ブドウ畑ができるまで(1)
「最良のワインは畑で造られる」と言われますが、今回はその畑ができるまでを2回に分けて紹介します。
2008年1月中旬の山日YBS双葉農場の一角です。冬枯れの景色の中、更地が広がっています。
2月15日、ブドウ栽培用の資材設置工事が始まりました。ここでは本格的なワイン造りを目指し、欧州の産地では主流の垣根造りを試み、雨の多い日本の風土にも配慮して木の上に雨よけをつけたマンズ・レインカット方式(※)を採用しています。
2月下旬には耕うんなど土づくりを行いました。土壌はテロワール(土地固有の個性)を構成する重要な要素です。メルローを主要品種とするフランス・ボルドーのポムロール地区の土質は粘土質で知られています。双葉農場の土も水分を含むと、靴の裏にべったりと張り付き、かなりの粘土質のように感じます。期待度が高まります。
3月18日、ブドウ苗木を植えるための900個の穴あけ作業です。マンズワインの中山さんから植え付けの指導がありました。苗木の根を四方に伸ばすのはポイントの一つとのことです。さて、いよいよ植樹を待つばかりとなりました。
※マンズ・レインカット方式 マンズワインが考案した垣根栽培の方式。専用の支柱を使い、傘のように全体にビニールの覆いをかける。ブドウが雨に濡れて病気を発生するのを防ぐなどの利点がある。
(2008年04月16日更新)