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6月29日土曜日。晴れ渡った…とまではいかないものの、薄日のさす中、「南アルプス開山祭」がとり行われ、多くの来賓、山岳関係者、一般の登山者が広河原のモニュメント前に集まりました。
式典の中では、芦安中学校全校生徒による元気な歌声、夜叉神太鼓保存会の力強い太鼓の響きが北岳にこだまします。
クライマックスは「蔓払い」。およそ100年前、日本近代登山の父ウォルター・ウエストンを北岳へ案内した芦安の登山案内人服装を再現した、大天狗、小天狗が登場です。大天狗が山の神々に開山の祈願を申し述べた後、斧を振り下ろすと、束ねられた蔓が見事に切り開かれました。案内人たちの後に続いて参加者も蔓の下をくぐり、安全登山を祈願しました。
厳かな式典が終わると、恒例のお楽しみです。地元芦安地区のそばの会の皆さんによる手打ちそばと南アルプス観光協会提供の桃がふるまわれました。「こんな美味しいそばと桃を無料でいただいていいんですか!?」と登山者の皆さんの感嘆の声がこれまた広河原にこだまします。
この日は、NPO芦安ファンクラブのキタダケソウ観察会も行われました。例年より開花が早く、今年は出会えないかもしれないと少し不安な一行でしたが、キタダケソウは私たちを待っていてくれたようでした。今年も無事に感動の対面を果たすことができ、大満足の観察会となりました。
今年の夏山シーズンも、すべての方の登山が、安全で南アルプスの美しさを満喫できるものであることを願っています。