南アルプス市芦安地区の住民有志が「芦安の将来を考える会」(森本章雄会長)を設立した。過疎化や少子化など芦安が抱える課題のほか、魅力や文化継承などについて議論を交わす。行政への提言だけにとどまらず、地域おこしの取り組みを自ら実践していく考えで、住民主体で地域活性化を図っていく。
「このままでは限界集落の道を進んでいく」「どうにかして芦安地域を残さなければならない」-。このほど、芦安健康管理センターに集まったメンバーたちからは危機感のこもった発言が飛び交った。
同会は地域内の政治、教育、観光、山岳などさまざまな分野の関係者13人で7月に設立。必要に応じて集まって議論を交わすほか、地域振興に関する企画も検討していく。地域おこしに向けて自ら活動するほか、状況によっては市への提言も行う。
12月には地域活性化などをテーマにした講演、シンポジウムなどのイベントを芦安で計画。森本会長は「少子高齢化が進む中、地域で何ができるか考え、現状を打開できる取り組みをしていきたい」と話している。
(写真)芦安の将来について語り合うメンバー=南アルプス・芦安健康管理センター
【山梨日日新聞社 10月28日掲載】