ルベル教授が双葉メルローを高評価
国産ワインコンクール審査員として来日していたISVV―ボルドー大学のジル・ド・ルベル(Gilles de Revel)教授=写真=から、マンズワインの武井千周さんを通じて2009年産、10年産双葉メルローのテイスティングコメントをいただきました。
ルベル教授は香りの研究を踏まえ、「プロのテイスターが他人より得意な香りと苦手な香りを把握するのは大切なこと」などと話しました。訓練によって高まるのは、感受性よりも、香りをかぎ分ける能力だとも述べられました。
以下、テイスティングコメント(7月22日現在)です。
また先日、山梨大学で開かれたルベル教授による夏期特別講演を聴く機会がありました。 テーマは「ワイン醸造における官能検査」。ルベル教授は2006年から毎年来日していて、今回が5回目となりました。2009年
色は薄い。少し熟成感が強い。
とてもメルローらしい香り、フルーティー。イチゴを強く感じる。
それから樽香もしっかり感じる。
口中はとてもしなやか。タンニンは多くなく軽い。
余韻は短い。酸味もアフターで感じる。
青臭さがあるが、樹齢が若いためである。2010年
色は良い。
香りはフルーティー。まだ閉じている。樽の香りも強くはない。
口中、まだストラクチャーは弱いが、2009年よりも著しく良くなっている。
アフターでグリル、モカ、カフェの香りをよく感じる。
もう少し樽で熟成した方がよいであろう。
ルベル教授は香りの研究を踏まえ、「プロのテイスターが他人より得意な香りと苦手な香りを把握するのは大切なこと」などと話しました。訓練によって高まるのは、感受性よりも、香りをかぎ分ける能力だとも述べられました。
(2011年08月01日更新)