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圃場データ

標高
350メートル
栽培
ヴィニュロンズクラブ
栽培品種 メルロー(約900本)
栽培面積
17アール
台木
5BB、3309、101-14
植樹
2008年3月22日
栽培品種 シャルドネ(約900本)
栽培面積
20アール
台木
101-14
クローン
95番、96番、277番
植樹
2012年6月16日
栽培品種  シャルドネ(約490本)
栽培面積
17アール
台木
101-14
植樹
2013年3月31日

ブログ担当 プロフィール

古畑昌利
山日YBSグループ勤務。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート・エクセレンス、SAKE DIPLOMA。米国ワインエデュケーター協会認定ワインスペシャリスト(CSW)

桔梗ケ原のメルロー(2)

次に、メルシャンが自社栽培している垣根式によるメルローの畑を見学しました。

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写真左は、1999年に塩尻分場の一角で最初に始めた自社畑です。2000年から自社畑での本格的な垣根栽培を始め、現在は3カ所で合わせて約0.8ヘクタール。垣根栽培の中でもギュヨー式のシングル(※)を主に採用しているとの説明でした。

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この日のメーンイベントの一つは、芽かき体験。ブドウの木の樹齢が8年目になる畑に入って、不要な芽を取り除きました。今年は、例年よりも芽の伸びが遅いそうです。確かに小さな新芽も目立ちました。

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垣根の一番下のワイヤに近い新梢は来年の結果母枝になります。この芽はとても大事です。とらずに、きちんと残しておきます。それにしても、木の周りのいろんなところから芽が出ていて、面白いです。

現在、桔梗ケ原地区内に点在する同社の契約栽培畑は約9ヘクタールとのことですが、これらのほとんどが棚栽培。その一方、棚式とは異なる個性を持ったブドウを求めて、自社畑で垣根栽培への挑戦を続けてきたそうです。その試みが実を結び、今年6月、垣根栽培のメルローを発売以来初めてブレンドした「シャトー・メルシャン 桔梗ケ原メルロー2004 シグナチャー」が発売されるとのことです。

1999年に垣根栽培を始めて、2004年に仕込み、その後樽で寝かして2008年に発売ですから、分かってはいるつもりですが、ワインづくりは時間がかかりますね。


※ギュヨー式 垣根仕立ての一つで、ボルドーやブルゴーニュで見られる方式。長梢1本と短梢1本を残すのがシングル。それぞれ2本ずつ残すのがダブル。

(2008年05月18日更新)

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