今回は、7月から芦安山岳館で開かれている「全国自然いきものめぐりスタンプラリー」についてご紹介します。
これは環境省と全国自然いきものめぐりスタンプラリー実行委員会が、昨年の7月21日から開催しているイベントで、各地のビジターセンターなどを訪れて自然や生き物とふれあうことでいのちの大切さを学び、多様な生物の魅力をより多くの人に伝え、関心をもってもらうことを目的としています。
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芦安山岳館のスタンプ |
日本全国の国立公園の100カ所のビジターセンターなどを回り、各地でスタンプやシールを集めると記念品がもらえます。100か所それぞれの代表的な生き物や植物のスタンプが用意されていて、数が増えるほど集める楽しみが膨らみます。芦安山岳館では、北岳山頂付近の岩場で見ることができる「タカネマンテマ」の花がかわいらしいスタンプになっています。また、広河原にある「野呂川広河原インフォメーションセンター」でもスタンプを押すことができます。こちらでは北岳の代表的な花である「キタダケソウ」がスタンプになっていて、当館とインフォメーションセンターに立ち寄っていただければ2個のスタンプを集めることができます。
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スタンプラリーの紹介展示コーナー |
記念品は金賞・銀賞・銅賞と用意されていて、金賞はスタンプ10個、銀賞は5個、銅賞は3個集めます。金賞はゴールド認定証とカラビナ付きの可愛らしいアルミボトル、銀賞はシルバー認定証とオリジナル手ぬぐい、銅賞はマーカーとシールがもらえます。この時期は学校が夏休みということもあって小学生が多く、スタンプラリーを行っていることを知ると喜んでくれます。
驚いたのは、スタンプを押しに訪れてくれた中に、「これでスタンプ帳は9冊目なんだよ」と話してくれた人がいたことです。北海道から沖縄まで巡り、芦安山岳館は90カ所目になるということで、スタンプラリーをとても楽しんでくれていました。この機会にぜひ多くの人たちにスタンプラリーに挑戦していただき、各地の素晴らしい施設を巡りながら多様な生物の魅力を感じてほしいと思います。
さて現在、山岳館の周辺は少しずつ秋が近づいているようで、さまざまなキノコが見られます。特に真っ白な「シロオニタケ」は多く見られます。アカマツ林などでよく見られ、7センチ~15センチほどの大きさで、全体がトゲ状のイボに覆われているのが特徴です。さらに秋の季語になっている露草も道端にたくさん咲いていて、鮮やかな青がとてもきれいです。
このところ芦安はだいぶ涼しくなり、キノコや花のガイドブックを片手に森林を散策するには絶好の時期です。ぜひ多くの方々に芦安へお越しいただきたいと思います。