南アルプス市芦安地区の住民有志でつくる「芦安の将来を考える会」(森本章雄会長)は、今年3月に整備した遊休農地で赤そばの栽培を始めた。秋にはピンク色の花が咲く予定。メンバーは「魅力ある風景とそばが地域の名物になるようにしていきたい」と張り切っている。
会によると、赤そばの栽培は年度当初からの計画で、色鮮やかなピンク色の花を地域の景観づくりに生かそうと選んだ。7月下旬に行った赤そばの種まきには、会のメンバー14人が参加。広さ約400平方メートルの農地に重さ2キロ分の種をまいた。5月下旬に種をまいたヒマワリは、芽が出たところでシカによる食害に遭ったことから、赤そばの畑の周囲には食害防止柵を設置した。10月上旬には収穫する予定。
そばは、地域の観光施設などでメニューに加える計画だ。
今後、会は野生動物の食害防止の対策や、赤そばの栽培方法の研究などを重ねる。森本会長は「地域で協力しながら、芦安の魅力づくりに取り組んでいきたい」と話している。
(写真)開墾した農地に赤そばの種をまくメンバー=南アルプス市芦安安通
【山梨日日新聞社 8月20日掲載】