南アルプスでの遭難防止に向けて活動している「大久保基金の会」(清水准一会長)と南アルプス芦安山岳館は17、18の両日、同山岳館で、山岳遭難事故を想定した救急や対策などを確認する講習会を開いた。
南アルプス署や南アルプス市救助協力隊、NPO法人芦安ファンクラブら山岳救急に携わる関係者約50人が参加。初期救急「ファーストエイド」の普及に取り組む悳秀彦さんと、ヒマラヤ登山隊などに医師として参加した経験を持つ志賀尚子さんが講師を務め、けがの手当てや救命処置について学んだ。
山岳事故を想定したシミュレーションも行われ、骨折や頸椎損傷といったけが人を処置する訓練もあった。
南アルプスでは6月下旬から本格的な登山シーズンを迎える。講習会は、山岳事故が起きた場合の救急技術、知識の習得と、関係団体の連携、共通認識を目的に開かれた。
(写真)山岳遭難を想定した救助訓練=南アルプス市の芦安山岳館
【山梨日日新聞社 4月23日掲載】