山梨県内は19日、朝から青空が広がり、南アルプスの山々と富士山は雪化粧した姿を見せた。中腹では紅葉の盛りを迎えている。冬と秋が同居する甲斐駒ケ岳と富士山を空から巡った。
県内は18日に一日を通して雨が降り、標高が高い山では雪になった。
甲斐駒ケ岳に上空から近づく。花こう岩の山頂をうっすらと雪が覆う、モノクロームのような眺めが広がる。登山者の姿も見られた。高度を下げ東面から仙水峠付近にかけて飛ぶと一転して、鮮やかな紅葉の赤や黄色が岩壁を染める。
空気は澄みわたり、南東方向には7合目まで雪をまとった富士山が間近に見える。 甲府地方気象台は19日、甲斐駒ケ岳の初冠雪を観測した。平年と比べて8日、昨年と比べて33日早い。
(写真上)初冠雪した甲斐駒ケ岳(手前)。富士山も7合目付近まで雪化粧した
(写真下)甲斐駒ケ岳の東面を彩る紅葉。白い花こう岩の岩壁と赤や黄に色付いた木々のコントラストが鮮やか=いずれも山日YBSヘリ「ニュースカイ」(NEWSKY)から
【山梨日日新聞社 10月20日掲載】