3月に入ってようやく寒さも緩み、芦安地区でも風がやさしく感じられるようになってきました。山間部の芦安地区ではスギの花粉が目に見えるほど舞っているので、外に出るのが少し憂鬱(ゆううつ)ですが、風の弱い日には散歩に出てみようかなと思うほど暖かい日が続いています。そんな芦安に、春の訪れを教えてくれる花たちをご紹介します。
はんの木の それでも花のつもりかな 小林一茶
一茶の句にもあるように、一見して「これが花!?」と思ってしまう「ハンノキ」。日本各地の湿地や川沿いで見られる一般的な樹木ですが、芦安で一番に咲く花と言えるかもしれません。枝先から穂のように垂れ下がっているのが雄花で、雌花は枝の付け根にあります。2月頃、葉が出る前に花を咲かせるので、春を告げる木として親しまれています。
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ハンノキの花 | フクジュソウ |
春を告げる花と言えば、「フクジュソウ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。旧暦の元日(2013年は2月10日)頃に花を咲かせるため、新年を祝う花として「福寿」というおめでたい名前が付けられたそうです。道路脇にまだ雪の残る芦安でも、雪を割ってかれんな黄色い花を咲かせ始めています。
春の足音を聴きに芦安へお越しになりませんか?