2017年メルロー 瓶詰め前テイスティング
10月10日、山日YBSグループの野口英一代表と山梨放送の中村一政相談役(日本ネットワークサービス社長)が甲州市勝沼町のマンズワイン勝沼ワイナリーを訪れ、2017年双葉メルローの瓶詰め直前のワインをテイスティングしました。17ヴィンテージを反映し、醸造を担当したマンズワインの武井千周さん(現・小諸ワイナリー工場長)は「柔らかさ、しなやかさ、チャーミング」をキーワードに挙げました。メルローは来週瓶詰め予定です。また、2018年の双葉メルローと双葉シャルドネも試飲しました。
私見でのテイスティングした印象では、2017年のメルローは香りのボリュームが中程度~やや大きく、ラズベリーなど熟し始めた赤い果実の香り、丁子などのスパイスの香り、腐葉土、ほのかな樽香などの印象を持ちました。口当たりは柔らかく、しなやかでタンニンを含む味わいに丸さがあり、余韻もきれいでした。
2018年の仕込みからマンズワインの宇佐美孝さんに担当が代わりました。2018年のメルローはマロラクティック発酵の途中です。そのため、まだ青っぽさもありますが、骨格に密度の濃さを感じました。
2018年のシャルドネは来年3月に瓶詰め予定です。ステンレスタンク発酵と樽発酵・樽熟成(いずれもシュール・リー)のキュベは3分の2、3分の1の割合で最終的にブレンドします。ステンレスタンクはフリーランを嫌気的に処理した果汁、樽発酵はプレスラン果汁を使っているとのことでした。私見でのテイスティングした印象では、ステンレスタンク発酵は白桃のようなニュアンス、樽発酵は洋ナシのような香りを感じました。席上、シャルドネに期待する感想が目立ちました。
(2018年10月10日更新)