小諸視察その1
8月2日、ヴィニュロンズクラブのメンバーが長野・マンズワイン小諸ワイナリーを視察しました。メーンは、同社の最高峰ワイン「ソラリス 信州東山カベルネ・ソーヴィニヨン」を産する「東山畑」(長野県上田市塩田平)を訪れ、現場で栽培情報を吸収することでした。
マンズワインの中山正男さん、武井千周さんに案内していただきました。東山地区には7カ所(約4ヘクタール)の畑があるそうです。中山さんは「東山は雨が少なく乾燥していて、カベルネの栽培に向いている」と強調していました。
訪れたカベルネの畑は標高約550メートル。南向き斜面。約50アールの栽培面積で、短梢せん定の「ダブル・コルドン式」(写真左)と「コルドン式」(同右)でブドウを育てていました。下草を生やしたままの草生栽培です。
双葉のメルロー畑の将来的なイメージは、ダブルではない「コルドン式」とのことです。幹からアーム(コルドン)を左右に伸ばし、写真右のようにコルドンから芽を2個ずつ持つ短梢を残す方式です。ちなみに同じ垣根栽培には、長梢せん定の「ギュヨー式」というバリエーションもあります。
武井さんから「樹勢を抑えるには短梢せん定がいい。特にメルローは短梢が向いている」とアドバイスがありました。
余談ですが、「新梢の先端がメルローに比べて赤くなるのがカベルネの特徴」(中山さん)だそうです。
(2008年08月06日更新)