南アルプス・芦安小で、芦安中生徒による児童への読み聞かせが行われている。生徒が選んだ絵本を持って小学校を訪問し、読書を通じて交流を深めている。
秋の読書週間の期間中、全校生徒17人が日替わりで各クラスを担当。朝読書の時間帯の午前8時20分から10分間、読み聞かせを行っている。両校の児童生徒らでつくる芦安児童生徒連絡協議会で提案された取り組みで、本への興味を深めたり、本を通じて交流を深めたりすることが目的。
読み聞かせの題材は、図書館内の絵本を生徒が厳選。10分間で読み切れるものや、対象学年などを考慮し、図書館司書のアドバイスを受けながら決めている。生徒たちは、児童に伝わりやすい読み方を心掛け、放課後や帰宅後も声に出して練習しているという。
芦安中1年の中込駿也君(12)は「読み聞かせによって児童が本に興味を持つきっかけになればうれしい」と期待。芦安小3年の大木琉風さん(8)は「おもしろい本を選んできてくれるし、読むのが上手で分かりやすい」と笑顔で話していた。
(写真)絵本の読み聞かせをする生徒(左)=南アルプス・芦安小
【山梨日日新聞社 11月8日掲載】