芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

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南アルプスの植物

【南アルプスの植物】

イワインチン

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 キク科キク属。花期は8~9月。高さは10~25cm。高山の岩場に自生する。茎頂に直径3~4ミリほどの小さな花を付ける。葉は2~3cmほどで細く裂けており、「ヨモギ」のように見える。

写真:花の少ない岩場で一際目立つイワインチン=駒津峰(9月9日撮影)

【南アルプスの植物】

サラシナショウマ

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 キンポウゲ科サラシナショウマ属。花期は8~10月。直径1cmほどの白い小さな花が集まって、穂状に咲く。3枚の花びらからは多数の雄しべが勢いよく飛び出している。茎は40~150cm。小葉は3~8cm、卵形で鋭い鋸歯があり、先端はとがっている。若芽や葉をゆでて、水でさらして食べることから「晒菜升麻」の名が付いた。生薬で解熱、解毒、抗炎症作用がある。

写真:初秋の林の中で可憐に咲くサラシナショウマ=櫛形山 北尾根登山道(9月25日撮影)

【南アルプスの植物】

フシグロセンノウ

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 ナデシコ科センノウ属。高さ50~80cm。花期は8~9月。花の直径は4~5cm。鮮やかな橙色でよく目立つ。多年草(茎根が残り翌年も開花するもの)で、葉は対になって同じところから生える。京都の「仙翁寺」に植えられていて、茎の節が黒いことからフシグロセンノウ(節黒仙翁)の名が付いた。

写真:薄暗い林の奥にひっそりと咲くフシグロセンノウ=夜叉神峠(9月10日撮影)

【南アルプスの植物】

レンゲショウマ

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 キンポウゲ科レンゲショウマ属。高さ30~80cm。花期は7~9月。花の直径は3~4cmほど。淡い光沢のある紫色の花が下を向いて咲く。花を下から見上げるとハス(蓮)に似ており、葉がサラショウマに似ていることからレンゲショウマ(蓮華升麻)の名がついた。

写真:樹林帯の中で秋風に揺れるレンゲショウマ=櫛形山アヤメ平付近(9月2日撮影)

【南アルプスの植物】

ヤナギラン

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 アカバナ科アカバナ属の多年草。花期は7~8月。日本に自生するアカバナ属の中では最大で、草丈は1.5mほど。葉が柳に似ていることからヤナギランの名が付いた。花の咲く期間が長いので、芦安では「百日花」と呼んでいる。

写真:白根三山をバックに咲き誇るヤナギラン=夜叉神峠(8月16日撮影)

【南アルプスの植物】

オオカメノキ

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 スイカズラ科ガマズミ属の落葉小高木。花期は4~6月。木高は約2~4m。葉が大きく、亀の甲羅によく似ている。虫が好んで食べることから別名「ムシカリ」と呼ばれている。秋には赤い実を付ける。公開中の映画「剱岳」(芦安山岳館協賛)にも登場する。

写真:薄暗い登山道でひときわ目を引くオオカメノキの花=夜叉神峠(7月22日撮影)

【南アルプスの植物】

バイカウツギ

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 ユキノシタ科バイカウツギ属。枝先にウメの花に似た可愛い白い花をつける。葉が対生(同一の節に2枚向かい合ってつく)し、縁には小さな鋸歯(のこぎりの歯のように細かく切れ込んだもの)がある。

写真:可愛い白い花を咲かせるバイカウツギ=夜叉神峠林道側

【南アルプスの植物】

ヘビイチゴ

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 バラ亜科ヘビイチゴ属。花期は4~6月。花は黄色で直径1.5cmほど。あぜ道や野原などに自生し、日本全土に広く分布する。果実は無毒で食べられるが、あまり味がないため食用には向かない。

写真:完熟し美味しそうなヘビイチゴ=夜叉神峠・夜叉神の森(7月11日撮影)

【南アルプスの植物】

ホタルブクロ

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 キキョウ科ホタルブクロ属。花期は6~8月。高さは30~60cm。茎の上部に鐘型の花をつける。昔、子供たちが花の中にホタルを入れて遊んだことから「蛍袋」の名が付いたという説がある。

写真:新緑の中、ひっそりと咲くホタルブクロ=芦安山岳館付近の南アルプス林道沿い

【南アルプスの植物】

マイヅルソウ

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 ユリ科マイヅルソウ属。花期は5~7月。花の大きさは3mmほど。葉はハート型をしている。ツルが羽を広げ、舞を踊っているように見えることから「舞鶴草」という名が付いた。落葉層の発達した環境で根茎を横に伸ばし、時には大群落をつくる。秋にはガラス玉のような赤く透き通った実をつける。

写真:木漏れ日の中、肩を寄せ合うように咲くマイヅルソウ=夜叉神峠