芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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プロフィール

 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。

お知らせ

 南アルプス市芦安山岳館メールは、2023年3月末をもって配信を終了しました。今後は、南アルプスNetやFacebookなどで、山岳情報や観光情報などを随時発信していきます。

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【山岳館便り】

夜叉神峠周辺のバードウオッチングで

 夜叉神峠周辺へバードウオッチングに行かれた方から、こんなすてきなおみやげが届きましたのでご紹介します。

アトリ
【写真】アトリ スズメより少し大きい。雄の夏羽では頭上から頬、背と小雨覆を除いた翼が黒く大雨覆の先は白くて橙色を帯びている。小雨覆は橙色。腰は白くて尾が黒い。喉から胸、脇は橙色で腹が白く、下腹の脇に数個の黒点がある。雌は頭部が灰褐色で、頸側は灰色味が強く、後頸に2本の黒い縦すじがある。胸や腹の橙色は淡い。
 習性:冬鳥として渡来し、秋には群れを作って山地の林で木の実を食べることが多いが、春には広い耕地に出現し、地上で草の種子や穀類を食べる。年によっては何万羽という大群が渡米し、電線に並んでとまる。

エナガ
【写真】エナガ 体は小さくて尾は長く、くちばしは短小。頭上は白くて黒い過眼線があり、背は黒と紅紫色。翼と尾は黒く、外側尾羽は白い。下面は白くて下腹と下尾筒が紅紫色。幼鳥は過眼線が太くて背は黒い。
 習性:九州以北の丘稜や低山の林に留鳥として住む。群れを作る習性が強く、秋冬にはカラ類、ゴジュウカラ、キバシリ、メジロ、コゲラ等と混群を作っていることが多い。

ヤマガラ
【写真】ヤマガラ シジュウカラと同じ大きさ。頭部は黒とバフ色の斑、背と腹は茶褐色、肩羽と翼は暗青灰色。
 習性:ほぼ全国的に留鳥として分布するが、暖地の常緑広葉樹林に最も多く、北海道では少ない。堅い木の実を両足ではさみ、くちばしで割って食べる。また、木の実を樹皮のすき間に貯える。

キクイタダキ
【写真】キクイタダキ 日本で最小の鳥。体はオリーブ緑で、翼の白い羽縁、目の周辺の白色が目だつが、頭上の黄色は野外では見にくい。
 習性:本州中部以北の山地の針葉樹林で繁殖する。冬は低山の針葉樹林にいて、カラ類やエナガと混群を作る。

カヤクグリ
【写真】カヤクグリ 頭部から下面は暗灰褐色で背、翼、腰、尾は茶褐色。
 習性:四国の剣山、本州中部以北の高山の低木林で繁殖し、冬は山麓の低木林や林緑のやぶにいる。

ヒガラ
【写真】ヒガラのフライト カラ類では最も小さくて、嘴は細く尾は短い。頭上は黒くて短い冠羽があり後頭は白く、腮から喉が黒い。体の上面は暗青灰色で翼には2本の白線がある。
 習性:屋久島以北の山地の針葉樹に留鳥として住む。

 以上、2011年2月22日に夜叉神周辺へバードウオッチングに行かれた方からいただいた、野鳥の写真でした。

 野鳥たちの愛らしいしぐさや美しいさえずりに出会うと、安らぎを与えられて、日常のストレスも解消されそうですよね。ぜひ、みなさんにもバードウオッチングを通じて、冬ならではの芦安地域独特の自然を感じていただけたらうれしいです。

 *参考資料:フィールドガイド日本の野鳥 高野伸二著 日本野鳥の会

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