ブドウの種
ブドウは、果汁、種子、茎、果皮、果皮の表面成分の5つの要素から構成されます。
先日、マンズワインの中山さんが畑で、まだ青くて小さな果粒を手にとって半分に切りました。中には2つの種子があることを確認できました。
中山さんは「ブドウは種が2つあると実ができます。この種をつくり、子孫繁栄するために木は頑張っているのです。この種はまだ発芽する力がないので、皮は葉や茎と同じ緑色。目立たないため、鳥も気が付きません。でも種が発芽力を備えると、果皮が色を付け始め、鳥がブドウを食べるようになります」と話しました。
種子には苦味成分が含まれ、ブドウの色づき期を「ベレーゾン」と言いますが、これはワインを造る人間側からの視点のように感じました。その背景にあるブドウをよく知ることがワイン造りには大事だと、中山さんは言いたかったのではないかと思いました。
さて、今年、畑ではいくつかの木が房を付けました。
中山さんは「房の大きさは通常の5分の1程度。木の養分がとられると言っても、身分相応の大きさですから、このまま付けておいて大丈夫でしょう」との見解。ということは、数こそ少ないですが、秋には一応のブドウが採れる見通しです。
中山さんから「房の周りの副梢は除去して、風通しを良くしてあげることが大切です」とのアドバイスがありました。
果粒の肥大とともに、期待も膨らみます!
(2008年07月11日更新)