身を隠すようにひっそりと
8月下旬にしとしと雨が続きました。べと病が懸念されるため、晴れ間をぬって青空の広がった30日に急きょボルドー液を散布しました。
なんと、茎の先にあるはずの果粒がありません。
作業をしていた中村一政専務(山梨放送)と腕組みをしながら、無残に残った梗だけの部分を見つめました。「きれいに鳥にやられたな」と中村専務。2人で深いため息をつきました。
今年は収穫する予定はないのですが、畑の大半が被害に遭っていました。来年からはベレーゾン以降、何らかの手だてを講じる必要がありそうです。
そんな中、ひっそりと隠れるように成熟しているブドウを見つけました。
先日の除葉を免れて、葉に隠れていたため、鳥も気が付かなかったのかもしれません。
葉を持ち上げてみると、色味がぐんと増しています。
メルローですから、本来はここからまだ約1カ月間、成熟を続けての収穫になります。ワイナリーや農家のみなさんにとっては、緊張の続くますます多忙なシーズンです。そのうちこのクラブもそうなるのでしょう。
(2008年09月02日更新)