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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

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2019年6月

【山岳館便り】

安全登山願い「蔓払い」

南アルプス開山祭

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 南アルプス市と市観光協会、南アルプス署は22日、同市芦安芦倉の広河原で南アルプス開山祭を開いた。北岳など3千メートル級の山々が連なる南アルプスの登山シーズンの幕開けを告げるとともに、登山者の安全を祈願した。

 関係者や登山者約150人が参加。金丸一元市長が「自然を守りながら、山岳観光都市としての真価を発揮することを誓う」とあいさつした。安全登山を願う「蔓払い」の儀式では、100年前の「山の案内人」に扮した斉藤諭市議が、木で組まれた門をふさぐ25本の蔓をおので切り開き、参加者が門をくぐり抜けた。

 芦安中生徒による「北岳の歌」「雪山讃歌」の合唱や夜叉神太鼓の演奏が披露されたほか、手打ちそばや市特産のサクランボも振る舞われた。

【写真】門をふさぐ蔓をおので切り開く「蔓払い」の儀式=南アルプス市芦安芦倉

【山梨日日新聞 6月23日掲載】

[南アルプス市芦安山岳館]
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【山岳館便り】

湖畔周辺の木で木琴作りに挑戦 エコパ伊奈ケ湖が教室

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 南アルプス市上市之瀬のエコパ伊奈ケ湖は16日、同所の森林科学館で、伊奈ケ湖周辺の木を使って木琴を作る教室を開いた。
 自然や生物について学んでもらおうと企画。参加した親子は木材の種類によって重さや堅さが違うことなどを学んだ後、特別に用意されたサクラやナツツバキ、カエデなどをノコギリで切った。麻ひもなどで木材を結んで木琴を完成させると、子どもたちは実際にたたいて音色の違いを確かめていた。
 小笠原小の児童は「持ち帰って家族に見せたい」と話していた。

(写真)麻ひもで木材をくくり付ける子ども(中央)=南アルプス市上市之瀬

【山梨日日新聞 6月17日掲載】

【山岳館便り】

南アルプス山系の魅力、繊細に切り取る

芦安でKIKIさん写真展開幕

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 モデルで女優のKIKIさんが南アルプスの山域で撮影した写真を紹介する「KIKIフォトエッセイ展 日常は麓に置いて」(南アルプス市、山梨日日新聞社、山梨放送主催)が15日、同市芦安芦倉の市芦安山岳館で開幕し、オープニングセレモニーが開かれた。

 南アルプスのユネスコエコパーク登録5周年を記念した企画展。国内外のさまざまな山を登り、写真を撮影しているKIKIさんが、鳳凰三山や甲斐駒ケ岳などの南アルプスで撮影した写真31点を紹介。登山で感じた思いを記したエッセーも添えられている。

 愛用のカメラやマグカップなどのグッズ、記録ノートなども展示。来館者は、登山道の風景や様子を捉えたKIKIさんの繊細で柔らかな表現の作品に見入っている。

 セレモニーには市関係者ら約30人が出席。KIKIさんは「展示を見た皆さんに、もっと南アルプスの山域を知りたい、山に入ってみたい、という気持ちになってもらえればうれしい」とあいさつした。

 来年3月10日まで。入館料は大人500円、小学生250円。水曜休館。

【写真】KIKIさんが南アルプスで撮影した写真が並ぶ企画展=南アルプス市芦安山岳館

【山梨日日新聞 6月16日掲載】

[南アルプス市芦安山岳館]
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【山岳館便り】

KIKIさん、南アルプスへの思い

山で過ごした時間切り取る

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 「南アルプスは、生活圏から近く思えるのに、いざ行こうとすると奥深く遠い山々。敷居が高いと思っている人も多いと思うが、登りやすい山もある。さまざまな表情を持っている」。国内外で豊富な登山経験があるKIKIさんにとって、南アルプスはそんなイメージがある場所だ。

 2006年、友人に誘われて八ケ岳の赤岳に登ったのが本格的な登山を始めたきっかけ。初めは山で見る風景の美しさにひかれたが、次第に仲間と一緒に過ごす濃密な時間、感動を共有できる心地よさにとりつかれた。モデルと女優の仕事の傍ら、登山を繰り返し、山での風景を写真に収めるようになった。

