芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

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南アルプスの植物

【南アルプスの植物】

ツクシ

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 トクサ科トクサ属。スギナの胞子茎。ツクシンボ、スギナノコとも呼ばれる。地下茎でスギナと繋がっており、そこから栄養素をもらう。春の訪れとともに日当たりの良い場所に生える。山菜としては、胞子を散らす前の若いものが食べごろ。

写真:陽光を受け、元気に育つツクシ=芦安山岳館駐車場(5月3日撮影)

【南アルプスの植物】

ヤエザクラ

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 バラ科サクラ属の落葉樹。開花時期は4月中旬~5月上旬。八重咲きのものをヤエザクラと呼び、一重よりも色が濃い。ソメイヨシノより2週間ほど遅れて咲く。別名サトザクラやボタンザクラとも呼ばれている。淡黄色のものがウコン。「古への奈良の都の八重桜けふ九重に匂いぬるかな」という平安時代の詩にも読まれている奈良県の県花。アメリカのワシントンにある桜で日米親善の絆ともなっている。

写真:新緑の中、一際にぎやかに咲くヤエザクラ=芦安山岳館庭(5月3日撮影)

【南アルプスの植物】

ヤエヤマブキ

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 バラ科ヤマブキ属。高さ1m~2m。ヤマブキより少し遅れて4月下旬~6月上旬に開花する。一重のヤマブキの雄しべが花弁化し、雌しべが退化して八重咲になった園芸品種。一重には実が付くが八重には実が付かない。美しい黄金色をしていることから、花言葉は「金運」。谷底に落とした金貨がヤマブキの花になったという伝説がある。

写真:黄金色が印象的なヤエヤマブキ=芦安山岳館裏の石垣(4月16日撮影)

【南アルプスの植物】

バッコヤナギ

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 ヤナギ科ヤナギ属。別名ヤマネコヤナギ。樹高さは5~10m、大きいものは15mほどに成長する。3~4月、葉に先立って黄緑色のネコヤナギのような花をつける。バッコとは北陸地方の方言で「牛」。牛が好んで食べることからこの名が付いた。

写真:黄緑色の花が目を引くバッコヤナギ=芦安温泉岩園館近辺(3月31日撮影)

【南アルプスの植物】

ハンノキ

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 花期は12月~4月ごろ。樹高は15~20m、直径60cmほど。葉より先に花が咲き、山野の低地や湿地に自生する。雄の尾状花序(動物の尾のような形でつく花)は紫褐色をし、枝端に2~5個ほどつける。開花のときは長く垂れ下がる。

写真:春の訪れの遅い芦安の風景の中で一際目を引くハンノキ=芦安山岳館近くの南アルプス林道沿い(3月22日撮影)

【南アルプスの植物】

フキノトウ

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 キク科フキ属。フキの花茎が「フキノトウ」。雪解けを待たずに顔を出し、湿気の多いところを好む。春を代表する山菜で、天ぷらや酢味噌和えなどにして食べる。

写真:鮮やかな緑色が印象的なフキノトウ=芦安山岳館職員駐車場(3月2日撮影)

【南アルプスの植物】

ヒメコゴメグサ

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 ゴマノグサ科コゴメグサ属。花期は8月。花の大きさは7~8mm、茎の高さは15cmほど。他の植物の地下茎から養分を吸収する半寄生植物。花弁に白、黄、紫の3色が同居している。「小米草」で可憐な姿にさらに「姫」が付いた。高山植物では珍しく種子で増える一年草。

写真:可憐な姿が印象的なヒメコゴメグサ=仙丈ケ岳(8月20日撮影)

【南アルプスの植物】

ハクサンイチゲ

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 キンポウゲ科イチリンソウ属。高さ15~40cm。花期は6~8月。花茎の先端に2cm位の白い梅のような花を数個つける。日本の高山ではどこにでもあるポピュラーな花で、雪渓が解けた後に群生が見られる。

写真:残雪の仙丈ケ岳をバックに白くすがすがしい花を咲かせるハクサンイチゲ=北岳・山頂付近(7月13日撮影)

【南アルプスの植物】

サンカヨウ

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 メギ科サンカヨウ属。高さ30~70cm。花期は5~7月。茎の先に2cmほどの花を数個つけ、葉の成長よりも早く咲き始める。葉はフキのような形をしている。花が咲いた後、花濃い青紫色の実をつける。実は甘く食用になる。

写真:残雪をバックに力強く咲くサンカヨウ=北岳・白根御池小屋(7月12日撮影)

【南アルプスの植物】

サルオガセ

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 ウメノキゴケ科サルオガセ属。キノコなどと同じ菌類でコケの仲間。空気の清浄な場所で霧などの水分を吸収し、光合成をして育つ。霧の深い山の松の木など湿り気のある枯れた木から長く伸び下がっている。見た目は毒々しい雰囲気だが、胃腸薬になり、利尿作用があるとされる。

写真:古木に巻き付くサルオガセ=夜叉神峠 頂上付近(12月20日撮影)