栽培指導
13日朝、マンズワイン小諸ワイナリーの中山正男さんから栽培指導を受けました。
中山さんは1947年大月市生まれ。
千葉大大学院修了。73年にマンズワイン入社。
同社で30年以上にわたり、ブドウの栽培に携わってきました。
日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー。
まずは「切り戻し」。写真は、中山さんによる実例です。勢いの強い新梢(しんしょう)が頂芽(茎の頂端にある芽)ではなく、その下部に位置する場合はその節まで切り戻します。
そして不要な芽をかきとる「芽かき」。木1本当たり、2芽から3芽に整えます。基準木は、中山さんの手が入り、さっぱりとしました。写真の指で示した副梢については、1年目はそのまま伸長させるとのこと。2年目以降、処理が必要になるそうです。
写真は、ウスミドリメクラガメの被害を受けたと見られる若葉。中山さんによると、消毒のタイミングがよく、広がりは見られないようです。
コウモリガも要注意だそうです。根をやられてしまうので、こわい害虫。こまめに除草して、根の周りを清潔に保つことが大切とアドバイスを受けました。
ヴィンヤードを歩いた中山さんは「調子がいいですね。全体によく芽が出ています。作業も完璧です」と感想。
ただ、「山林が近く、雑木も多いので、害虫への注意が必要。プロは病気に悩まされるが、素人は得てして害虫に悩まされると言います。とにかく、足繁く畑にきて様子を見ることが大事です」との指摘がありました。
最後に「今年のつぼみは落とさなければなりませんか」と聞いてみました。
「開花しても、今年は実まではつけないでしょう。花を咲かせて、そのままにしておけばいいでしょう」と中山さん。順調にいけば、開花までの生育ステージはブログでお伝えできそうです。
(2008年05月15日更新)