 登山道の石仏、岩に置かれたリュックサックと靴、これから飲もうとしている入れたてのコーヒー…。展示作品は山そのものを写したいわゆる山岳写真ではなく、自身が山で過ごした時間を切り取ったワンシーンだ。

 「自分と仲間が山で過ごした時間を目に見える形にしたら、写真になった。その時間は山では普通に得ているが、そこに行かないと体験できないもの。写真のコーヒーはインスタントで、街で出されても魅力を感じないだろうが、山で飲むとすごくおいしい。そこにありがたさがあり、そのおいしさを写真に撮っている。山の中にある石仏やほこらも意味があると思うし、ただ通り過ぎず、気付けたらいいなと思う」

 南アルプスで登山したのは鳳凰三山が最初。以降、甲斐駒ケ岳や夜叉神峠、仙丈ケ岳のほか、日向山や櫛形山、尾白川渓谷も訪れた。「北岳をはじめ登っていない山は多いし、尾根を北から南へ縦走する夢も果たせていない」。何度も計画を練り、今後の目標にしているという。

 「私が登った南アルプスはまだ手前だけで限られているけれど、写真を通してこんな楽しみ方、こんな見方があるんだなと感じてもらえればうれしい。それぞれの目線で、山の楽しみ方があると思うので、無理をせず、山に親しみを持って接してほしい」

 KIKI(キキ)さん 東京都出身。モデル、女優。武蔵野美術大造形学部建築学科卒。写真展「PRISMA」シリーズを展開するほか、月刊文芸誌「小説幻冬」(幻冬舎)で書評を連載している。著書に「美しい山を旅して」(平凡社)、「山が大好きになる練習帳」(雷鳥社)、「山・音・色」(山と渓谷社)などがある。

【山梨日日新聞 6月15日掲載】

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【山岳館便り】

KIKIさん写真展、きょうから芦安山岳館

繊細、柔らかな山

 山と登山を愛するモデルで女優のKIKIさんが、南アルプスの山々で撮影した写真を紹介する「KIKIフォトエッセイ展 日常は麓に置いて」(南アルプス市、山梨日日新聞社、山梨放送主催)が15日から、同市芦安芦倉の南アルプス市芦安山岳館で開かれる。

 南アルプスが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録されて5周年を迎えたことを記念した企画展。これまで男性的なイメージが強かった「山」を、繊細で柔らかなイメージの写真で紹介しようと、KIKIさんの作品を取り上げた。

 KIKIさんは東京都出身。雑誌や広告、テレビ、映画で活躍する一方、国内外のさまざまな山を登りながら写真を撮影。旅や登山をテーマにした著書が多数あるほか、東京や神奈川など全国で写真展を開催している。

 企画展では、KIKIさんが鳳凰三山、甲斐駒ケ岳など南アルプス登山で撮影した写真31点を展示。山の遠景だけでなく、登山道で出合った木々や石仏、山中での食事やコーヒーなどを自身の目線で撮影し、山を表現した作品が並ぶ。KIKIさんが登山で感じた思いを記したエッセーが添えられた作品もある。

 会期は来年3月10日まで。入館料は大人(中学生以上)500円、小学生250円。午前9時~午後5時。水曜休館(7月16日~8月31日は無休)。問い合わせは山岳館、電話055(288)2125。

【山梨日日新聞 6月15日掲載】

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【山岳館便り】

南アルプス開山近し!!

