南アルプス市芦安芦倉の南アルプス市芦安山岳館は、無料エリアを開設した。山岳関係の図書コーナーや子どもが塗り絵を楽しむコーナーなどを設け、来場者が気軽に立ち寄れるようにした。
市によると、施設にはこれまで、南アルプスの自然や動植物などを紹介する有料エリアしかなかった。訪れても入場しない人がいたことから、多くの人に気軽に利用してもらおうと無料エリアも設けた。
図書コーナーでは、山岳関係の本を中心に3万冊が閲覧できる。動植物やアウトドア関連、地図や写真集のほか、1930年に創刊された雑誌「山と渓谷」の全バックナンバーなどがある。いろりを囲むキッズコーナーでは、南アルプスの動植物の塗り絵が楽しめる。
情報スペースの大型スクリーンでは夜叉神峠のライブ映像を放映し、北岳を紹介する映像も放映する。
市の担当者は「もっと気軽に施設を観覧してもらいたい。山を近くに感じながら本を見に来るだけでもいいので、気軽に利用してほしい」と話している。
(写真上)山岳関係の本を無料で閲覧できる図書コーナー=南アルプス市芦安山岳館
(写真下)北岳を紹介する映像などを映す無料コーナーの大型スクリーン=南アルプス市芦安山岳館
【山梨日日新聞 8月4日掲載】