南アルプス・芦安小の子どもたちが、豊かな自然など地元の風土をモチーフにしたオリジナルの和太鼓演奏に取り組み始めた。芦安地区では芦安中生徒が伝統芸能「夜叉神太鼓」などに励んでいるが、小学生の太鼓演奏は初の試み。11月8日に地区で開かれる「紅葉まつり」で披露するため練習を積んでいる。子どもたちは「地元の人の前で元気よく演奏して、祭りを盛り上げたい」と意気込んでいる。
児童が演奏するのは、太鼓の指導に当たっている昭和町西条の太鼓奏者、宗学史さん(38)が書き下ろした「きらめき(仮称)」。芦安をイメージした楽曲で「子どもが太鼓に興味を持てる作品」(宗さん)。今後、児童の上達具合に応じてアレンジを加えながら、子どもたちと一緒に作り上げていくという。
練習は6月から練習をスタート。3年生以上の18人が1カ月に2、3回練習し、宗さんからリズムや太鼓のたたき方の指導を受けている。
同校によると、同地区には伝統芸能の夜叉神太鼓があり、地元の保存会のほか、芦安中生徒も取り組んでいる。小学生の太鼓演奏は初めてで、中学校に進学する前から太鼓に触れることで興味を持ってもらう狙いがあるという。
同校6年の中込駿也君(11)は「太鼓は難しいけど、みんなで楽しく演奏するところをたくさんの人に見てもらいたい」と話している。
(写真)太鼓の練習に取り組む子どもたち=南アルプス市芦安安通
【山梨日日新聞社 8月5日掲載】