南アルプス市教委は、文部科学省が認定する教育課程特例校制度を活用して、芦安小、芦安中に教科「英会話科」の導入を目指す。両校に特任講師を配置して英語科目の授業を進めていて、教育課程などの研究を重ね、8月に文科省に特例校指定を申請する。
19日に開かれた6月定例市議会で、横小路允子教育長が清水実氏(かがやき21)の一般質問に答えた。芦安小、芦安中では児童生徒の減少が続き、現在は両校合わせて34人にとどまる。市教委は、少人数校で英語教育の充実を図り、人員確保にもつなげたい考え。
市教委教育推進課によると、特例校は学習指導要領で定めた教育範囲とは別に、特別な教育課程を編成できる制度。小学校1年生から中学校3年生までが対象で、「総合的な学習」の時間などを活用する。英会話科の授業では、英会話を中心にコミュニケーション能力の向上を目指すという。
市教委は現在、両校の特例校指定に向け、教育課程の研究などを進めている。市教委は「特例校制度を活用して、より効果的な外国語教育に取り組んでいきたい」としている。
【山梨日日新聞社 6月21日掲載】