 梅雨入りしてから雨の日は寒く、間の晴れ日は真夏のように暑くなります。今年もいよいよ南アルプスは山開きが近くなりました。

 5月26日には芦安ファンクラブの皆さまが、夜叉神西口登山道の整備を行ってくださいました。

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(写真)夜叉神西口登山道

 林道開通は6月21日(金)です。南アルプスでは、マイカー規制を実施しています。夜叉神登山口から先は、自家用車通行止めになります。芦安駐車場を利用し、そこからは路線バスまたはタクシーをご利用ください。

 南アルプス開山祭は、6月22日(土)広河原インフォメーションセンターにて行なわれます。

 今か今かと待ち望んで登山計画をたてている登山者も多いことでしょう。

 各山小屋スタッフも小屋開けの準備に余念がありません。いよいよ山小屋の営業もスタートします。

 

南アルプス芦安山岳館企画展オープン

Kiki  令和元年企画展が6月15日(土)より開催します。

 ‐ 日常は麓に置いて ‐ KIKI フォトエッセイ展 です。

 皆さまのご来館お待ちしています。

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【山岳館便り】

南ア広河原山荘、21年6月に移転

8月に着工、3階建て

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 南アルプス市芦安芦倉の広河原で移転新築が計画されている市広河原山荘について、市は8月に着工し、2021年6月の南アルプス開山祭に合わせてオープンする方針を固めた。市観光商工課は「南アルプス山岳観光を象徴する施設としたい」としている。

 【写真】新しい広河原山荘の建設地(奥)。左は広河原インフォメーションセンター=南アルプス市芦安芦倉

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 同課によると、新しい広河原山荘は野呂川左岸の広河原インフォメーションセンターから、ロータリーを挟んで南東側に新築。鉄筋コンクリート3階建てで、内外装には県産材を活用する。延べ床面積は860平方メートルで、現在の山荘(同445平方メートル)の倍近くとなる。

 【写真】南アルプス市が新たに建築する広河原山荘のイメージ

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 1階には開放的なロビーやエントランスホール、食堂などを整備。2階には個人のスペースがある10~12人部屋を4室、浴室2室を設ける。3階は15人部屋1室のほか、ベッドやソファを備えた5人部屋が7室。収容人数は現在の70人から100人に増える。

 【写真】新しい広河原山荘の1階のイメージ

 保安林の解除や国立公園事業の内容変更の協議などを終え、現在は造成工事中。冬季は降雪など環境が厳しいため、建設工事可能な期間は4~11月となる。事業費は約5億7千万円。

 野呂川右岸にある現在の山荘は、1985年7月に建設。築34年が過ぎ、外壁にカビが生えるなど老朽化が進んでいる。緊急車両の乗り入れのしやすさなどを考慮し、林道南アルプス線が通る左岸側への移転を決めていた。

【山梨日日新聞 6月5日掲載】

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【山岳館便り】

高山チョウ 乱獲防げ

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 南アルプスに生息する高山チョウの乱獲を防ぐため、南アルプス市は同市芦安芦倉の夜叉神峠登山口から長野県境の北沢峠までの林道、登山道入り口でパトロールと啓発活動をスタートした。希少な動植物を保護する県条例の対象にチョウ類が追加されたことを周知し、コレクターなどによる採取を防ぐ。8月末まで実施する。

 南アルプスにはクモマツマキチョウなど希少な高山チョウが生息。県が高山植物などの採取、販売を規制する「県希少野生動植物種の保護に関する条例」に1月、新たに15種が追加され、クモマツマキチョウを含むチョウ7種も規制の対象となった。条例には罰則規定もある。

 市から委託を受けて活動を実施するNPO法人芦安ファンクラブ(清水准一会長)によると、これまで山梨県側の高山チョウは規制対象ではなかったため、規制されている長野県側を避けて採取目的で入山するコレクターが後を絶たなかったという。

 活動は6月から開始。2日は同法人メンバー3人が林道を移動しながら、採取目的が疑われる入山者をチェックしたほか、長野県側から北沢峠を訪れた登山者やカメラマンに、山梨県側でも規制対象となったことを周知するチラシを配布し、保護を呼び掛けた。

 林道南アルプス線の冬季閉鎖が終わり、多くの登山者が訪れる21日以降は、対応する人数を増やすなどして活動を強化する方針。清水会長は「これまでは採取しないよう注意しても『規制がない』と開き直られるケースもあった。県条例とマナーを守るように啓発していきたい」と話している。

 【写真】長野県側から訪れた登山者(右)に啓発チラシを手渡す芦安ファンクラブのメンバー=南アルプス・北沢峠

【山梨日日新聞 6月3日掲載】

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