ばれる団体が全国を獅子舞を踊りながら回り、悪魔払いをしたのがきっかけで、日本各地に急速に広まったと言われています。
 西南湖の獅子舞は、明治20年ころ、隣の和泉地区の青年が質入れした衣装一式をもらい受け、道祖神祭りの厄払い行事として青年会が始めたのが発端と言われており、市の文化財に指定されています。

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 初めは女獅子の平舞(一人が獅子の面をかぶり、一人が着物の裾を持って集落の各戸を短時間舞い歩くもの)だけでしたが、その後、年を重ねるにつれ、鳥さし踊り、梵天(ぼんてん)舞、厄舞、狂い獅子、お亀など変化のある舞い方をするようになり、二人で舞っていたものが、太鼓と横笛を加えて四人一組で舞うようになりました。
 当初は、青年が受け持ちで舞っていましたが、内容が複雑化し、練習に時間がかかるようになったため、特定の人が踊るようになりました。
 大正の中ごろになると、獅子の塗りがはげたり、色があせたりしてきたため新調し、それが現在まで使用されています。

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 現在は、西南湖獅子舞保存会が中心となり、新築した家や、結婚・出産・成人した人がいる家、また厄年に当たる人がいる家などで、年舞・三段舞や、梅川忠兵衛、八百屋お七など、さまざまな浄瑠璃を日本舞踊風に舞うなど、独特な舞が見られます。

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 紹介した写真は、西南湖地区にある、国重要文化財・安藤家住宅で行われた獅子舞の様子です。年が明けた1月には、また安藤家にも獅子舞が来る予定です。
 興味のある方は、ぜひ安藤家にお越しいただき、歴史ある西南湖の獅子舞を見学されてはいかがでしょうか。

 

【南アルプス市教育委員会文化財課】

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