東日本大震災の影響で23日までに、山梨県内で予定されていたスポーツイベントの中止、延期が新たに決まった。
市民マラソン大会は第9回南アルプス桃源郷マラソン(4月10日)と第7回笛吹市桃の里マラソン大会(4月9日)が中止、トレイルランニングレースは富士山を舞台にしたウルトラトレイル・マウントフジ(5月20~22日)が延期となった。
南アルプス市などは22日、大会関係者による会合で桃源郷マラソンの中止を決定。計18部門に約7900人のエントリーがあり、各参加者に中止の通知を始める。参加料は、必要経費を除いた上で義援金として被災地へ送り、参加者には後日参加賞を送る方向で検討している。
笛吹市桃の里マラソン大会も、計画停電による運営面への支障などを踏まえて取りやめを決めた。すでに約5千人のエントリーを受け付け、徴収した参加料については対応を検討している。
富士山麓を一周する国内最長160キロのレースを計画したウルトラトレイル・マウントフジは、今秋以降に延期する。コースは計画停電実施エリアで、安全対策が困難なことや、静岡県東部で起きた地震の影響も考慮した。申込者には参加料を現金書留で全額返金。開催日が決まり次第、優先的にエントリーできるようにする。
一方、上野原市や神奈川・相模原市などで計画しているトレイルレース「NESチャンピオンシップ」は、道志村トレイルレース(5月15日)を皮切りに予定通り開催する。参加料の一部を被災地への救援金に充てるほか、レース会場では募金活動を行う。
【山梨日日新聞社 3月24日掲載】