09年始動
今年もいよいよ作業が始まりました。7日に剪定(せんてい)を行いました。冬季の剪定は、果実が付く芽の数を限定するのが目的となります。
マンズワインの中山正男さん(写真左・中央)と、武井千周さん(写真右・左)に指導していただきました。
昨年伸びた枝を間引いていきますが、2シーズン目の今年は「長梢(ちょうしょう)剪定」にするとのことです。昨年の若枝が伸びたのが「長梢」。残す枝を見極めていくのですが、実際にやってみると「どこをどう切ればいいの?」と頭を悩ますことばかりです。ちなみに、この長梢を短く剪定し、2芽にしたのを「短梢(たんしょう)」と言いまして、本格的に収穫する3年目以降は「短梢剪定」にするそうです。
剪定ばさみの「シャキ」「シャキ」という音が心地よく畑に響きます。鉛筆より明らかに細い枝は2芽ほど残して、思い切って切り落としました。今年の成長に期待をかけます。
剪定した枝の片付けも大切な作業です。
短梢剪定は作業のしやすさが利点です。中山さんからは「ブドウの枝は先端にいくほど優勢となりますが、メルローはその傾向が顕著です。裏を返せば、先端以外はあまり芽吹きがよくないのです。でも、短梢のように2芽しか残さなければ、必ず芽は出てきます」と、教えていただきました。メルロー栽培=短梢剪定に納得です!
下の写真は枝先の2芽以降で芽吹きをよくするための方法だそうです。
「3月上旬ごろまでに、芽の先5ミリ程度のところに芽傷を入れます」と中山さん。上の写真の中央辺りに「芽傷」がありますが、確認できますでしょうか。特に枝ぶりが強い場合には、2月にメリット青2倍液を芽に塗布する方法もあるそうです。
ボクトウガの被害を受けた枝を発見しました。枝の途中が根のような状態になっています。これは迷わず、切り落とします。
甲府は2月に入ってから暖かい日が続いています。この日はお昼をはさんでの作業でしたが、外で弁当と豚汁を食べるのにちょうどいい陽気でした。
剪定も終わり、ブドウ畑もさっぱりしたように見えます。
(2009年02月10日更新)