芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

 南アルプス市芦安山岳館メールは、2023年3月末をもって配信を終了しました。今後は、南アルプスNetやFacebookなどで、山岳情報や観光情報などを随時発信していきます。

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【山岳館便り】

冬芽の世界をのぞいてみよう

 寒い寒い今年の冬。植物たちはどのようにして冬を乗り越えているのでしょうか。

【写真】-1 【写真】-2
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 お正月にテレビのスポーツ番組で監督さんが「芽の出ない寒い時には下へ根を張れ」と言っているのを聞きましたが、実は、植物たちは寒い時にはもう春の準備を終えているのです。

 葉を落とした木の枝に目を凝らしてみてください。小さな芽が出ているのが分かりますか?これは冬芽(ふゆめ・とうが)と呼ばれるもので、秋にはもうできています。冬芽は硬い皮やふわりとした毛で覆われています。これは、冬の寒さから身を守るため。冬芽の中には葉や花が入っていて、じっと春の訪れを待っているのです。さらに、冬芽の近くには葉の落ちた痕(葉痕=ようこん)があります。よく観察してみると、水や養分を運ぶ細長い細胞が束になった維管束(いかんそく)の痕が不思議な模様を描いています。ほら、もう何か違ったものに見えてきたのではありませんか?

 ルーペがあるとより観察が楽しくなります。デジタルカメラで撮影したものをトリミングしてもよいと思います。小さな世界がみなさんの周りに広がっていきます。

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